【日本とイスラエル】中田重治の研究

古代日本にユダヤ人は来たのでしょうか。かつて日本ユダヤ教団のラビ(教師)として10年以上日本で過ごしたマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」からご紹介いたします。

中田重治の研究

1933年に、日本のキリスト教団体の一つ「ホーリネス教会」を創始した中田重治は、『聖書より見たる日本』という本を出版している。(中略)本の中で中田は、日本民族はアイヌ、中国人、韓国人、南アジア人、そしてイスラエル人の混血であると述べている。

古代イスラエルの宗教と日本の宗教の類似性

中田は、イスラエル人は東方憧憬(日出ずる方角への憧れ)によって東へ東へとやって来て、ついに日本にまでやって来たと考えた。彼は古代イスラエルの宗教と日本の宗教の類似性をあげている。(ユダヤ教の祭司の胸当てと日本の神官の石帯、ユダヤ教の神殿と神社の構造、参拝前に手を洗うのはユダヤ教と神道だけ、ユダヤ教の供えのパンと神社のお供え餅、ユダヤ教の祭司と神官が着る麻の白妙の衣、ユダヤ教の幕屋時代の祭壇と伊勢神宮の石垣が必ず天然石であること、旧約聖書にある揺祭(収穫物を揺り動かす)と神官が榊を振ること、神社の神輿と契約の箱、しかもそれが水に関係があり、渡御という言葉から見て、ヨルダン川の故事をありありとおもわせること)

琉球の墓

また、琉球の人々についても興味深いことを述べている。「琉球の墓がユダヤの国の墓そのままであることは、注意すべきである。横に穴を掘り、そこに先祖らの骨をおさめ、しっくいで塗って立派にしてある。・・・じつに立派なもので、白く塗った墓(これもユダヤ的風習、マタイによる福音書23:27)を見たければ琉球に行って見ればよい。

看過牛と過越の祭

またこの琉球には看過牛(かんかぎゅう)といって、牛を殺してその血を自分の家の門口に塗り、いっさいの疫病を祓う儀式があるが、これはユダヤの過越(すぎこし)の祭そのままである。これはただに琉球のみではなく、大島(奄美大島)にも徳之島にもあり、魔よけといって、牛を殺して、その血を柱に塗るという」

瑞穂の国

中田はまた、日本書紀などで日本は「瑞穂」の国と呼ばれているが、この「ミズホ」という言葉はもともと、「東の方」「日出ずる所」を意味するヘブル語の「ミズホラ」から来ているのではないか、と考えていた。

イスラエルを愛する心

ここで注目すべきことは、キリスト教系の大きな教団を率いる彼が説いたこれらの考えは、その後日本のクリスチャンたちに、イスラエルを深く愛する心を起こさせたことである。(後略)(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は宗教の戒律が記された教典ではなく、神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の歴史の記録であり、日本人にも深い関係があると言えそうです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読み、神様を中心にして生きる日本人本来の生き方を考えてみてください。

新約聖書 マタイの福音書 22章34~40節

しかし、パリサイ人たちは、イエスがサドカイ人たちを黙らせたと聞いて、いっしょに集まった。そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」

そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これがたいせつな第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じように大切です。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」

律法と預言者

律法とはモーセを通してユダヤ人に与えられた神様の戒めであり、預言者とは旧約聖書に記されている預言者たちの書のことですから、律法全体と預言者とは旧約聖書のことだと言って良いでしょう。それは神様がイスラエルの人々に与えた神様の言葉ですが、その中で一番大切な戒めは何か。イエスは神様を愛すること、そして隣人を愛すること。この二つをあげました。旧約聖書の神様の言葉を要約するなら、この二つだと言って良いということだと思います。

神様を愛し、隣人を愛して生きる

それは決してユダヤ教徒になるとか、キリスト教徒になるということではないと思います。大切なことは、神様を愛して、神様の思いを中心にして生きること。そして、それは隣人を愛するという点において実践すること。そういうことではないでしょうか。

日本人の心

日本人は太古の昔から、このように何か特定の宗教を信仰することではなく、自己中心を退けて、神様の願いや思いを中心にし、隣人を愛して生きることを大切にして来たのだと思います。これが聖書に記された神様の願いであり、イエスの教えた生き方であり、日本人の心だと思います。

いかがでしたか

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今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。