日本とイスラエルに関連した事柄について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本に10年以上居住したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。
神道派と仏教派の戦い
西暦645年に日本では、多くの大切な古文書、古記録を収めていた朝廷図書館が焼かれて焼失してしまうという、非常に残念な出来事が起こった。神道派と仏教派の戦いがあり、その結果、仏教派の蘇我氏が朝廷の図書館に火を放ったのである。
古事記以前の古記録、古文書
日本において現存で最古と言われる書物は、古事記である。しかし、その古事記でさえ、この図書館焼失の67年後の712年になって、ようやく書かれたものに過ぎない。つまり古事記以前に、たくさんの古記録、古文書が日本に存在していたのである。
トーラーもあったのではないか
ある人は、そこには古代イスラエルのトーラー(モーセ五書)もあったのではないか、と想像している。その可能性も否定できないであろう。先に見たように、大化の改新の詔(みことのり)の多くはトーラーの律法を参考にしたように思えるからである。
南ユダのヨシヤの時代の出来事
紀元前7世紀(北王国の捕囚の後の時代)の南王国ユダにおいて、神殿の中から金を取り出しているとき、たまたまそこからトーラーが発見されたという出来事があった(旧約聖書Ⅱ歴代誌34章15節)。当時の王ヨシヤは、そのトーラーを祭司に朗読させた。御言葉に聞き入るうちにヨシヤは激しく嘆き悲しみ、自分の衣を裂いた。それは、トーラーに記されている教えが国内できちんと実行されていないことが、彼の心にはっきりわかったからである。
トーラーはしまい込まれていた
このことからもわかるように、古代世界においてトーラーは一般の人に読まれることもなく、大切な所にしまい込まれたままになっていることが多かった。もし日本においてもそうだったとすれば、それは焼かれる前に再発見されてほしかったものである。
天皇陵の内部調査
しかし、日本人があのとき過去を失ったのだとしても、日本人が自分のルーツをはっきり知る方法がもはや全くないというわけではない。日本の歴代の天皇陵の多くは、その内部の調査や公開がまだなされていないと聞く。もしそれらがなされるならば、日本人の起源についてもっと多くのことがわかってくるに違いない。
そのような日は来るのか
それらの墓から決定的な証拠が発見される日も、来るかもしれない。ある人は、メノラ(イスラエル人の七枝の燭台)が出てくるのではないか、と想像している。また、イスラエル十部族の紋章の刻まれたものが出てくるのではないか、という人もいる。そのような日は、はたして来るのだろうか。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、国民性に深い関係があると考えています。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として、人としての生き方を考えるために聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 10章17~20節
七十二人が喜んで帰ってきて言った、「主よ、あなたの名によっていたしますと、悪霊までがわたしたちに服従します」。彼らに言われた、「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。わたしはあなたがたに、へびやさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けた。だから、あなたがたに害をおよぼす者はまったく無いであろう。しかし、霊があなたがたに服従することを喜ぶな。むしろ、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」。
七十二人の喜びの報告
神の国の到来を告げ知らせるために派遣された七十二人が喜んで帰って来て、イエス・キリストにした報告の言葉です。それはイエス・キリストによって、彼らには霊的な権威が与えられており、悪霊たちもその権威に服したという報告です。派遣された七十二人は自分たちに与えられていた権威を目の当たりに見て、驚いたということなのだろうと思います。
天に名がしるされていること
しかし、イエスはそのことを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさいと言ったと記されています。人間中心、自己中心を退け、神の権威に服し、神を中心にして生きる者の名が天にしるされているということでしょうか。神の民として、神の国にその名が登録されているということでしょうか。それがどんなに大きなことであるのか喜ぶべきだということでしょう。神を中心にして生きる生き方とは、そういうことだということではないでしょうか。
いかがでしたか
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本書の目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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