【日本人と日本文化】ラフカディオ・ハーンに共感

「皆さんは誉れ高き日本人的気質を持っている」と語るのは、日本滞在一カ月半のギリシャ人、アンドレアス・ツィアマキスさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。

留学中に出会った三人の日本人

留学時代と就職してから、僕は多くの日本人に出会った。非常に正直で信頼でき、誠実で慎み深い。英国留学中の同級生に、三人の日本人がいた。一カ月目に足を骨折して、僕はしばらく欠席した。全講義のノートをコピーして。彼らは励ましに毎日持って来てくれて、驚かされた。落ち込む僕を、前向きにしてくれた。

歴史があり、素晴らしい将来も展望できる

古い日本も現代の日本も、僕はどちらも大好きだ。伝統的な日本の寺や神社、家屋などの建造物は芸術的だ。現在の日本は、東京にも多くある美術館から秋葉原の技術的に優れた道具まで、文化が発展している。僕は、新旧日本の良い組合せが、理想的だと思う。日本には歴史があり、素晴らしい将来も展望できる。

小泉八雲

小泉八雲という名で日本でも知られているラフカディオ・ハーンの自叙伝を読み、日本への関心は一層深いものとなった。著書からは、日本に対する終わりなき愛、賞賛と感謝の念を読み取ることができる。彼の本に影響されて、日本と日本文化に対する僕の愛はより大きくなった。

日本の方々に伝えたいことが三つある

まずは、僕と同年代の若者に向けてだが、自らの歴史と文化に誇りを持ってください、と言いたい。日本の貴重な文化的遺産をよく見、学び、評価するために時間を費やしてほしい。

二つ目は

日本とギリシャの関係がより強固なものになってほしいという望みだ。両国にとって重要な人物は、小泉八雲だと思う。しかし残念なことに、彼について日本人に話しても、半数は八雲を知らなかった。ギリシャ人の血を引くとは、全く知られていなかった。日本の多くの民話は、彼の存在なくしては西欧では失われていただろう。

最後に

皆さんは誉れ高き日本人的気質を持っている、ということを最後に述べておきたい。特に日本の簡素な美、謙虚さ、正直さという秀でた特徴を、今後も大切にし続けていただきたいと願っている。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統に深い関係があると考えています。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として、人としての生き方を考えるために聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 12章13~21節

群衆の中のひとりがイエスに言った、「先生、わたしの兄弟に、遺産を分けてくれるようにおっしゃってください」。彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」。それから人々にむかって言われた、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒しなさい。たといたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよらないのである」。

そこで一つの譬(たとえ)を語られた、「ある金持の畑が豊作であった。そこで彼は心の中で、『どうしようか、わたしの作物をしまっておく所がないのだが』と思いめぐらして言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建てて、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである」。

単なる問題解決の基準ではない

この地上で生活する上で、様々な問題が起こることと思います。それらの一つ一つを解決するためにイエス・キリストは来られたのではなく、また判断の基準ということでもありません。大切なことは何を中心にした生き方をしているのかということでしょう。

いつも神を意識する

自己中心、人間中心のまま、ただ問題の解決策を考えるのではなく、神が中心となっているのかどうかを確認することが大切です。神の前に正しく生きること。神に対して富むとは、そういうことだと思います。それが最も大切なことです。常に神を意識して生活しているでしょうか。神を忘れてはいないでしょうか。あなたの生き方は神の前に正しいものでしょうか。それを確認すべきなのだと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」