「気がついたら日本での暮らしが、アメリカでの日々を超えてしまいました。」と語るのは、日本在住27年のアメリカ人、ワイマン・キーズさん。加藤恭子編「続私は日本のここが好き!外国人43人が深く語る」からご紹介いたします。
日本について知っていたこと
米海軍の軍人として海を渡って初めて日本を訪れたのは、今から30年前で私が21歳の時でした。日本についての予備知識はまるでなく、わずかに知っていることといえば、家の中にあった電化製品に書かれていたメイドインジャパンの文字と、江戸時代に日本に漂着したイギリス人航海士ウィリアム・アダムス(後の三浦按針)が、サムライとして生きてゆく様を描いた映画「将軍」からの情報だけでした。
拍子抜けをした感じ
横須賀港に降り立った私の目に映った日本は、想像していたものとはかなり違っていて、驚くというより拍子抜けをした感じ。近代的な建物が立ち並び、車がたくさん走っていて、人々も忙しそうに歩いている。着物を着ている人は皆無、もちろん刀など差している武士もいない。一見アメリカとさほど違いはないように見えました。
どんどん日本に魅了された
その後日本での生活を重ねていくうちに、その独特の奥深い文化を知り、物静かさの中に強さを秘めた人々に触れるにつけ、どんどん日本に魅了されていきました。自己を律した無駄のない暮らしは、様々なことを私に教えてくれました。
特に田舎がいい
特に田舎がいいですね。都会から一歩離れると、素朴な人々の暮らしがゆったりと四季の風景にとけこんでいて、とても心地よい。そうして私のような外国人にも親しみ深いまなざしを向け、遠慮なく話かけてくれる。言葉の壁のない世界が広がっていました。
人々の深いつながり
便利な都会では見られない、人々の深いつながりと助け合いにも心を打たれました。そんな温かさにぬくぬくとして、気がついたら日本での暮らしが、アメリカでの日々を超えてしまいました。それほど深く私を虜にした日本。現在は英会話の講師として、日本中を飛び回っています。
最近気になることが多々ある
最近気になることが多々あります。私をあれほど魅了した日本や日本人がどんどん変わり、幻滅させられることが増えてきたことです。特に若者のマナーが気になります。例えば混み合った電車やバスの中で、若い女性たちが平気で化粧をしたり食事をしたりしている。限られた狭い空間にいる周囲の人たちの迷惑を考えずに、自分の世界に入っている。かつての日本人はこんなにマナーが悪かったでしょうか?(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心を取り戻すために聖書を読んでみてください。
新約聖書 ルカによる福音書 17章11~19節
イエスはエルサレムへ行かれるとき、サマリヤとガリラヤとの間を通られた。そして、ある村にはいられると、十人のらい病人に出会われたが、彼らは遠くの方で立ちとどまり、声を張りあげて、「イエスさま、わたしたちをあわれんでください」と言った。
イエスは彼らをごらんになって、「祭司たちのところに行って、からだを見せなさい」と言われた。そして、行く途中で彼らはきよめられた。そのうちのひとりは、自分がいやされたことを知り、大声で神をほめたたえながら帰ってきて、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。これはサマリヤ人であった。
イエスは彼にむかって言われた、「きよめられたのは、十人ではなかったか。ほかの九人は、どこにいるのか。神をほめたたえるために帰ってきたものは、この他国人のほかにはいないのか」。それから、その人に言われた、「立って行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのだ」。
一人のサマリヤ人だけだった
この聖書の記述を見ると、十人のらい病人は十人ともにいやされたようです。しかし、自分がいやされたことを知って、大声で神をほめたたえながら帰ってきて、イエスの足もとにひれ伏したのは一人のサマリヤ人だけでした。他の九人は自分がいやされたことを知ったかどうかも分かりません。ましてや救いの言葉を聞いたのは、この一人のサマリヤ人だけでした。
神に立ち帰って生きる
私たちは皆、神の豊かな恵みと祝福の中で生かされている者だと思います。神の恵みと祝福を受けていない者は一人もいないと思います。にもかかわらず、そのことを知らずに、不平不満の人生を送っている者は多いのかもしれません。大切なことは、そのことを知って、神に立ち帰って、神をほめたたえ、神と共に生きることではないでしょうか。そういう人は幸いな人だと思います。
いかがでしたか
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本書の目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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