【日本とイスラエル】天皇の存在

日本とイスラエルに関連した事柄について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本に10年以上居住したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。

イスラエル十部族と天皇

イスラエル十部族と日本について考える上で重要なのは、日本における天皇の存在である。日本の天皇は単なる王ではない。大祭司としての役割を持っている。天皇は大祭司的王(祭祀王)なのである。そしてそれは日本神道と深いかかわりを持ち、神道の中心的地位を占めている。

古代イスラエルの王系なのか

第1~第4章で、アフガニスタンやインド、カシミール、ミャンマー、中国等に行ったイスラエル十部族を見たが、彼らの間には祭司はいても、天皇のような大祭司的王はいなかった。なぜ日本に、万世一系の天皇というものが存在するようになったのか。ある研究者は、それは日本に古代イスラエルの王系の人々がやって来たからだと考えた。

大祭司的な王

古代イスラエルの王というものは、単なる王ではなく、大祭司的な王だった。大祭司と名のつく人は別にいたが、古代イスラエルの王はしばしば宗教的なことにも深く関与した。古代イスラエルの王は、ある意味では天皇に似ていた。

南北に分かれた王国

古代イスラエルでは、ソロモン王の死後、王系は二つに分かれた。一つは南王国ユダにおいて引き継がれ、もう一つは北王国イスラエルにおいて引き継がれた。しかし、南王国ユダにおいては王系はバビロン捕囚まで支配力を発揮したが、捕囚後は発揮しなかった。

北王国の王

北王国初代の王は、エフライム族出身のヤロブアムだった。一方、アッシリヤ捕囚直前の北王国の最後の王は、ホセアだった。聖書によれば、北王国の王たちはすべて神の教えに背いたが、ホセアは、その中でも最もましな王だったようである。聖書はホセアについて、彼は「彼以前のイスラエルの王のようではなかった」(旧約聖書Ⅱ列王記17:2)と記している。

アッシリヤ捕囚後の北王国

ホセア王や彼の側近たちは、紀元前722年にアッシリヤに連れて行かれた。北王国イスラエルの王系は、もともとユダの王系に対する反逆から生まれたものである。だから彼らは、アッシリヤ捕囚後、再びイスラエルの地に帰るよりはもっと遠い場所に行って、そこで国をつくり、やり直そうと計画したということも充分考えられることである。

日本の天皇家の歴史

一方、日本の天皇はいつから存在していたのであろうか。初代の天皇・神武天皇の即位は、一般に紀元前660年と言われている。天皇も神道も、秦氏が日本にやって来るよりも前から存在していた。日本の天皇家には、古代イスラエルの十部族の血、とくに王系の血が流れているのであろうか。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、国民性に深い関係があると考えられます。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として、また人としての生き方を考えるために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 9章46~50節

弟子たちの間に、彼らのうちでだれがいちばん偉いだろうかということで、議論がはじまった。イエスは彼らの心の思いを見抜き、ひとりの幼な子を取りあげて自分のそばに立たせ、彼らに言われた、「だれでもこの幼な子をわたしの名のゆえに受けいれる者は、わたしをおつかわしになったかたを受けいれるのである。あなたがたみんなの中でいちばん小さい者こそ、大きいのである」。

するとヨハネが答えて言った、「先生、わたしたちはある人があなたの名を使って悪霊を追い出しているのを見ましたが、その人はわたしたちの仲間でないので、やめさせました」。イエスは彼に言われた、「やめさせないがよい。あなたがたに反対しない者は、あなたがたの味方なのである」。

だれがいちばん偉いのか

だれがいちばん偉いのか。だれが一番弟子なのか。いよいよエルサレムが近づき、そこでイエス・キリストはユダヤの王となって、ユダヤ人をローマから解放してくれるのではないか。そうすれば、弟子である自分たちもさぞかし高い地位につくことになるのではないか。そんなことを考えたのかもしれません。人には何かそのような力や権威を持ちたいという思いがあるのかもしれません。しかし、それこそ自己中心であり、人間中心に他ならないと思います。

わたしたちの仲間でない

自分たちのグループこそ特別だというような思いも人にはあるのかもしれません。しかし、それもまた自己中心だと思います。正しいのは自分でも、自分たちのグループでもないと思います。人間はいつも間違うものではないでしょうか。正しいのは神だけでしょう。自分を低くして、ただ神を仰ぎ、神を中心にして生きる。それが私たちの出来ることであり、日本人が太古の昔から大事にして来た生き方ではないでしょうか。

いかがでしたか

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本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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