「日本の食事はいいです。心をなごます何かがあります。」と語るのは、日本滞在一年未満のチュニジアからの学生、アシュラフ・ヘンタティさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。
さり気ない気遣い
日本には、季節毎の変化に合わせた食事があるんですね。素晴らしい心遣いです。よその国はすべてにもっと大雑把ですよね。日本の方々のそういうさり気ない気遣いは暮らしの中でも、よく感じますよ。
胸にジーンと来る
僕が熱心に勉強していたり、本に集中していたりする時は、側を通っても、決して声をかけずにそっとしておいてくれ、後であいさつしてくれたりします。相手の状況をよく見ていて、邪魔しないでいてくれる配慮は、控え目だけれども胸にジーンと来るものがあります。
がんばってね
僕はまだ日本に慣れていなくて、日常生活でも、日本語でも、悪戦苦闘の日々なのですが、いろんな場面で、皆さんが「がんばって」「がんばって下さい」「がんばってね」と声を掛けて下さいます。
見も知らぬ僕のために
実は初め驚いたのです。よその国では、そういう経験があまりないからです。日本では乗り物などでマゴマゴとまどったりしていると、周りの方の「がんばれ~」光線を感じます。見も知らぬ僕のためにハラハラと心配してくれているのですよね。これがフランスなどですと、むしろ、冷たい視線を受けてしまいます。自分の権利やふるまいには自信や主張を強く持っていますが、他人にはかなり冷たいところのある国ですから。
本当の強さ
僕がこうして日本で学ぶことができるのは、世界で第二位、全体の10%を超える日本のODA(政府開発援助)のお陰なのです。こうした援助ができるのは本当に日本が強い国だからだと、僕は思っています。そして、強いというのは、余裕を持った本当の優しさを持っているということだと考えています。
根っからの優しさ
日本人は、シャイで控え目な態度の人々ですが、根っからの優しさを持っていると、僕は日本に来てから強く感じました。「ご縁があったのですね」という日本の言葉がとても好きです。そう言って、僕を見守り励まして下さる日本の方々のためにも、僕、「がんばりまーす!」(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書はそんな日本人の国民性にも大きな影響を与えていると私は考えています。外国の宗教の教典としてではなく、日本人の心の原点を知るために聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 11章14~26節
さて、イエスが悪霊を追い出しておられた。それは、おしの霊であった。悪霊が出て行くと、おしが物を言うようになったので、群衆は不思議に思った。その中のある人々が、「彼は悪霊のかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」と言い、またほかの人々は、イエスを試みようとして、天からのしるしを求めた。
しかしイエスは、彼らの思いを見抜いて言われた、「おおよそ国が内部で分裂すれば自滅してしまい、また家が分れて争えば倒れてしまう。そこでサタンも内部で分裂すれば、その国はどうして立ち行けよう。あなたがたはわたしがベルゼブルによって悪霊を追い出していると言うが、もしわたしがベルゼブルによって悪霊を追い出すとすれば、あなたがたの仲間はだれによって追い出すのであろうか。だから、彼らがあなたがたをさばく者となるであろう。
しかし、わたしが神の指によって悪霊を追い出しているのなら、神の国はすでにあなたがたのところにきたのである。強い人が十分に武装して自分の邸宅を守っている限り、その持ち物は安全である。しかし、もっと強い者が襲ってきて彼に打ち勝てば、その頼みにしていた武具を奪って、その分捕品を分けるのである。わたしの味方でない者は、わたしに反対するものであり、わたしと共に集めない者は、散らすものである。
汚れた霊が人から出ると、休み場を求めて水の無い所を歩きまわるが、見つからないので、出てきた元の家に帰ろうと言って、帰って見ると、その家はそうじがしてある上、飾りつけがしてあった。そこでまた出て行って、自分以上に悪い他の七つの霊を引き連れてきて中にはいり、そこに住み込む。そうすると、その人の後の状態は初めよりももっと悪くなるのである」。
群衆は不思議に思った
これが事実の記録であるとすれば、イエス・キリストを通して顕著な出来事が起こっており、そのことは誰の目にも明らかなことであったということだと思います。しかし、こうしてイエス・キリストを通して、良い事が行なわれているにも関わらず、それを悪く言う人々がいました。
もっと悪くならないために
結局、味方でない者は、反対する者であり、共に集めない者は、散らす者だということなのだと思います。そのような人には説得も説明も、何の意味も持たないのかもしれません。理由は何であれ、とにかく反対ということなのでしょう。何が正しいことなのか、主義主張ではなく、その良心に語られる神の声を聞かなければならないと思います。
いかがでしたか
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本書の目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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