【日本人と日本文化】希望の持てる国

「日本は、安心して暮らせるところ」と語るのは、日本滞在20年のチリ人、タニア・ムニョスさん。加藤恭子編「続・私は日本のここが好き!外国人43人が深く語る」からご紹介いたします。

私は、19歳のとき日本に来ました

当初は、こんなに長く住むようになるとは、夢にも思っていませんでした。母ひとりを残して日本にやって来ましたので、早く帰らなければと思っていたのです。でも、日本の居心地の良さを知るにしたがって、母には申し訳ないけれど、帰ろうと思わなくなっていったのです。

「タニアさんは日本人に似てきた」

日本で生きていく自信もついてきました。希望も持てるようになりました。日本は、〝希望の持てる国〟〝居心地の良い国〟として、次第に好きになっていきました。それは何故でしょうか。理由は、主に二つあります。

頑張れば結果が得られる国

一つは、日本という国は、自分が頑張ればそれだけの結果が得られる、希望がもてる、努力が報われる国だ、ということです。このことを、チリの国の人々に、声を大きくして伝えたいと思います。

日本は平和な国

もう一つは、日本には日常、デモやクーデターで銃撃戦が繰り広げられたり、密告や暗殺や逮捕の恐怖もありません。私が生まれ育った頃は、独裁政権による恐怖の時代でした。知識階級だから、美人だから等の理不尽な理由で、密告、暗殺、逮捕、国外追放、流刑、拷問が、日常的に行われていました。国民は常に恐怖にさらされ、希望を持てず、生きる意欲を失っていたのです。ごく一部の富める者以外は、貧しい生活を強いられていました。

似通ったところもある

日本とチリは、お互いに地球の反対側に位置するところにあります。でも不思議に思うのですが、地震が起きたり、魚介類が美味しかったり、自然環境が変化に富んでいることなど、似通ったところもあります。私が日本に馴染んでいった理由は、そこにもあるような気がします。

現在の目標

現在の目標は、外国人のための日本語検定資格の二級を、一級にすることです。日本語や漢字をもっと勉強したい、資格を生かした仕事をしたい。そういう希望をもって、頑張っている日々です。

母もきっと喜んでくれる

職場の日本人スタッフは、「どうしてこんなことが分らないの!」と言わず、見返りを求めることもなく、分かるまで親切に教えて下さいます。例えば銀行などの窓口で、日本では、外見で人を差別することなく、心地よい対応をしてくれます。チリでは、外見が悪いとひどい扱いを受けるのです。希望を持って頑張れば必ず報われる国で、「日本人に似てきた」と言われるようになった私を、母もきっと喜んでくれると思います。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 ルカによる福音書 21章10~28節

それから彼らに言われた、「民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。また大地震があり、あちこちに疫病やききんが起り、いろいろ恐ろしいことや天からの物すごい前兆があるであろう。

しかし、これらのあらゆる出来事のある前に、人々はあなたがたに手をかけて迫害し、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王や総督の前にひっぱって行くであろう。だから、どう答弁しようかと、前もって考えておかないことに心を決めなさい。あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを、わたしが授けるから。

しかし、あなたがたは両親、兄弟、親族、友人にさえ裏切られるであろう。また、あなたがたの中で殺されるものもあろう。また、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。しかし、あなたがたの髪の毛一すじでも失われることはない。あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう。

エルサレムが軍隊に包囲されるのを見たならば、そのときは、その滅亡が近づいたとさとりなさい。そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。市中にいる者は、そこから出て行くがよい。また、いなかにいる者は市内にはいってはいけない。それは、聖書にしるされたすべての事が実現する刑罰の日であるからだ。

その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。地上には大きな苦難があり、この民にはみ怒りが臨み、彼らはつるぎの刃に倒れ、また捕えられて諸国へ引きゆかれるであろう。そしてエルサレムは、異邦人の時期が満ちるまで、彼らに踏みにじられているであろう。

また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。

そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。

世の終わりの前兆

これは、エルサレム神殿で、世の終わりの前兆について、人々に尋ねられた時に、イエスが答えて言った言葉です。イエスは、「わたしの名のゆえに」、王や総督の前に引き出され、家族にも裏切られ、すべての人に憎まれると言っているので、この人々はイエスの教えに従う人々であったと考えられます。当時、ユダヤ人社会の中で、イエスに従って生きることは、そのような覚悟が求められたということだと思います。

エルサレム崩壊の預言

それはA.D.70に起ったことを歴史は伝えています。その時、ユダヤ人は全世界に散らされることになりましたが、それは神の刑罰だと言われています。しかし、異邦人の時期が満ちると、エルサレムは再び回復され、全世界に天変地異が起り、やがてキリストが大いなる力と栄光をもってやって来るのを見ることになる。それは救だとイエスは言っています。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」