【日本とイスラエル】神道の祭司、巫女

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

神道の祭司

神道の祭司は「装束」と呼ばれる衣装を着ている。この衣服はユダヤの白い祈祷着(タリート)に似ていて、その袖の隅にはタリート同様に四つの細い房が付けられている。神道の祭司もイスラエルの祭司同様、妻を娶ることができ、死人に触ってはならない。大祭司である天皇は、親族であってもその遺体には近づかない。イスラエルの祭司の家系の人の葬儀に出席し、一族の人々が墓地の柵の外から最後のお別れをしている風景を見た者は、日本人とユダヤ人が同族であることを理解することができるのである。

巫女

祭儀を行う時、神職たちは未婚の若い女性によって補助される。「巫女」と呼ばれる彼女たちも白装束を着ている。「巫女」という名前の由来は聖書にあるのかもしれない。

旧約聖書士師記にある記述

士師記にはミカと呼ばれる男性が登場する。「このミカという男は神殿をもっており、エフォドとテラフィムを造って、息子の一人の手を満たして自分の祭司にしていた」とある。聖書によると、ダン族がライシュに攻め上る途中、ミカの家に寄り、ここに記されている聖なる道具は、全てダン族によって奪われた。ダン族はライシュを占領した後、そこを「ダン」と名付けたが、ミカの家で祭司を務めていたレビ人の若者を連れていって、新しい町の祭司に任命した。やがてこのダンの町には、ナバテの子ヤロブアムによって建設された二つの神殿のうち一つが置かれることになる。十部族がイスラエルの地を追放されたとき、彼らは元の持ち主の名前に因んで「ミカ」と呼んでいた聖なる道具も一緒に持ち出した。その後、神道では女性の祭司を、祭儀の時に使う聖なる道具に因んで「巫女」と呼ぶようになったのではないだろうか。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 7章37~44節

祭の終わりの大事な日に、イエスは立って、叫んで言われた、「だれでもかわく者は、わたしのところにきて飲むがよい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その腹から生ける水が川となって流れ出るであろう」。

これは、イエスを信じる人々が受けようとしている御霊をさして言われたのである。すなわち、イエスはまだ栄光を受けておられなかったので、御霊がまだ下っていなかったのである。

群衆のある者がこれらの言葉を聞いて、「このかたは、ほんとうに、あの預言者である」と言い、ほかの人たちは「このかたはキリストである」と言い、また、ある人々は、「キリストはまさか、ガリラヤからは出てこないだろう。キリストは、ダビデの子孫から、またダビデのいたベツレヘムの村から出ると、聖書に書いてあるではないか」と言った。

こうして、群衆の間にイエスのことで分争が生じた。彼らのうちのある人々は、イエスを捕えようと思ったが、だれひとり手をかける者はなかった。

生ける水の川

仮庵の祭の最終日、それは「大事な日」と記されているので、特別な儀式が行われていたのかもしれません。それは水に関連する儀式で、イエスの言葉はその儀式との関連で言われたのかもしれません。人々はその水を求めてエルサレム神殿にやって来たのでしょうか。イエスは「わたしのところに来なさい」と言ったのでしょう。私を信じる者、つまり、イエスの教えを受け入れて生きる者は、その人の中から生ける水が川となって流れ出る。それは御霊、つまり神の霊を言っていると解説されています。自己中心、人間中心を退けて、神に立ち返って生きる者は、神の霊を受けて生き生きと生きるようになる。そういうことではないでしょうか。

分争が生じた

イエスの行い、その言葉を見聞きして、ある者はキリストだと言い、ある者はそれに反対しました。反対の理由はキリストはガリラヤではなく、ベツレヘムから出ると聖書に書いてあるというものでした。確かに聖書にはそのように預言されています。それは正しい聖書知識でした。しかし、イエスがガリラヤ出身であり、ベツレヘムの生まれであることは知らなかったのでしょう。正しい聖書知識があっても、人はすべての状況を正しく知ることができないので、謝った判断をすることもあり得ることを示してしるのではないでしょうか。神の前に正しい良心で判断することが求められると思います。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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