【日本とイスラエル】天地創造の記録

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

日本神話と聖書の一致

日本の神話では聖書と同様、天地は「混沌」とした混ぜ合わされた物体から生まれている。どちらもが、まず天が誕生し、地は後で誕生している。あるとても古い伝承を反映している、ユダヤのミドラッシュ(聖書注解)では、日本書紀に登場する材料に似たものが、ゆっくりと固まる様子が描かれている。

ミドラッシュの記述

「大空があれ」と言われているが、一日目にすでに天は創造されているのではないか?ラブは言った。「一日目はまだ柔らかかった。二日目に固まったのである。『大空があれ』とは、『大空よ固まれ』、『大空よ堅くなれ』、「大空よ張れ』、『大空よ強くなれ』、ということである」。(ミドラッシュ・ベレシート・ラバー、四項)

三つの聖なる存在

天地の創造のあとは、日本の伝承では、高天原で三つの聖なる存在が誕生する。目に見えない根元的な神である「ヌシ(アメノミナカヌシノカミ)」と、もう二柱の天的な存在である。古事記は次のように描写している。

古事記の記述

そもそも宇宙の初めに、混沌として根本がすでに固まって、まだ生成力も形も現れなかったころのことは、名づけようもなく動きもなく、誰もその形状を知るものはなかった。しかしながら、天と地とが初めて分かれると・・・三神が万物創造の初めとなり・・・。

アラム語の「カミ」

アラム語で「カミ」とは、「原始」「始め」「古代」という意味である。日本の神話が語る、古代三柱のカミに相当するものとして、イスラエルの伝承であるミドラッシュでは次のような話がある。—神は世界の諸民族と、イスラエルの民のために、二人の司を立てられた。それはミカエルとガブリエルである—。

セラピム

また数々の伝承に登場する「セラピム」も天使であり、天的な存在である。また「ヤルクート・ルーベニー」という聖書注解(ミドラッシュ)では、次のように言われている。「二人のセラピムが、神の相談役である。神が人を創造されようとしたとき、神は彼らに言われた『我々にかたどり、人を造ろう』と。」

三つの存在

これら天的な存在は、ユダヤ伝承によれば、アダムとエバの創造以前から存在した。イスラエルと日本、双方の古典資料は、天地創造の物語に登場する最も古い、三つの存在について語っているという点で、驚くほど似ているのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本とイスラエルに共通するルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 22章24~30節

それから、自分たちの中でだれがいちばん偉いだろうかと言って、争論が彼らの間に、起った。そこでイエスが言われた、「異邦の王たちはその民の上に君臨し、また、権力をふるっている者たちは恩人と呼ばれる。

しかし、あなたがたは、そうであってはならない。かえって、あなたがたの中でいちばん偉い人はいちばん若い者のように、指導する人は仕える者のようになるべきである。食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕する者のようにしている。

あなたがたは、わたしの試練のあいだ、わたしと一緒に最後まで忍んでくれた人たちである。それで、わたしの父が国の支配をわたしにゆだねてくださったように、わたしもそれをあなたがたにゆだね、わたしの国で食卓について飲み食いをさせ、また位に座してイスラエルの十二の部族をさばかせるであろう。

だれがいちばん偉いだろうか

どうして、そういう話になったのだろうか。イエスはご自身の犠牲によって過越が成就することを話されたのだが、弟子たちは全く理解しなかったということだろう。彼らは間もなくイエスが王となると思い込んでいたのか。その次の位に来るのは誰か、この際、はっきりしておこうではないかということなのかもしれない。

仕える者となる

イエスは仕える者となるようにと教えた。本当のリーダーシップとは、仕える力であり、権力を振るうことではない。それは確かに日本人の国民性の中に継承されている価値観だと言えるのではないだろうか。

イスラエル十二部族の回復

来るべき神の国で、イエスの弟子たちはイスラエルの十二の部族をさばく。そこにはイスラエル十二部族が回復されていることが暗示されている。失われた北イスラエル十部族が南ユダ二部族と一緒になり、イスラエル十二部族が回復される。イエスはそう語ったことが記されている。

いかがでしたか

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本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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