【聖書預言と日本】アッシリヤ捕囚とバビロン捕囚

水、土曜日は「イスラエル12部族に関する聖書預言と日本」というテーマで書いています。日本とイスラエルに何らかの関係があるとすれば、聖書に記されている預言は日本人と無関係ではないということになります。イスラエルについて、聖書には何が書かれているのでしょうか。今日はその9回目です。

北イスラエル10部族と南ユダ2部族

イスラエル12部族のうち10部族はソロモンの子レハベアム王に反旗を翻し、エフライム族出身のヤラベアムを王とします。ダビデ王家の血筋を引くユダ族のレハベアムはユダとベニヤミンの2部族のみの王となります。この時から北イスラエル王国と南ユダ王国という呼び方をするようになり、聖書の中でもイスラエルとは北イスラエルのみを指して言っていることもあるので注意が必要です。また、北イスラエル王国をエフライム、南ユダをユダと聖書では呼んでいることもあります。

ヤラベアムの罪

ヤラベアムは北イスラエル10部族の人たちが神様を礼拝するためにエルサレムに行かなくても済むように、北イスラエルに神様を礼拝する場所を設けます。聖書にはこのように記されています。

旧約聖書 列王記上 12章25~30節

ヤラベアムはエフライムの山地にシケムを建てて、そこに住んだ。彼はまたそこから出てペヌエルを建てた。しかしヤラベアムはその心のうちに言った、「国は今ダビデの家にもどるであろう。もしこの民がエルサレムにある主の宮に犠牲をささげるために上るならば、この民の心はユダの王である彼らの主君レハベアムに帰り、わたしを殺して、ユダの王レハベアムに帰るであろう」。そこで王は相談して、二つの金の子牛を造り、民に言った、「あなたがたはもはやエルサレムに上るには、およばない。イスラエルよ、あなたがたをエジプトの国から導き上ったあなたがたの神を見よ」。そして彼は一つをベテルにすえ、一つをダンに置いた。この事は罪となった。民がベテルへ行って一つを礼拝し、ダンへ行って一つを礼拝したからである。

アッシリヤ捕囚

南ユダ王国ではダビデの子孫が歴代の王様となりましたが、北イスラエル王国はその後、約200年間にわたり、謀反によって次々と王家が断絶し、19人の王様が立てられました。そのほとんどが神様を中心としない王様であったために、ついに神様によって国は滅ぼされたことが旧約聖書の列王記上・下に詳しく記されています。北イスラエル王国は紀元前722年にアッシリヤ帝国によって滅ぼされ、農民以外の主だった人々はアッシリヤに連れて行かれてしまいます。これがアッシリヤ捕囚という出来事です。

旧約聖書 列王記下 17章21~23節

主はイスラエルをダビデの家から裂き離されたので、イスラエルはネバテの子ヤラベアムを王としたが、ヤラベアムはイスラエルに、主に従うことをやめさせ、大きな罪を犯させた。イスラエルの人々がヤラベアムのおこなったすべての罪をおこない続けて、それを離れなかったので、ついに主はそのしもべである預言者たちによって言われたように、イスラエルをみ前から除き去られた。こうしてイスラエルは自分の国からアッスリヤに移されて今日に至っている。

バビロン捕囚

南ユダの王様は北イスラエルに比べれば、神様に従う王様でしたが、中には神様に従わない王様もいました。それでも神様はダビデのゆえにその子孫を滅ぼさないでいましたが、紀元前586年に南ユダもバビロン帝国によって滅ぼされ、捕囚の民として連れ去られてしまいます。

旧約聖書 列王記下 24章10~12、14、15節

そのころ、バビロンの王ネブカデネザルの家来たちはエルサレムに攻め上って、町を囲んだ。その家来たちが町を囲んでいたとき、バビロンの王ネブカデネザルもまた攻めてきた。ユダの王エホヤキンはその母、その家来、そのつかさたち、および侍従たちと共に出て、バビロンの王に降服したので、バビロンの王は彼を捕虜とした。これはネブカデネザルの治世の第八年であった。・・・

彼はまたエルサレムのすべての市民、およびすべてのつかさとすべての勇士、ならびにすべての木工と鍛冶一万人を捕えて行った。残った者は国の民の貧しい者のみであった。さらに彼はエホヤキンをバビロンに捕えて行き、また王の母、王の妻たち、および侍従と国のうちのおもな人々をも、エルサレムからバビロンへ捕えて行った。

イスラエル回復の預言

しかし、捕囚された地にあっても、神様に立ち帰るなら、イスラエルは回復されるという預言もされています。

旧約聖書 ネヘミヤ書 1章4~9節

わたしはこれらの言葉を聞いた時、すわって泣き、数日のあいだ嘆き悲しみ、断食して天の神の前に祈って、言った、「天の神、主、おのれを愛し、その戒めを守る者には契約を守り、いつくしみを施される大いなる恐るべき神よ、どうぞ耳を傾け、目を開いてしもべの祈を聞いてください。

わたしは今、あなたのしもべであるイスラエルの子孫のために、昼も夜もみ前に祈り、われわれイスラエルの子孫が、あなたに対して犯した罪をざんげいたします。まことにわたしも、わたしの父の家も罪を犯しました。われわれはあなたに対して大いに悪い事を行い、あなたのしもべモーセに命じられた戒めをも、定めをも、おきてをも守りませんでした。

どうぞ、あなたのしもべモーセに命じられた言葉を、思い起こしてください。すなわちあなたは言われました、『もしあなたがたが罪を犯すならば、わたしはあなたがたを、もろもろの民の間に散らす。しかし、あなたがたがわたしに立ち返り、わたしの戒めを守って、これを行うならば、たといあなたがたのうちに散らされた者が、天の果てにいても、わたしはそこから彼らを集め、私の名を住まわせるために選んだ所に連れて来る』と。

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二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
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