日本とイスラエルの類似した風習について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本で10年以上過ごしたことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」からご紹介いたします。
大嘗祭における天皇
日本の天皇は、即位後に「大嘗祭」(即位後初めての新嘗祭)というものを行う。そのとき天皇は白い衣に着替え、裸足になって神(天照大神)の前に進み出る。天皇はそこで神託を受けて真に「天皇」となり、国民の指導者となる。
モーセ、ヨシュアと同じ
これは聖書に記されている思想と同じである。かつてモーセは神の前に進み出たとき、靴を脱ぎ、裸足になった(旧約聖書出エジプト記3章5節)。ヨシュアも裸足になった(旧約聖書ヨシュア記5章15節)。彼らはそこで神託を受け、真に国民の指導者となった。
家に入る前に靴を脱ぐ
また、日本人は家に入るときも、靴を脱ぐ。欧米人も中国人も、履き物をはいたまま家にあがるが、日本人はそうではない。小谷部全一郎によると、日本には明治維新当時まで、長く歩いた人が自分の家または訪問先の家にあがる前に、タライに水か湯をくんで差し出し、それで足を洗う習慣があった。小谷部によれば、これは日本人独特のものであり、他のアジア諸国より伝習したものではないという。
足を洗う習慣
古代イスラエル人にも、足を洗う習慣があった。聖書に、「彼は、この人を自分の家に連れていき、ろばに、まぐさをやった。彼らは足を洗って、食べたり飲んだりした」(旧約聖書士師記19章21節)というような記述がある。足を洗ってから家に入ることは、古代イスラエル人の日常的な習慣だったのである。(本からの引用は以上です。)
日本とイスラエルに共通する習慣
どうやら家に入る前に靴を脱ぐという習慣は日本独特の習慣のようですが、その起源もまた古代イスラエル、聖書に遡ることができるようです。古代日本とイスラエルの関係を示す一つの証拠でもあると思います。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書はイスラエル人の記録であり、日本人の信仰と風習の起源でもあります。キリスト教とは切り離して、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 マルコによる福音書 14章32~42節
さて、一同はゲツセマネという所にきた。そしてイエスは弟子たちに言われた、「わたしが祈っている間、ここにすわっていなさい」。そしてペテロ、ヤコブ、ヨハネを一緒に連れて行かれたが、恐れおののき、また悩みはじめて、彼らに言われた、「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。ここに待っていて、目をさましていなさい」。
そして少し進んで行き、地にひれ伏し、もしできることなら、この時を過ぎ去らせてくださるようにと祈りつづけ、そして言われた、「アバ、父よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころのままになさってください」。
それから、きてごらんになると、弟子たちが眠っていたので、ペテロに言われた、「シモンよ、眠っているのか、ひと時も目をさましていることができなかったのか。誘惑に陥らないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体は弱いのである」。
また離れて行って同じ言葉で祈られた。またきてごらんになると、彼らはまだ眠っていた。その目が重くなっていたのである。そして、彼らはどうお答えしてよいか、わからなかった。
三度目にきて言われた、「まだ眠っているのか、休んでいるのか。もうそれでよかろう。時がきた。見よ、人の子は罪人らの手に渡されるのだ。立て、さあ行こう。見よ、わたしを裏切る者が近づいてきた」。
十字架を前にしたイエスの祈り
イエスにとっても十字架は死ぬほどの悲しみであったということを示しているのだと思います。イエスはペテロとヤコブとヨハネに目をさましているようにと言いました。そして、ひとり神様にこの苦しみを打ち明け、自分の思いではなく、神様のみこころのままにしてくださいと祈ったと記されています。神様を中心にするとはそういうことだと思います。このようなイエスに示された生き方は日本人の心に引き継がれているのではないでしょうか。
心は熱しているが、肉体は弱い
ペテロもヤコブもヨハネもなぜか起きていることさえできなかったとあります。イエスと一緒に死ぬ覚悟もあった弟子たちですが、肉体の弱さに勝つことはできなかったということだと思います。私たちもみなそのような弱さを持つ人間だと思います。私は大丈夫と心では思っていても、体がついてこないということもあるだろうと思います。常に自分の弱さを自覚して、祈って、神様に頼ることが大切ではないでしょうか。
いかがでしたか
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三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
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