【日本とイスラエル】開国とその後

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

日本の力

さらに五十年を経て日本の産業製品は、その質、量、価格などにおいて、かつて力づくで日本を開国させた国々を遥かに凌駕してしまった。

押しつけられた民主主義

列強の日本開国への圧力には、日本も「民衆による支配」、つまり民主主義精神を受け入れ、西欧諸国の文化圏に入るべきだというおせっかいな主張が伴った。この問題に関しても日本人は、悪質な高圧的態度からどのように良きものを生み出すかということを、逆に西欧諸国に教えることとなった。

日本流の民主主義

日本は確かに民主主義の思想を受け入れた。しかしそれを日本的な天皇を中心とする統治と組み合わせ、古来日本が守って来た民族的特質のある民主主義を生み出した。

日本回帰

高慢な西洋人の存在は日本の農民や庶民の怒りを引き起こしたが、日本伝統の保護者を自認する侍においてはなおさらであった。誇りを傷つけられた人々の怒りは外国に屈した幕府に向けられた。この民衆の怒りは原点回帰への熱望を生み出し、国民的な尊皇運動と神道への回帰を起した。幕府への抵抗運動は組織的になり、外国人外交官や船舶に対する襲撃事件も頻発した。これに対し列強は長州藩や薩摩藩の海岸に建てられた要塞を破壊するなどして報復した。

西欧の策略

西欧支配者の常套手段は、まず民族の解放運動を焚きつけ、次に住民間に対立を引き起こし、最後には内戦に持ち込む、というものである。1864年から1867年までの三年間、日本はまさにそのような状況であった。フランスは徳川幕府を支援し、イギリスは尊皇派を支援した。日本は動揺の中やがて内戦となっていく。

明治維新

1868年、幕府軍は官軍に敗北を喫し、1869年、天皇が日本唯一の君主であると宣言され、260年続いた徳川幕府は滅びた。新政府は一連の政変を「維新」と呼んだ。これは「(民族的)刷新」という意味である。日本史では「明治維新」として知られる。

明治維新後

日本の変革はその後約三十年続き、日本は経済、政治、軍事などの分野において著しい発展を遂げ、日本の国は封建制から強力な近代国家へと、その姿をまったく変えた。各地の大名は一度限りの補償金と引き換えにその地位を失った。大名が支配した藩に代わって、国土は県に分割され、政府によって新しい統治方法が実施された。

武士階級の廃止

独特の戦闘文化を保ってきた武士階級も、社会的、経済的な圧迫に曝され、ついに廃止された。この武士階級の廃止が明治維新で最も難しい問題の一つであった。不満を持つ武士たちは西郷隆盛の指揮下に集まり、新政府に対して反乱ののろしを上げた。誇りを傷つけられた武士たちの最後の戦いは三万人の死者を出して新政府軍の勝利に終わった。反乱を指揮した西郷隆盛は勇敢な武士の鏡として、今日に至るまですべての日本人に尊敬を受けている。

近代化した日本軍

この内戦後、日本の歩兵隊と砲兵隊とはプロイセン軍の最新基準に従って編成され、海軍はイギリス海軍の基準で編成された。日本軍は短い年数で、世界でも最も強力な軍隊の一つとなり、歴史はその能力を証明する機会を日本に与えてきた。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、歴史、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があるでしょう。

新約聖書 使徒行伝 2章22~24節

イスラエルの人たちよ、今わたしの語ることを聞きなさい。あなたがたがよく知っているとおり、ナザレ人イエスは、神が彼をとおして、あなたがたの中で行われた数々の力あるわざと奇跡としるしにより、神からつかわされた者であることを、あなたがたに示されたかたであった。

このイエスが渡されたのは神の定めた計画と予知とによるのであるが、あなたがたは彼を不法の人々の手で十字架につけて殺した。神はこのイエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせたのである。イエスが死に支配されているはずはなかったからである。

神を知ったペテロ

かつて人間を中心にして考えていた時には、イエスを通して働く神の超自然的な力を目の当たりにしながら、それを理解することができなかったペテロが、このように語ったことが記されています。目で見ることはできませんが、確かに神は生きて働いている。それは人間が作り出した神の概念などではなく、そういう神は確かにいるということを知ったということだと思います。神の霊が降って、そのことが本当に分かったということではないでしょうか。今、すべての人の上に神の霊は働いています。その神の霊を受け入れて、人間中心から神中心に中心を変えることがポイントです。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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