【日本人と日本文化】日本人は「甘え」上手!

「日本人はとても『甘え』上手!それは精神の安定維持につながり、ビジネスにおいてはアドバンテージをもたらす行為」だと日本在住24年(執筆当時)、ハワイ出身のアメリカ人であるルース・ジャーマン・白石さんは指摘します。彼女の著書「日本人が世界に誇れる33のこと」からご紹介いたします。

正直、この組織風土には驚きました

日本の組織には、「一人で抱え込まないほうがいい」とか「そういうときは先輩に頼ってもいい」など、「たった一人でものごとを進めなくても大丈夫」という雰囲気があります。正直、この組織風土には驚きました。

アメリカでは「一人で」が高く評価される

アメリカでは、一人で抱え込んで、一人で解決するのがいちばん評価されるからです。それも当然で、アメリカでは小さいときからそのような教育を受けています。テレビドラマの「24」のジャック・バウアーは、いつもたった一人で行動し、組織そのものに反抗して、一人で困難な事件を解決してしまうスーパーヒーローです。けれど、上司を立てない、根回ししない彼の行動は、日本企業では間違いなく鼻つまみです。

精神的に孤立してしまう

わたしは大学卒業後、日本に来てリクルートに入社しましたが、実家が近い同僚がまだ両親と同居中と聞いて、驚いてしまいました。わたしから見ると「自立していない子供」のように思え、「人間としては未熟」という印象すら感じていたのです。一方では、18歳でハワイからボストンの大学へ行き、その後親元から遠く離れている日本で一人で頑張っている自分を、自分自身で高く評価していました。しかし今振り返ると、甘えを許してくれる上司や仲間が周辺にいないと、精神的に孤立し、投げやりになってしまうということがよくわかりました。

日本人は精神が安定している

現在、多くのアメリカ人が定期的に精神科医に通っています。普段から相談したり、甘えたりする相手を周囲にうまくつくれていないのがその理由だと思います。この点、「甘えを活かす組織の構造」ができている日本人は、平均的に精神が安定していて、仕事に集中できているように見えます。

もっと他の国の人たちに伝えて

日本人は、「この支え合う人間関係」の大切さを再認識し、もっと他の国の人たちに伝えなければなりません。孤立し、一人だけで頑張らなければならないと思い込んでいる外国人にとって、大きな救いとなるからです。(本からの引用は以上です。)

共に支え合う

これもまた個人より「みんなで」を大切にする日本人の価値観のように思います。自立も大切なことだと思いますが、人は決して一人で生きている訳ではないことも事実だと思います。神様を中心として、神の国の民として生きるというバランスが大切なことではないでしょうか。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。西欧で発展したキリスト教もまた個人主義を強調する傾向があると思います。しかし、イエスが教えたのは神様を中心とした神の国の民として生きることであり、日本人の中にこそ、その教えが引き継がれていると思います。キリスト教の教えではなく、日本人として聖書を読むことが大切だと思います。

新約聖書 マルコによる福音書 12章18~27節

復活ということはないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのもとにきて質問した、「先生、モーセは、わたしたちのためにこう書いています、『もし、ある人の兄が死んで、その残された妻に、子がない場合には、弟はこの女をめとって、兄のために子をもうけねばならない』。

ここに、七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子がなくて死に、次男がその女をめとって、また子をもうけずに死に、三男も同様でした。こうして、七人ともみな子孫を残しませんでした。最後にその女も死にました。復活のとき、彼らが皆よみがえった場合、この女はだれの妻なのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのですが」。

イエスは言われた、「あなたがたがそんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではないか。彼らが死人の中からよみがえるときには、めとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。

死人がよみがえることについては、モーセの書の柴の篇で、神がモーセに仰せられた言葉を読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。あなたがたは非常な思い違いをしている」。

サドカイ人

サドカイ人とはユダヤ教の一派で、死人の復活はあると主張しているパリサイ人とは神学的に対立していたようです。ここでは悪意を持ってイエスに近づいたというよりも、自らの神学的な正当性を主張するためにイエスに議論を吹っ掛けたのでしょう。

頭の中の神学

このサドカイ人の主張を読んで私が感じることは、いかに机上の神学というものが虚しいものであるかということです。それは自分の頭の中だけで考えていることであって、人間中心、自己中心ではないでしょうか。イエスは「聖書も神の力も知らない」と言いました。無から宇宙を創造する神様。無から生命を生み出す神様。この神様を中心に考えるなら、死人の復活はあり得ないとは言えないと思います。

神様を中心にすること

死人のよみがえりについて、モーセの書に関するイエスの説明はどういう関係があるのか私には良く分かりませんが、大切なことは、死んだ人がどうなるのかということを頭の中であれこれ考えることではなく、今、生きている私たちが人間中心を退けて、神様を中心にして生きることだということをイエスは教えたのではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」