【日本人と日本文化】世界一のサービス

「この国に住んで20年が経ちました。日本には良いところがたくさんあると感じます。」と語るのは中国から日本に帰化した姚南(ようなん)さん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。

日本人のサービスは世界一

美しい四季と温暖な気候、親切心、心のこもったサービス、干渉し過ぎない人間関係・・・。その中でも、特に日本人のサービスは世界一だと思います。中国にいた頃、「資本主義国の人間関係は、金と金の関係」と教えられましたが、日本に来てそれだけではないことがわかりました。

お金だけではない

日本では、代金を払えば様々なことに便宜を図ってくれるのはもちろんのこと、お金を支払わなくても提供してくれるサービスが沢山あります。例えば区役所なら、事前に電話で要件を伝えれば手続きに必要なものを教えてくれ、一度で用が済みます。

上海で感じたこと

経済的な面では急成長している中国ですが、サービス精神では日本より何十年も遅れていると感じることがあります。今年一月、上海に行ったときのこと、雨の中、空港行きバスの中継点に行くため、一人で市街地の寒い停留所で長時間待っていました。やっと来たバスは運良くすいています。急いで傘を閉じ、乗降口の前扉から荷物を運び込もうとしたら、急に扉が閉まり動き出しました。

安全確認もない

乗りかけた客を無視して発車するなんて・・・。しかし、バスは本数が少なく、どうしてもそれに乗らなければなりません。慌てて、まだ開いたままの真ん中の扉から急ぎ乗り込みました。けれど、バスの運転手は乗った私の安全を確認することなくそのまま走り続け、私は自分の荷物に掴まったまま、不安定な体勢で、空いた席に座ることもできません。

理不尽な非難

中国第一の都市といわれる上海でこんなことがあるなんて。思わず「これでも国際都市ですか!」と愚痴をこぼすと、周りに座っていた中国人の乗客が「乗ったあなたが悪いんですよ!」「前から乗らないと!」「次の、待てば?」「前の扉で早くお金を払え!」と理不尽なことを口々に言って非難します。

日本との違いを実感

「改革開放して随分経つのに、こんなに運転手のマナーが悪いバスをどう思いますか?」と聞くと、皆で意地悪く笑っています。思わず、「あなたたちのような(悪いサービスにも平気な)乗客がいるから、こんな運転手もいる!」そう言うと、皆黙ってしまいました。自分の国で・・・、同胞なのにこんな目にあうなんて・・・。とっても悲しい思いをしました。中国も早くサービスの行き届いた国になって欲しいと思います。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとしたイスラエル人の記録であり、日本人の心でもあります。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きようとする日本人の心を知るために聖書を読んでください。

新約聖書 ルカによる福音書 3章15~17節

民衆は救主を待ち望んでいたので、みな心の中でヨハネのことを、もしかしたらこの人がそれではなかろうかと考えていた。そこでヨハネはみんなの者にむかって言った、「わたしは水でおまえたちにバプテスマを授けるが、わたしよりも力のあるかたが、おいでになる。わたしには、そのくつのひもを解く値うちもない。

このかたは、聖霊と火とによっておまえたちにバプテスマをお授けになるであろう。また、箕を手に持って、打ち場の麦をふるい分け、麦は倉に納め、からは消えない火で焼き捨てるであろう」。

民衆は救主を待ち望んでいた

それは旧約聖書の預言者たちがイスラエルの回復と救主が来ることを預言していたからだと思います。しかし、ヨハネはそのための備えをする者であり、自分の後にその方が来ると考えていたようです。「わたしには、そのくつのひもを解く値うちもない」。それは奴隷の仕事であり、自分にはその値うちもないということだと思います。

聖霊と火のバプテスマ

その方は、聖霊と火とによってバプテスマを授けるとヨハネは言いました。それはどういう意味なのでしょうか。麦をふるいにかけて、麦は倉に納め、からは消えない火で焼き捨てるということですから、その方は私たちをふるいにかけるということでしょう。私たちの中から、悪いもの、役に立たないもの、自己中心をふるい分け、消えない火で焼き捨てる。聖霊とは神様の霊。自己中心を退けて、神様の霊を受け入れて、神様の願い、神様の思いを中心にして生きる者を、神様の倉に納めてくださる。そういうことではないでしょうか。それは水によるバプテスマ、禊ぎという宗教儀礼以上のことだということではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」