【日本とイスラエル】聖書と日本神話との類似

日本とイスラエルの類似した風習について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本で10年以上過ごしたことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」からご紹介します。

ニニギとヤコブの類似

ある日本人の学者は、日本の神話に登場するニニギ(ニニギノミコト)の周辺のことが、聖書の記すヤコブの周辺の事柄に酷似していると指摘している。日本の神話では、天皇家また大和民族は、天から降りてきたニニギの子孫ということになっている。一方、ヤコブはイスラエル民族の父祖である。

オシホミミに代わって天孫降臨したニニギ

日本神話によれば、はじめ天から降りるはずだったのはニニギではなく、別の者(オシホミミ)だった。ところが、彼が準備をしている間にニニギが生まれたので、結局彼に代わってニニギが降りることになる。

エサウに代わってイスラエル民族の父祖となったヤコブ

同様に聖書によると、はじめ神の民となるはずだったのはヤコブではなく、彼の兄(エサウ)だった。しかし結局、神の民の祝福はヤコブに引き継がれ、ヤコブがイスラエル民族の父祖となった。

姉の面倒も見てやってくれ

また日本神話においてニニギは、天から降りてくると、美女コノハナサクヤヒメに恋をして彼女を妻にしようとする。ところが、彼女の父はニニギに、彼女だけではなく、彼女の姉の面倒も見てやってくれという。しかし姉は醜かったので、ニニギはこの姉を父に返してしまう。

姉も妻にしてやってくれ

同様に聖書によれば、ヤコブは美女ラケルに恋をして彼女を妻にしようとする(旧約聖書創世記29章)。ところが彼女の父は、妹を姉より先にとつがせることはできないから姉(レア)も妻にしてやってくれと、ヤコブに言う。しかし、姉は妹のようには美しくなかったので、ヤコブはこの姉を嫌った。

山幸彦と海幸彦

また日本神話においてニニギは、妻コノハナサクヤヒメとの間に山幸彦(やまさちひこ)を生む。ところが山幸彦は、兄(海幸彦)にいじめられ、海神の国へ行く。そこで山幸彦は神秘的な力を得、田畑を凶作にして兄を悩ませるが、そののち兄の罪を赦す。

ヨセフと兄たち

同様に聖書においてヤコブは、妻ラケルとの間に、ヨセフを生む。ところがヨセフは兄たちにいじめられ、エジプトに行く。ヨセフはそこでエジプトの宰相の地位にまで上りつめて力を持つが、兄たちが凶作のために苦しんでエジプトにやって来たとき、彼らを助け、その罪を赦す。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の信仰に深い関係があると考えられます。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 マルコによる福音書 15章42~47節

さて、すでに夕がたになったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。

ピラトは、イエスがもはや死んでしまったのかと不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。そして、百卒長から確かめた上、死体をヨセフに渡した。

そこで、ヨセフは亜麻布を買い求め、イエスをとりおろして、その亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の入口に石をころがしておいた。マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスが納められた場所を見とどけた。

金曜日の夕がた

ユダヤ教の安息日は土曜日ですから、その前日とは金曜日の夕がたのことでした。安息日は金曜日の午後6時から始まりますので、その前にイエスのからだを墓に納めようとしたのでしょう。

神の国を待ち望んでいた

ユダヤ議会の議員の中にも神の国を待ち望んでいる人がいたことが分かります。神の国とは神様を中心とした国ということです。アリマタヤのヨセフはユダヤ議会の中でも地位の高い議員でしたが、彼の求めていたものは、ユダヤ教ではなく、神様を中心とした国だったのでしょう。

神様を中心とした国

もちろん、ユダヤ教がいけないということではないと思います。キリスト教なら良いという話でもないと思います。問題は人間が中心となった宗教だと思います。大切なことは神様を中心とした国を求めることだと思います。そのために役立つものであれば宗教も良い物だと思います。

イエスは確かに死んで墓に葬られた

ここにはイエスが確かに死んだことが記されています。ピラトは百卒長から確かめた上で、死体をヨセフに渡したと記録されています。ヨセフはイエスのからだを岩を掘って造った墓に納め、大きな石をころがして、入口を塞いだことが記されています。確かにそのことを見とどけた目撃者も複数いたということがここには記されています。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」