【日本人と日本文化】母国ペルーと祖国日本

原爆ドーム

「その頃の日本人は、男も女ももんぺをはいて、毎日一生懸命に仕事をしていたんですよ。」と語るのは、日本滞在通算13年の日系ペルー人、加藤マヌエルさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。

戦後10年目の日本

初めて私が日本に来たのは、戦後10年目の1955年の冬。カトリックの神父として、29歳のときでした。日本人はどのような生活を送っているのか関心を持っていました。ところが、驚いたことには、戦争の痕跡はもうほとんど残っていなかったのです。とはいえ、みんな貧しい生活でした。

あの〝意気込み〟

私は、日本がこうなった原因をつくった軍人や政治家を日本人がどう思っているのか、アメリカやソ連をどう思うか、色んな人たちに聞いてみたのです。そうしたら、怒られましてね(笑)。「そんなことを考えている暇はない。私たちは、今日本を再建しなければなりません」という返事ですよ。私は本当に脱帽しました。

朝から晩まで必死に働く日本人

〝日本人の勤勉さ〟は、ペルーにいる日本人、特に一世にも共通しています。日本人の評価は、真面目・正直・勤勉・時間厳守。その為、ペルー社会の中でも信用され、仕事においても成功している人が多いのです。

ペルーの為の支援金

また、日本人が持っている〝美徳〟の一つは、〝恩や義理人情〟です。私が10年間ほど援助したことのある日本人は、その額とは比較にならない何千倍もの額を、今までに援助して下さいました。他の国からも、慈善行為としての援助は頂きましたが、日本人から感じるような〝恩や義理人情〟は、少なくとも私が関わった西洋人にはあまりないように思いますね。

西洋やペルーではあまりない

長い外国生活の経験から感じることは、日本人はとても親切で、相手のことを考えて行動や発言をすることです。例えば、日本での滞在先である修道院では、食べたい物を尋ねてくれるので、お餅やカレーが大好きだと話すと、食事に出てくるのです。相手を喜ばせようという気遣いがあります。

教育勅語の原点に戻るべき

日本の歴史を学んだとき、教育に熱心だったといわれる明治天皇が明治23年に発布した「教育勅語」をスペイン語で読む機会がありました。「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ・・・・・・」などと、人間教育の基本となる部分が書かれ、素晴らしい内容ですよ。残念に思うのは、今の日本が西洋化しつつあること。日本語がみだれ、親子関係や道徳が薄らいでいます。日本の教育は、教育勅語の原点に戻るべきだと思いますね。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統に深い関係があると思われます。外国の宗教の教典という考えをひとまず脇に置いて、本来の日本人の心を取り戻すために聖書を読んで欲しいと思います。

新約聖書 ルカによる福音書 8章49~56節

イエスがまだ話しておられるうちに、会堂司の家から人がきて、「お嬢さんはなくなられました。この上、先生を煩わすには及びません」と言った。しかしイエスはこれを聞いて会堂司にむかって言われた、「恐れることはない。ただ信じなさい。娘は助かるのだ」。

それから家にはいられるとき、ペテロ、ヨハネ、ヤコブおよびその子の父母のほかは、だれも一緒にはいって来ることをお許しにならなかった。人々はみな、娘のために泣き悲しんでいた。イエスは言われた、「泣くな、娘は死んだのではない。眠っているだけである」。

人々は娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。イエスは娘の手を取って、呼びかけて言われた、「娘よ、起きなさい」。するとその霊がもどってきて、娘は即座に立ち上がった。イエスは何か食べ物を与えるように、さしずをされた。両親は驚いてしまった。イエスはこの出来事をだれにも話さないようにと、彼らに命じられた。

死んだ娘が生き返る

事実の記録であるとすれば、その両親が驚くのも無理のないことだと思います。このような奇跡的な聖書の記録を私たちはどのように理解したら良いのでしょうか。それは人それぞれにあって良いと思いますが、私は神の超自然的な力が目に見える形で現れた記録ではないかと理解しています。私自身はそのような出来事を目の当たりにしたことはありませんが、天地を創造した神であれば、不可能ではないと思っています。

日本人の心

人間中心、自己中心を退け、神を中心にして、神の前に正しく生きることが救いであると教えたイエス・キリストを信じて生きるとは、単に考え方の問題ではなく、そのような神は生きて働いておられるということを受け入れることでもあると思います。そのような神を畏れかしこみ、神の前に正しく生きる生き方こそが、本来日本人が大切にして来た心ではないかと思っています。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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