【日本とイスラエル】日本神話と聖書の類似性

日本とイスラエルの類似した風習について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本で10年以上過ごしたことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」からご紹介します。

日本神話のウガヤフキアエズ

日本神話において山幸彦は、海神の娘(トヨタマヒメ)をめとって、その間にウガヤフキアエズを生む。ウガヤフキアエズには四人の息子が生まれる。四人のうち、二番目と三番目の子は別の所へ行き、いなくなってしまう。四番目の息子が神武天皇で、大和の国を征服する人物となる。神武天皇の流れを汲んでいるのが皇室である。

エフライムとの類似性

一方、聖書ではどうであろうか。ヨセフは、エジプトの祭司の娘をめとり、その間にマナセとエフライムを生む。このエフライムが、日本神話のウガヤフキアエズに似ている。というのは、エフライムには四人の息子が生まれる。四人のうち、二番目と三番目の子は早死にしてしまう(旧約聖書Ⅰ歴代誌7章20~27節)。四番目の子孫としてヨシュアが生まれ、ヨシュアはイスラエル民族を率いてカナンの地(イスラエル)を征服する。このエフライム族の流れを汲んでいるのが、イスラエル十部族の王室である。

顕著な対応関係

このように、ニニギとヤコブの間に、また山幸彦とヨセフの間に、また天皇家とエフライム族との間に顕著な対応関係が見られるのである。さらに言うなら、日本神話において「天」は、「タカマノハラ」(高天原。タカマガハラともいう)と呼ばれている。ニニギはそこから来て天孫民族を起した。

高天原

「タカマノハラ」について、先に述べたように小谷部全一郎は、これはタガーマ地方の町ハランのことであると考えていた。タガーマのハランは、ヤコブおよび彼の先祖の寄留地であった。ヤコブはそこに一時滞在したのち、そこからカナンの地にやって来て、イスラエル民族を起したのである。

「天孫降臨」のイメージか

またかつてヤコブは、神の天使たちが天上界と地上界を行き来している姿を、霊的な幻視のうちに見たことがある(旧約聖書創世記28章12節)。これは「天孫降臨」ではないが、イメージ的には似ている。このときヤコブは、自分の子孫がカナンの地を受け継ぐという約束を神から与えられている。

大和民族はエフライムの子孫なのか

このように、細かい部分を別とすれば、日本の神話の骨子は聖書の記事にじつによく似ていることがわかる。つまり古事記、日本書紀における神話は、もともと根底に聖書の物語があったが、それに様々な異教的要素が加わってでき上ったものであろうとも理解される。考えようによっては、日本の神話は、もともとは大和民族がヤコブ——ヨセフ——エフライムの系統の子孫であることを示す系図であったとさえ受け取れるのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。今日も引用しましたように、聖書は日本人と深い関係があると考えられます。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 マルコによる福音書 16章9~13節

〔週の初めの日の朝早く、イエスはよみがえって、まずマグダラのマリヤに御自身をあらわされた。イエスは以前に、この女から七つの悪霊を追い出されたことがある。マリヤは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいる所に行って、それを知らせた。彼らは、イエスが生きておられる事と、彼女に御自身をあらわされた事とを聞いたが、信じなかった。

この後、そのうちのふたりが、いなかの方へ歩いていると、イエスはちがった姿で御自身をあらわされた。このふたりも、ほかの人々の所に行って話したが、彼らはその話を信じなかった。

マグダラのマリヤにあらわれた

ここにはイエスがよみがえった姿をマグダラのマリヤにあらわされたことが記されています。マグダラのマリヤはそのことをイエスと一緒にいた人々に伝えましたが、彼らは信じなかったとあります。

信じなかった弟子たち

また、その人々の中のふたりに、イエスはちがった姿で御自身をあらわされたとも記されています。彼らもそのことを伝えましたが、人々はその話も信じなかったとあります。

そんなことはあり得ないのか

彼らはイエスが三日目によみがえるという話を、以前イエスから直接聞いていた人々でしたが、実際によみがえったという話を聞いても信じませんでした。そんなことはあり得ないと考えていたのでしょう。それは人間的に考えれば当然かもしれません。

私たちも同じ

目撃者の証言を聞いても、そんなことはあり得ないという人間的な考えは払しょくされないということでしょう。私たちもまた同じだろうと思います。結局、そのような人間の考えを中心にして生きるのか、それとも神様にはできるということを中心にして生きるのか、その違いではないかと思います。しかし、神様を中心にして生きる。それが日本人の生き方であり、救いだと思います。

いかがでしたか

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本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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