【日本人と日本文化】幼い日に憧れた国

「日本は私にとって、初恋の相手に近いかもしれません。」と語るのは、日本滞在約7年のロシア人セルゲイ・ハルラモフさん。加藤恭子編「私は日本のここが好き!外国人54人が語る」からご紹介いたします。

ロシア兵の墓

かつて日本国内を旅した時に、偶然、松山の温泉地にある墓地に立ち寄ったことがあります。驚いたことに、そこには日露戦争などで亡くなった百人ほどのロシア兵たちのお墓がありました。

松山の捕虜収容所

松山には、最初の捕虜収容所が設けられたそうで、次々と送られてきた外国人捕虜たちは、公会堂や寺院に収容されたのですが、待遇は非常によく、外出、温泉入浴、海水浴なども許され、一時は、四千人を超えるロシア人がいたらしいのです。

お墓の世話をする日本女性

そして、病気などのために寂しく異郷で亡くなったロシア人たちは、ここに埋葬され、毎年、慰霊祭もあると聞きました。近づいてよく見ると、なんと、それぞれのお墓にみかんや杯などがお供えしてあるのです。近くに住む日本人の女性たちが、今でも生花やお水をあげて、ずっとお墓の世話をしているのです。

日本人の心の優しさ

私はそのことを知り、日本人の心の優しさに、涙が出るぐらい感動してしまいました。それ以来、日本人の友人たちのことを考えると、彼らを決して裏切ることはできないし、裏切られることもないだろうと確信できるのです。

初めて日本に来た時の衝撃

私は、モスクワで生まれ、十歳までソ連(当時)の極東部に住んでいました。1983年、冷戦時代のピークに、共産主義国ソ連から、私は初めて日本にやってきました。その時の衝撃というのでしょうか。強い印象は、今でも忘れられません。車や街はすごくきれいで、人々はとても親切。どこかのレストランで、「毎度ありがとうございました」と美しい女性の声が聞こえた時は、本当に驚きでした。

柔道を通して知った日本

東海大学に十カ月間留学しました。大学での柔道の練習が、日本の理解を深めるのに大いに役立ったような気がします。伝統や年上の人に対する尊敬の心。そして何よりもルールを守らなければならないこと。また、日本の人は、自分のことだけではなく、周りにもとても気を遣います。自分の庭だけではなく、家の前の道もきれいに掃いたりしますよね。

憧れの国

1994年から、在日ロシア大使館の一等書記官として、4年間、日本に住みました。この滞在で、日本は私にとって外国ではなくなり、住み心地のよい国になりました。「あなたにとって、憧れの国、イメージがよい国はどこですか」。ロシアの世論調査で、その一番目によくあがるのが、日本です。両国の間の距離が、もっと短くなるよう今後も力を尽くしたいと思っています。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、習慣にも大きな影響を与えていると思います。外国の宗教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 12章54~59節

イエスはまた群衆に対しても言われた、「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。それから南風が吹くと、暑つくなるだろう、と言う。果してそのとおりになる。

偽善者よ、あなたがたは天地の模様を見分けることを知りながら、どうして今の時代を見分けることができないのか。また、あなたがたは、なぜ正しいことを自分で判断しないのか。

たとえば、あなたを訴える人と一緒に役人のところへ行くときには、途中でその人と和解するように努めるがよい。そうしないと、その人はあなたを裁判官のところへひっぱって行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなたを獄に投げ込むであろう。わたしは言って置く、最後の一レプタまでも支払ってしまうまでは、決してそこから出て来ることはできない」。

今の時代を見分ける

「時代を見分ける」とはどういうことなのでしょうか。何が正しいことなのかを自分で判断するようにとも言われている。私たちは皆、神から良心を与えられているので、それぞれ自分で何が正しいことなのかを判断できるのではないでしょうか。今の時代もまた必ずしも正しい時代ではないでしょう。世の中の風潮に従っていて良いのでしょうか。

和解するように努めよ

訴える人とは誰のことなのか。裁判官のところまで行ってしまえば、自らの有罪が確定して、獄に投げ込まれることになる。自分はどうなのか。神の前に無罪を主張できる人は誰ひとりいないだろう。自分の良心はそのことを知っているのではないだろうか。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」