【日本とイスラエル】太陽に捧げる馬

日本とイスラエルの類似した風習について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本で10年以上過ごしたことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。

神馬(しんめ)

日本神道では、太陽神であるアマテラス大御神(おおみかみ)が、皇室の祖神、また国家の最高神として崇められている。アマテラス信仰の中心は伊勢神宮である。伊勢神宮の入り口近くを見てみると、太陽神アマテラスに捧げられた馬がいる。これは単なる馬ではなく「神馬(しんめ)」と呼ばれ、古来、太陽神アマテラスに対して献納してきた馬である。

古代イスラエルにもあった風習

この馬は月に三度、美しい布をかぶせられて、神宮の聖域に出され、そこでお辞儀をする。これは古くからの慣習である(すでに奈良時代にはあったことが知られている)。しかし、これはもともと古代イスラエル人の風習であった、聖書に、「(ヨシヤ王は)ユダの王たちが太陽に献納した馬を・・・・・・主の宮の入り口から取り除き、太陽の車を火で焼いた」(旧約聖書Ⅱ列王記23章11節)と記されている。

古代メソポタミヤの風習

ヨシヤ王は、紀元前639~608年まで統治した南王国ユダの王であり、宗教改革を行って、太陽に馬を捧げるという風習を神殿の入り口から取り除いた。それまでのイスラエルでは、歴代の王が太陽に馬を捧げるという異教的風習が行われていたのである。

失われた十部族にもあった風習だと考えられる

北王国イスラエルの十部族はすでに紀元前722年にアッシリヤ捕囚となっていたから、ヨシヤ王のこの宗教改革は、十部族のアッシリヤ捕囚の後のことである。北王国イスラエルにおいても、太陽に馬を捧げるという異教的風習が行われていたであろう。南王国ユダに入っていた異教的風習は、ほぼ例外なく北王国イスラエルでも行われていたからである。

絵馬

太陽に馬を捧げる風習に関する記述は、聖書にはただ一ヶ所しかない。しかし、この風習がイスラエルでもなされていたとは驚きである。また日本の多くの神社では、「絵馬」を置いているところが多い。昔は生きた神馬を捧げたが、管理が大変になったので、板に馬の絵を描き、それに願い事を書いてつるすようになったのだと、神官が教えてくれた。

日本、メソポタミヤ、イスラエルの関係

かつては木や石、土などでつくった馬の模型を奉納することも行われていたという。大きな絵馬を額に入れて飾ってある神社も多い。ここにも、私たちは日本の風習と古代メソポタミヤ、とりわけイスラエル人の風習とのかかわりを見いだすのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書はイスラエル人の歴史であり、日本人の信仰や習慣にも深い関係があります。キリスト教の教典としてではなく、日本人の原点を知るために聖書を読んでみてください。

新約聖書 マルコによる福音書 14章66~72節

ペテロは下で中庭にいたが、大祭司の女中のひとりがきて、ペテロが火にあたっているのを見ると、彼を見つめて、「あなたもあのナザレ人イエスと一緒だった」と言った。するとペテロはそれを打ち消して、「わたしは知らない。あなたの言うことがなんの事か、わからない」と言って、庭口の方に出て行った。

ところが、先の女中が彼を見て、そばに立っていた人々に、またもや「この人はあの仲間のひとりです」と言いだした。ペテロは再びそれを打ち消した。しばらくして、そばに立っていた人たちがまたペテロに言った、「確かにあなたは彼らの仲間だ。あなたもガリラヤ人だから」。

しかし、彼は「あなたがたの話しているその人のことは何も知らない」と言い張って、激しく誓いはじめた。するとすぐ、にわとりが二度目に鳴いた。ペテロは、「にわとりが二度鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、そして思いかえして泣きつづけた。

大祭司の中庭にいるペテロ

ペテロは捕らえられたイエスの後を追って、大祭司の中庭まで来ていたようです。どんな思いでいたのでしょうか。イエスを助け出す隙を窺っていたのでしょうか。イエスがどうなってしまうのか見届けたいという思いがあったのかもしれません。

自分のことでも分からない

しかし、とてもイエスを助け出すという勇気はペテロにはなかったようです。まさかイエスを知らないと自分が言ってしまうことになるとは想像もしていなかったペテロですが、状況が変われば人はどうなってしまうのか分からないものではないでしょうか。

自分の弱さを知る

ペテロは自分の弱さをこれでもかという程に思い知らされたのではないかと思います。そして、それは決して他人事ではありません。ペテロは神様に思いが向かなかったのでしょうか。自分には力がなくても、神様を中心にするなら力は与えられたかもしれません。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」