「人間関係の極意」相手を受け入れる

「自己中心」からの解放

人間関係がうまくいかない原因は「自己中心」だと言って良いと思います。誰でも人は自分のことを解ってもらいたいものだと思いますが、それが人間関係を難しくしていると思います。どうしたら諸悪の根源である「自己中心」から解放されるでしょうか。私は相手受け入れることだと思います。

相手に集中する

まず、相手の言ってることを正確に聞くことが大切だと思います。意外と自分の意見や考え方が頭の中を支配してしまい、相手の言っている言葉を正確に聞くことを難しくしていることがあると思います。自分の口を閉じて、相手の話を良く聞いてみましょう。相手の言っていることを正確に聞きながら、その言葉の背後にはどんな思いがあるのかに耳を傾けてみましょう。ストレートに心の中の思いを表現する人もいれば、遠回しな人もいます。このように徹底的に相手に集中することで「自己中心」から解放されるという恩恵に預かることができると思います。

価値判断をしない

また、私たちはすぐに価値判断をしてしまいます。しかし、それは相手を受け入れたことにならないと思います。たとえどんな内容であったとしても、その人はそう考えているのですから、その考え、思い、気持ちを受け入れることが大切だと思います。例えが極端ですが、「あんな奴、ぶっ殺してやりたい!」と言う相手に、「そんなこと言うもんじゃありません!」と返すのではなく、「そんなに腹が立ってるんだね」と返すことが相手を受け入れることだと私は思います。

自分も神様から受け入れられていることを実感する

実はこのようにひたすら相手に集中して、相手を受け入れてあげることは、単なる人間関係のテクニックではなく、自分がどれほど神様から受け入れられているかを実感する方法だと私は気づきました。それを実感し始めると、自分で自分を自己弁護する必要はないという、ある種の自信のようなものが湧いて来ました。そうすると、それまでは努力と頑張りで相手を受け入れようとしていましたが、そうではなく、相手が愛おしく思え、たとえ相手が何を言ったとしても、「分かる、分かる。その気持ち!」という思いが自分の中に湧き上がって来るのを感じました。

神様を中心にして、人を受け入れて生きる

結果として人間関係はずいぶん良好になったと思います。以前は苦手とする人間関係もそう感じなくなって来ました。そんな自分にずいぶん自信も出て来ました。それは、私は人間関係が得意だという優越感ではなく、こんな私でもいいんだという自信のように感じます。ポイントは2つだと思います。神様を中心にすること。そして人を受け入れてあげること。

聖書を読みましょう

そのためにはいつも神様を意識することが大切だと私は思います。毎日時間を決めて神様に思いを向けて祈り、聖書を読むことをお勧めいたします。聖書は神様を中心にして生きようとした人たちの記録であり、実は日本人の生き方のルーツだと思います。キリスト教の教典としてではなく、神様を意識するために聖書を読まれることをお勧めいたします。

新約聖書 マタイの福音書 5章13~16節

あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。

あなたがは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。また、あかりをつけて、それを枡(ます)の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。

このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。

弟子たちに語ったイエスの教え

つき従って来た大ぜいの人たち、それはイエスの弟子と言っても良いのかもしれませんが、その人たちに語ったイエスの言葉の続きです。人によって程度の差はあったかもしれませんが、それは自己中心を止めて、神様を中心にして生きようとしている人たちでもあったと思います。

日本人の使命

「あなたがたは地の塩です」とイエスは言いました。神様を中心にして生きるという塩けをこの地上で発揮すべきだと言うことでしょう。私は日本人こそこの地上の塩けだと思います。世界中を見わたすとそのことを強く感じさせられます。日本人が塩けを失ってしまったら、世界は何によって塩けをつけるのでしょうか。塩けを発揮することは日本人の使命ではないかと思います。確かにそれは日本人の存在価値そのものだと思います。

あなたがたは世界の光です

神様を中心にして生きる人は世界の光だと言っています。その光を人々の前で輝かせ、その良い行いを示し、全世界が自己中心ではなく、神様を中心にして生きる幸いを知ることができるようにすることは大切なことだと思います。

日本人の心

これはイエスが、イエスにつき従って来た弟子たちに語った言葉であり、それはすべてユダヤ人であったと思いますが、その弟子たちの末裔が日本までやって来て、日本の文化、習慣、伝統、日本人の信仰に大きな影響を与えたと考えることができます。これは今から2千年前の出来事の記録ですが、今こそ私たち日本人が思い起こすべき内容でもあるのではないでしょうか。

それは神様を中心にすること。そして人を受け入れて生きること。

いかがでしたか

参考になりましたら、「いいね!」でお知らせください。「日本人の信仰と聖書について考える会」では、神様を中心にして生きるという塩けを全ての日本人に思い起こしていただくために「日本人の心」というパンフレットを作りました。1枚4円で販売いたします。100枚以上は送料無料でお送りいたしますので、どうぞ皆様のお知り合いの方にもお配りいただければ幸いです。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。