【日本とイスラエル】神と祖先を尊ぶ

北海道

日本と古代イスラエル/古代ユダヤの類似について、久保有政氏のYouTube動画解説「日本のルーツとユダヤ3・日本にもあったエデンの園伝説/中近東にもあった「ヤマト」」からご紹介いたします。

神と祖先を大切にする心

エリ・コーヘン大使は、その著『ユダヤ人に学ぶ日本の品格』(PHP)の中で、日本人は「神を尊び祖先を敬う」ことを美徳としているが、これはユダヤでも同じだと述べている。神と祖先を大切にする心は、神道とユダヤ教に共通している。ユダヤ教では神を崇めるだけでなく、祖先を敬い、年輩者を尊ぶ。

聖書の記述

アブラハム、イサク、ヤコブというイスラエル民族の父祖たちを敬い、「白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない」(旧約聖書レビ記19章32節)という聖書の教えを心に留める。また聖書には、「あなたの父と母を敬え」(旧約聖書出エジプト記20章12節)との教えもある。

神道とユダヤ教

しかしその一方、神道とユダヤ教の違いは、神道では祖先も「神」と呼んだりするのに対し、ユダヤ教では祖先は「神」にはならない、ということだろう。ユダヤ教では「神」はおひとりしかいない。日本神道は多神教といわれている。一方のユダヤ教は唯一神教である。決定的な違いだと思われるかもしれない。しかし、ユダヤ人であるエリ・コーヘン大使は、これは決定的な違いとはみていない。神道の神々の考え方は基本的に、神は自然の中に、どこにでもおられるというものである。一方、ユダヤ教の信じる神も、自然の中にどこにでも偏在しておられる神である。だから、根本的なところでは大きな違いはないのだという。そして、神道でもユダヤ教でも、神は目に見えないおかたであるとして、偶像をつくらない。これも大きな共通点である。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 47章13~26節

47:13さて、ききんが非常に激しかったので、全地に食物がなく、エジプトの国もカナンの国も、ききんのために衰えた。 47:14それでヨセフは人々が買った穀物の代金としてエジプトの国とカナンの国にあった銀をみな集め、その銀をパロの家に納めた。 

47:15こうしてエジプトの国とカナンの国に銀が尽きたとき、エジプトびとはみなヨセフのもとにきて言った、「食物をください。銀が尽きたからとて、どうしてあなたの前で死んでよいでしょう」。 47:16ヨセフは言った、「あなたがたの家畜を出しなさい。銀が尽きたのなら、あなたがたの家畜と引き替えで食物をわたそう」。 47:17彼らはヨセフの所へ家畜をひいてきたので、ヨセフは馬と羊の群れと牛の群れ及びろばと引き替えで、食物を彼らにわたした。こうして彼はその年、すべての家畜と引き替えた食物で彼らを養った。 

47:18やがてその年は暮れ、次の年、人々はまたヨセフの所へきて言った、「わが主には何事も隠しません。われわれの銀は尽き、獣の群れもわが主のものになって、われわれのからだと田地のほかはわが主の前に何も残っていません。 47:19われわれはどうして田地と一緒に、あなたの目の前で滅んでよいでしょう。われわれと田地とを食物と引き替えで買ってください。われわれは田地と一緒にパロの奴隷となりましょう。また種をください。そうすればわれわれは生きながらえ、死を免れて、田地も荒れないでしょう」。

47:20そこでヨセフはエジプトの田地をみなパロのために買い取った。ききんがエジプトびとに、きびしかったので、めいめいその田畑を売ったからである。こうして地はパロのものとなった。 47:21そしてヨセフはエジプトの国境のこの端からかの端まで民を奴隷とした。 47:22ただ祭司の田地は買い取らなかった。祭司にはパロの給与があって、パロが与える給与で生活していたので、その田地を売らなかったからである。 

47:23ヨセフは民に言った、「わたしはきょう、あなたがたとその田地とを買い取って、パロのものとした。あなたがたに種をあげるから地にまきなさい。 47:24収穫の時は、その五分の一をパロに納め、五分の四を自分のものとして田畑の種とし、自分と家族の食糧とし、また子供の食糧としなさい」。 47:25彼らは言った、「あなたはわれわれの命をお救いくださった。どうかわが主の前に恵みを得させてください。われわれはパロの奴隷になりましょう」。 47:26ヨセフはエジプトの田地について、収穫の五分の一をパロに納めることをおきてとしたが、それは今日に及んでいる。ただし祭司の田地だけはパロのものとならなかった。

ヨセフに与えられた神の知恵

飢饉を通して、エジプトとカナンのすべての銀はパロのものとなり、すべての家畜も田畑もパロのものとなり、祭司を除いて、すべての人々もパロのものとなりました。人々はヨセフに感謝し、パロに感謝し、エジプトに感謝し、喜んでパロのものとなりました。国はこうして飢饉を通して、その体制が強化されたと言えるのではないでしょうか。それは神様の計画であり、神様を中心にして生きるヨセフに与えられた神様の知恵と言うことができるでしょう。このエジプトで神様はイスラエル民族を守り、育みました。神に目を留め、神を中心にして生きる幸いな生き方がここにあります。聖書を見るなら、目には見えませんが、この世界には、このように神が介入しておられることが分かります。それは太古の昔から日本人が大切にしてきた生き方です。私たちは現代の風潮の中で神を見失うことがないように気を付けなければなりません。今も神は生きて働いておられます。人間中心、自己中心を退け、神に目を留めるなら、そのことが分かります。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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