【日本人と日本文化】他者とシンクロする日本人

「そもそも日本人は、人に合わせ、人とシンクロをする性質がある。」と曹洞宗の僧侶であり、元キリスト教徒のドイツ人ネルケ無方氏は、その著書「日本人に『宗教』は要らない」の中で書いています。ご紹介します。

人に合わせる日本人

相手の動作や気持ちまで合わせるというのは、欧米人には難しい。(中略)電車も宅配便も相手に合わせる。合わせたいという気持ちがベースにないと、なかなか日本のようにはいかない。私は私のペースで、あなたはあなたのペースで、という文化圏では成り立たない。インドでは、遅れた人がいたら当然電車が待つ。そして、遅れた人に罪悪感はない。

空気を読む

ドイツ人には、そもそも空気を読むという概念はない。なぜ他人とシンクロしなければいけないのか。ドイツ人には、なかなか理解できない。日本人は相手にシンクロできるが、相手からもそれを期待している。だからシンクロできない人、そもそもシンクロしようと思っていない人に対しては、排他的になってしまう。「適当でいいじゃないの」という人がひとり入ると、日本人の感覚では許されない。

移民の受け入れ

日本人は、他民族を受け入れることに後ろ向きだ。歴史上、日本人は他国の文化を上手に受け入れ、日本独自の文化に昇華させてきたが、移民の受け入れは却下されてきた。(中略)ドイツでは多くの移民を受け入れてきたが、それで良かったのかどうかは微妙なところだ。他民族との文化摩擦が、いまドイツ国内で大きな問題となっている。

日本人の敏感なセンサー

日本人は四季があることも関係してか、人間関係においても微妙な感性が育まれてきた。他者とシンクロするためのセンサーも敏感だ。その日本人の敏感なセンサーが、移民を受け入れることの危険さをキャッチしたのか。

問題を予感したのか

日本人は他者とのシンクロを前提としている。しかし、それをキャッチできない人やそもそもそのアンテナを備えていない人を「移民として受け入れる」と、問題が出て来ると予感したのかもしれない。(本からの抜粋は以上です。)

他者へのきめ細やかな配慮

ネルケ氏の指摘はその通りだと私も思います。他者へのきめ細やかな配慮。それが日本人の優れた特質であり、日本人の高い国民性を支えていると思います。しかし、それだけに、そのような配慮が出来ない人に対しては、不快感を感じるのも事実でしょう。日本人は自らにも高い良識、常識を求めますが、人にも求めると思います。しかし、そのようにして高い倫理観、良識、国民性は養われて来たのではないでしょうか。それは神様を中心にした生き方によってもたらされた高い品性だと思います。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は宗教の戒律が記された教典ではなく、神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の記録であり、実は私たち日本人の国民性のルーツでもあります。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きる日本人の心を大切にするために聖書を読んでみてください。

新約聖書 マタイの福音書 26章26~30節

また、彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」

また杯を取り、感謝をささげて後、こう言って彼らにお与えになった。「みな、この杯から飲みなさい。これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。

ただ、言っておきます。わたしの父の御国(みくに)で、あなたがたと新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」そして、賛美の歌を歌ってから、みなオリーブ山へ出かけて行った。

過越のパンと杯

これはイエスが弟子たちと過越の食事をしている時に言った言葉です。過越のパン。それはイースト菌の入っていないパンで、かつてイスラエル民族がエジプトの奴隷状態から救い出されたことを思い起こすためのパンですが、イエスは「これはわたしのからだ」だと言いました。そして、ぶどう酒の入った杯は罪を赦すために流されるイエスの血を表していると言いました。

過越の食事の本当の意味

ずっと太古の昔から、伝統的に守って来た過越の食事。それは救いを象徴するものだったと思いますが、それはイエスのからだが裂かれ、血が流されることを表しているとイエスは言ったのだと思います。

メシヤの働き

そして、イエスにとって、これが地上での最後の過越の食事になると言われたのでしょう。イエスの十字架の死によって、私たちの自己中心という罪が取り除かれ、神様を中心にして生きることができるようになる。これが救いであり、神様が特別な権威を与えたメシヤを通して成し遂げてくれたことだと思います。

いかがでしたか

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今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。