【日本人と日本文化】社員の育成を重視する日本企業

「日本の現場主義の経営は、世界に誇る一つの要素だと思います。」と語るのは、日本在住24年(執筆当時)、ハワイ出身のアメリカ人、ルース・ジャーマン・白石さん。彼女の著書「日本人が世界に誇れる33のこと」からご紹介いたします。

社員を重視する日本企業

最近はさらに社員の育成を重視したシステムを採用する動きが日本企業のなかに芽生えています。それは、オフィスのなかでも快適な空間である窓のそばを役員が使うのではなく、社員に開放している企業が増えていることです。

社員が育つ環境を大切にする

わたしは先日、ガラス張りの大きな窓がオフィスの二面を占めている企業を訪問したのですが、光が燦々と差し込み、窓から眺めのいい風景が見えるエリヤにデスクを並べ、嬉々として働く若手社員を見て、すばらしいと思いました。副社長にこのことを指摘したところ、「社員が育つ環境を大切にしているのです」とおっしゃっていました。それを聞いて、非常に深い意味のある言葉だと、わたしは感じました。

働く環境を最大限整える

日本企業は現場を第一に考えます。現場が考えているものも大事にします。そして、その現場にいる一人ひとりがどれだけ大事かということを示すため、働く環境を最大限整えようとしているように、わたしには見えるのです。

善の循環

会社側がそういうスタンスでいると、社員は「会社に大切にしてもらっている」という気持ちになります。そうすると、より会社に貢献しようと努力しますし、有益なアイディアが生まれやすくなり、新しいものがどんどん生まれる会社に育っていきます。つまり、会社にとっても社員にとっても、善の循環が起るのです。

大切に守って欲しい

どんなにグローバル化が進んでも、こうした日本式の経営スタイルは大切に守ってほしいのです。(本からの引用は以上です。)

仕える人になる

本当にその通りだなと思います。経営者や上に立つ人たちがまず社員や下にいる人たちを大切にし、その人たちのために心を尽くす。それは「誰でも人の上に立ちたいと思うなら、その人々に仕える人になりなさい」と教えたイエスの心だと思います。日本人はそのような考え方を太古の昔から大切にしてきたのではないでしょうか。

真心の関係

そのような経営者や上司のためにも良い仕事をしたい。それが日本人の心ではないかと思います。支配と権利といった権力の構図ではなく、慈しみと忠誠といった真心の関係を大切にして行きたい。それが世界に示すべき日本人の姿ではないでしょうか。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとしたイスラエル人の記録であり、日本人の心だと思います。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きる日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 2章8~20節

さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照らしたので、彼らは非常に恐れた。御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主(すくいぬし)がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。

するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った。「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。

御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた。彼らに会った上で、この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。人々はみな、羊飼たちが話してくれたことを聞いて、不思議に思った。

しかし、マリヤはこれらの事をことごとく心に留めて、思いめぐらしていた。羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。

不思議な出来事

御使が現れて、羊飼たちに語ったという大変不思議な出来事がここには記されています。今でもそういうことがあるのかどうか私にはわかりませんし、この出来事もまた事実の記録であるのかどうか私にはわかりません。ただ、旧約の預言者たちが預言した救主、メシヤが生まれたという知らせが、宗教家ではなく、政治的な指導者でもなく、また聖書学者でもなく、羊飼たちに伝えられたとこの福音書の著者であるルカが書いていることに目を留めたいと思います。

誰の喜びであり、誰の救いなのか

それは「すべての民に与えられる大きな喜び」であり、「あなたがたのための救主」であるとルカは書いています。決して一部の宗教家や政治家のものではないということだと思います。

預言の成就

本来、人は神様を中心にして幸いな人生を生きるために造られたと聖書には記されていますが、神様を離れ、自己中心の中で苦しむことになってしまいました。その人類を、もう一度、神様のもとに立ち帰って、神様を中心にして生きることができるようにするために、神様はこの地上にメシヤ、救主を送ってくださる。それが旧約の預言者たちの預言だったのだと思います。それが実現したという知らせです。

神様を中心として生きる

それは宗教家でなくても、何か偉業を成し遂げなくても、誰であっても、自己中心を退けて、神様を中心にして生きるなら知ることができる幸いな人生。それが救いであり、日本人が太古の昔から大切にして来た生き方なのだと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」