【日本とイスラエル】外国知識の導入

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

厳しい監視下に置かれる外国知識

日本国と社会の発展のために、必要不可欠と判断された分野に関してのみ、幕府は外国からの知識の流入や関係の構築を認めたが、それも厳しい監視下に置かれた。

警戒心と開けた考え

徳川吉宗はヨーロッパの文化に警戒心も懐疑心も持っていたが、しかし新しい知識に対して見識があり、開けた考えを持つ将軍であった。彼はヨーロッパで使われる暦が日本や中国の暦よりも正確であると知ると、江戸に天文観測所を建設し、1721年にはオランダ語の天文学専門書を取り寄せた。

オランダ語の学習

しかし、日本の学者たちは中国語以外の外国語を学んでおらず、オランダ語の専門書を読める者がいないことが判明した。そこで彼は二人の学者を出島の小さなオランダ人居住地に送って、オランダ語を学ばせたりしている。

ヨーロッパの科学と思想

彼は中国がもはや日本に提供できないヨーロッパ文化を受け入れるためには、言語という道具が必要であることに目覚める。彼はオランダ語学校を建設し、そこを通じてヨーロッパの科学や思想を取り入れた。18世紀末、ヨーロッパ言語としては日本で最初の辞書となる日蘭辞典が出版された。

日本における漢方医学

医学に関しては、日本では漢方医学が絶対的な権威を持ち、中国の医学学校から専門知識を学んでいた。西洋医学を遠ざけたかった中国人は、ヨーロッパ人の体のつくりは東洋人のそれとは異なる、と日本人に教えていた。日本では死体による穢れを避けるため、死体の解剖は禁じられていたため、この主張を覆すのは困難であった。

西洋医学を知る

しかし西洋医学を少しずつつ学ぶにつれ、日本人医師たちは漢方医学の優越性に疑問を持ち始めた。1771年、数名の日本人医師は死刑になった罪人の死体を穢れを覚悟で解剖する決断をした。彼らは罪人であっても体のつくりが他のどの人種とも同じであることに驚いた。

日本最初の西洋医学学校

この結果を受けて彼らは幕府に対し、西洋医学の学校を日本に設立するよう働きかけた。ようやく長崎に、当時日本に滞在したただ一人の西洋人医師によって、日本で最初の西洋医学学校が設立されたのは、それから五十三年後の1824年であった。以降日本では漢方医学と共に、西洋医学が根付くことになった。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、風習、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開く時、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 使徒行伝 2章1~4節

五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。また、舌のようなものが、炎のように分かれて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。

不思議な出来事

「五旬節」とは、50日目という意味を表す言葉で、ユダヤ教の三大祭の一つ「過越祭」の50日目を祝う祝日です。それはかつてエジプトで奴隷であったイスラエル民族がエジプトを脱出し、その50日目を祝う祭りです。その日に大変不思議な出来事が起ったことが記されています。「激しい風が吹いてきたような音」、「舌のようなものが、炎のように分かれて現れ、ひとりびとりの上にとどまった」。すると、一同が神の霊に満たされ、その神の霊によって、いろいろな外国語を話し始めた。

神の霊が降った

つまり、激しい風のような音とは、神の霊が降った音だったのでしょう。舌のような、炎のような。それは、ちょっと想像がつきませんが、何かが目に見えたということでしょう。つまり確かに神の霊が降って、突然知っているはずのない外国語をしゃべり始めた。120人ほどの人々が集まっているところで、そのような出来事が起ったということを言っているのだと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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