【日本近現代史】歴史認識を糺す

茂木弘道著「日米戦争は狂人の欲望から」という文章を「日米戦争を起こしたのは誰か~ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず」からご紹介いたします。

「修正主義者」という批判

ルーズベルトとアメリカの正義の戦争を批判する論に対しては、直ちに「修正主義者」(レヴィジョニスト)という批判というよりも罵倒が浴びせられる。筆者もたびたび体験したが、外国人特派員協会の記者会見で、南京事件批判や、ルーズベルト批判といったことを口にすると、「レヴィジョニスト」のレッテル貼りによって全てが解決、というか葬り去られるという状況があるのである。

アメリカのマスコミ

実は、アメリカのマスコミを含めた知的空間でも似たような状況である。既に述べたように、ルーズベルトの戦争犯罪は、次々と暴露され、アメリカが正義の戦争をしたなどということは、実証的にはとても成り立たない論となりつつあるのだが、アメリカの正統派歴史観は今でもアメリカの言論、学問の世界を支配している。

「修正主義」=悪?

彼らがその立場を保持している砦が「修正主義」=悪、誤り、という断定である。しかし、おかしなことである。「歴史修正主義」はなぜいけないのだ。・・・歴史などの実証的な学問においては、昔正しいと思われていた事実が、研究によって覆され、より正しい歴史像が形成されていくというのが常識ではないか。何故、間違いを修正することは『悪』なのだ?

実は、マルクス主義用語

実は、「修正主義」という用語は、そもそもマルクス主義用語である。ドイツの社会民主党のベルンシュタインをカウツキーが「修正主義者」と批判したのがもとで、この語が共産主義者の間で強烈な罵倒語として使われるようになったのである。共産主義に於いては、絶対的な真理はマルクス主義によって与えられており、それを修正するということは「裏切り」であり、真理に反することになる。

何を暗示しているのか

アメリカで、もともとマルクス主義者用の用語であった「修正主義」という言葉が、同じニュアンスで使われているというのは甚だ奇妙なことである。共産主義の一有力流派のフランクフルト学派がアメリカの知的世界をリードしていることをこれは暗示しているのかもしれない。こういう用語を平気で使い、それをアメリカで常識にまで持っていくほどマルクス主義は、アメリカで影響力を持っているのであろう。

一つ言ってみたい

しかし、ここで「修正主義者」という批判をする人たちに一つ言ってみたいのは、「そうですか、アメリカの元大統領は「レヴィジョニスト」なんですか?」「フーバー大統領のこの著作のどこが間違っているのですか?」「もしフーバー大統領が「レヴィジョニスト」であるというなら、「レヴィジョニスト」こそ正しい歴史をかたっていることになるのではないですか」ということである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書もまたキリスト教の教典と思われていて、そうではないと言えば「レビジョニスト」と批判されるのでしょうか。しかし、聖書のどこにもキリスト教の教典だという記述はありません。聖書の信仰はキリスト教よりもずっと以前に日本にもたらされ、神を中心とした日本の文化、伝統、習慣、国民性に大きな影響をもたらしたのです。宗教ではなく、日本人の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 7章6~10節

さて洪水が地に起った時、ノアは六百歳であった。ノアは子らと、妻と、子らの妻たちと共に洪水を避けて箱舟にはいった。また清い獣と、清くない獣と、鳥と、地に這うすべてのものとの、雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。こうして七日の後、洪水が地に起った。

洪水

太古の昔に世界規模の大洪水があったという伝説が世界各地にあるようです。歴史的な事実の記録として、そのことが聖書に記され、そのような言い伝えが各地に残っているのかもしれません。または、少なくとも聖書の洪水の話が世界各地に伝えられていたということなのかもしれません。太古の昔に、聖書の民であるイスラエル民族が世界各地、特に日本にいたる東方アジア諸国に来ていたことを示しているのではないでしょうか。イスラエル民族が日本まで来ているということはあり得ないという人たちがいますが、むしろ来ていなかったということの方があり得ないと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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