「『安心感』というはかり知れない〝恵み〟を前提にすることができるのが日本」と言うのは日本在住24年(執筆当時)、ハワイ出身のアメリカ人ルース・ジャーマン・白石さん。彼女の著書「日本人が世界に誇れる33のこと」から紹介します。
盗まれることを前提にするアメリカ
牧師だった父に教えられたのは、「ものを盗まれたときは、自分より相手のほうにそれが必要だったのだと思いなさい」ということでした。格差がある以上、盗まれることを前提に考えて生活するのが米国の考え方なのです。最近では、世界のどの国でも、そうした考え方が常識かもしれません。
「悪」を前提とした生活
四年ほど前、ラスベガスに子供二人を連れて高校の同窓会に行ったときも、友人からこんな警告を受けました。「今のアメリカでは、自分を狙っている誰かがいる、隙を探している誰かがいることを大前提として生活していたほうがいいよ。常に子供を監視し、守る姿勢を忘れないほうがいい」と。
「善」を前提にできないのか
しかしわたしは、そんな生活はしたくありません。「悪」ではなく「善」を前提にして、日常生活を過ごしたい。そんな気持ちは贅沢すぎるのでしょうか?
山手線にかばんを置き忘れた
三歳の息子を連れて、品川駅で山手線を下車し、横須賀線に乗り換えたときのことです。電車を降りてから、棚の上に自分のかばんを置き忘れていることに気づきました。駅員に聞くと、一時間後に同じ電車が回ってくることがわかったので、息子と一緒にホームの立ち食いそばを食べ、電車が回ってくるのを待っていました。
置いたままの形であった
駅員が言ったとおりの時間に、電車が戻ってきました。そして、かばんは、置いたままの形で棚の上にありました。この話を外国人にするたびに、「Wow!」と驚かれ、「日本は本当に特別な国なんだね」と言われます。
汚れを片づけてくれた人たち
また、電車内で、通学中の娘の具合が悪くなったときのことです。横にいたサラリーマン風の男性がすぐにハンカチを差し出し、汚れの上に新聞紙をかけ、停車駅で「僕たちが片づけるから降りなさい」と優しく見送ってくれたそうです。
日本は本当に幸せな国
そういう人が大勢いることが前提になっている日本という国の人々は、本当に幸せだと思います。他人への配慮、モラル、誠実な気質を、日本から自分の子供が受け継ぐことができたら母親として最高なのですが。(本からの引用は以上です。)
そういう人が大勢いる
アメリカにも良い人はいると思いますが、日本には大勢いるということなのだと思います。日本人には、それが文化、国民性として引き継がれているということでしょう。それは神様を中心にして生きるという聖書の信仰に遡ることができると思います。今、その原点を意識し、日本人の特質として、しっかりと堅持することが大切だと思います。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。毎日、時間を決めて、神様に思いを向けて祈り、キリスト教とは切り離して、聖書を読むことが大切だと思います。聖書は日本人の国民性の原点だと思います。
新約聖書 マルコによる福音書 13章28~37節
いちじくの木からこの譬(たとえ)を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。そのように、これらの事が起るのを見たならば、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。
天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。
だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。あるいは、急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。
イエスの言葉の続き
これはイエスが弟子たちに語った言葉の続きです。ポイントをまとめてみましょう。この天地は必ず滅びるということ。メシヤが来て、神の民を集めること。その日、その時は、だれも知らない、神様がそれを定めているということ。だから、気をつけて、目をさましていなさいと繰り返し警告しています。
目をさましていなさい
まず、今の生活がいつまでも永遠に続く訳ではないということをイエスは教えているのではないでしょうか。目をさましていなさいというのは、メシヤが来て、神の民を集める時が来るということを、その日は近づいているということを忘れないで生活するということではないでしょうか。
神様を中心にして生きる
それは人間中心、自己中心を退けて、神様に心を向けて、神様の願いや思いや計画を中心にして生きることに他ならないと思います。宗教をやることではありません。神様を中心とした生活。それが目をさましているということだと思います。
いかがでしたか
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」