【日本とイスラエル】人種戦争と日本

零戦

人種平等を世界で最初に訴えたのは日本なのです。聖書の教えである人種平等が、なぜ日本人の間に脈々と流れてきたのか。そのルーツは日本と古代イスラエルの関係にさかのぼることができます。久保有政氏のYouTube動画「人種平等を世界に実現した日本:日本精神と聖書3」からご紹介いたします。

人種戦争

この人種平等の観念と、また人種差別の観念が、かつて世界を舞台に激突したのが、あの第2次世界大戦でした。あの戦争の本質は一体何だったのか。アメリカの歴史家でジェラルド・ホーン教授という方がいます。この方は『Race War』(人種戦争)という本を書きました。

ジェラルド・ホーン

この本によれば、第2次世界大戦は、じつは「人種戦争」という面があった。アメリカ人や多くの人々は、あの戦争はファシズム対民主主義国の戦いだなどと思っているが、そうではない。あれはとくに東アジアでは、有色人種の日本人と、有色人を支配しようとする白人たちの間の戦いであった。

日本人の戦い

白人は、有色人種を召使いのように使ってきた。しかしその体制を打ち壊し、人種平等の世界をつくり上げるために、日本人たちは戦ったのである。そういう内容である。白人たちがアジアの支配地域を広げ、植民地化し、搾取しようとしているとき、その支配拡大の前に立ちはだかっていた一つの国がありました。それが日本でした。

昭和天皇の和歌

日本は何とか平和裏にその問題を解決しようと、忍耐に忍耐を重ねて、交渉を進めてきました。けれども、アメリカは「これでもか、これでもか」と言って日本を苦しめてきました。日本は首根っこを締め上げられた人間のように、窮地に追い込まれました。そのとき昭和天皇は、御前会議で、かつて明治天皇がうたわれた和歌を詠まれました。「四方(よも)の海 みな同胞(はらから)と思う世に など波風の たちさわぐらむ」 四方の海の向こうに住む民族はみな同胞だと思っているのに、どうして波風が立つのか。

四海同胞

天皇は、平和共存を望まれました。「共に生きる」ことを望みました。当時アメリカ人が、マニフェスト・デスティニィ=「白人が有色人種を支配すること」を目指していたのとは全く異なり、日本人の心の底にすえられたのは、「四海同胞」の観念だったのです。

アジア・アフリカ諸国の独立

日本は人種平等の世界を実現したかった。やがて日本は、アメリカやイギリス、オランダなどの国々と戦争をせざるを得なくなりました。日本はその戦争に負けました。しかし負けはしましたけれども、負けるまでの間に、アジア諸国における西欧の植民地体制を打ち壊していました。ですから戦後、アジアやアフリカ諸国は次々に独立していくことができた。

ククリッド・プラモード

そのときタイの元首相ククリッド・プラモードは、新聞にこんな一文を載せました。「日本のおかげで、アジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産して母体をそこなったが、生まれた子どもはすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が、アメリカやイギリスと対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである」。日本の捨て身の一撃が、人種差別世界を叩きつぶしたのです。あの戦争には、そういう側面があります。そういう側面を抜きにして語ることはできません。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 出エジプト記 10章3~20節

10:3モーセとアロンはパロのもとに行って彼に言った、「ヘブルびとの神、主はこう仰せられる、『いつまで、あなたは、わたしに屈伏することを拒むのですか。民を去らせて、わたしに仕えさせなさい。 10:4もし、わたしの民を去らせることを拒むならば、見よ、あす、わたしはいなごを、あなたの領土にはいらせるであろう。 10:5それは地のおもてをおおい、人が地を見ることもできないほどになるであろう。そして雹を免れて、残されているものを食い尽し、野にはえているあなたがたの木をみな食い尽すであろう。 10:6またそれはあなたの家とあなたのすべての家来の家、および、すべてのエジプトびとの家に満ちるであろう。このようなことは、あなたの父たちも、また、祖父たちも、彼らが地上にあった日から今日に至るまで、かつて見たことのないものである』と」。そして彼は身をめぐらして、パロのもとを出て行った。

10:7パロの家来たちは王に言った、「いつまで、この人はわれわれのわなとなるのでしょう。この人々を去らせ、彼らの神なる主に仕えさせては、どうでしょう。エジプトが滅びてしまうことに、まだ気づかれないのですか」。 

10:8そこで、モーセとアロンは、また、パロのもとに召し出された。パロは彼らに言った、「行って、あなたがたの神、主に仕えなさい。しかし、行くものはだれだれか」。 10:9モーセは言った、「わたしたちは幼い者も、老いた者も行きます。むすこも娘も携え、羊も牛も連れて行きます。わたしたちは主の祭を執り行わなければならないのですから」。 10:10パロは彼らに言った、「万一、わたしが、あなたがたに子供を連れてまで去らせるようなことがあれば、主があなたがたと共にいますがよい。あなたがたは悪いたくらみをしている。 10:11それはいけない。あなたがたは男だけ行って主に仕えるがよい。それが、あなたがたの要求であった」。彼らは、ついにパロの前から追い出された。

10:12主はモーセに言われた、「あなたの手をエジプトの地の上にさし伸べて、エジプトの地にいなごをのぼらせ、地のすべての青物、すなわち、雹が打ち残したものを、ことごとく食べさせなさい」。 10:13そこでモーセはエジプトの地の上に、つえをさし伸べたので、主は終日、終夜、東風を地に吹かせられた。朝となって、東風は、いなごを運んできた。 10:14いなごはエジプト全国にのぞみ、エジプトの全領土にとどまり、その数がはなはだ多く、このようないなごは前にもなく、また後にもないであろう。 10:15いなごは地の全面をおおったので、地は暗くなった。そして地のすべての青物と、雹の打ち残した木の実を、ことごとく食べたので、エジプト全国にわたって、木にも畑の青物にも、緑の物とては何も残らなかった。 

10:16そこで、パロは、急いでモーセとアロンを召して言った、「わたしは、あなたがたの神、主に対し、また、あなたがたに対して罪を犯しました。 10:17それで、どうか、もう一度だけ、わたしの罪をゆるしてください。そしてあなたがたの神、主に祈願して、ただ、この死をわたしから離れさせてください」。 

10:18そこで彼はパロのところから出て、主に祈願したので、 10:19主は、はなはだ強い西風に変らせ、いなごを吹き上げて、これを紅海に追いやられたので、エジプト全土には一つのいなごも残らなかった。 10:20しかし、主がパロの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの人々を去らせなかった。

エジプトが滅びてしまうことに、まだ気づかれないのですか

モーセとアロンを通して、エジプト王パロへの警告が繰り返されますが、その災いが取り除かれると、パロはまた心をかたくなにして、モーセとアロンの警告を退けます。しかし、状況は少しずつ変わっていることが伺えます。私の心に留まった箇所を以下に書き出してみます。

「いつまで、あなたは、わたしに屈伏することを拒むのですか。」

これが今回の神の警告です。いつまでパロは神の上に立とうとするのでしょうか。

「このようなことは、あなたの父たちも、また、祖父たちも、彼らが地上にあった日から今日に至るまで、かつて見たことのないものである」

この災いは今まで経験したことのないような災いだと警告されています。もし、神を主にしない態度を続けるなら、その災いはどんどん大きくなっていきます。

「エジプトが滅びてしまうことに、まだ気づかれないのですか」。 

パロの家来たちはこのように忠言しました。家来たちは恐れていました。パロはそれでも神に自分の地位を明け渡したくないと考えたのかもしれません。

「あなたがたは男だけ行って主に仕えるがよい。」

その忠言を受けて、パロもある程度は同意しました。しかし、それでもパロはまだ注文をつけているところからすると、その同意は全面的なものではなく、部分的なものであり、まだ自分が実権を渡したくないと考えていたことが分かります。

「あなたがたの神、主に祈願して、ただ、この死をわたしから離れさせてください」。

今まで経験したこともない災いを受け、パロも死を予感します。モーセとアロンに嘆願しますが、その災いが取り去られると、 心をかたくなにしました。主がパロの心をかたくなにしたと記されています。まだ、神はパロを赦されないということなのでしょう。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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