【日本とイスラエル】日本神話と聖書

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

垂仁天皇

「天の神々」は崇神天皇に長寿を与え給うた。その後を継いだのが垂仁天皇であるが、その名「ス・イニン」の音は、ヘブライ語の「ゼ・ヤニン」(それは永続する)に聞こえる。彼こそが伊勢に最初の神殿を建設した天皇であり、農地に水をひくために八百もの貯水池を造り、また来目邑(クメムラ)には穀物蔵を建造した。「クメ」という音は、ヘブライ語で(豊穣な土地が)「建った」と理解できる。

神話物語の解説

聖書に描かれるイスラエル民族のカナン入植時代と古事記、日本書記に描かれる十部族の日本入植時代は、どちらも記録のあまり残されていない時代である。この二つの時代を比較すると、以下のような驚くべき事柄が浮かび上がる。

士師時代

イスラエル民族がイスラエルの地に入ってから、その地を占領、植民し、王国が建つまでの時代を、イスラエル史では「士師時代」と呼んでいるが、学者たちはこの時代の長さを五~六百年と推測している。聖書伝承はこの魅力的情報の少ない時代については数名の士師を登場させるだけであり、またその士師たちもおそらく偶然、独断的に選ばれただけであろう。ほかにも多くの重要な士師がいたであろうが、すべて歴史から失われてしまった。

古事記、日本書記も同様

驚くべきことに、古事記や日本書紀もまた、日本民族史からそのほとんどが抜け落ちて失われてしまった混迷と混沌の五百年があったことを示している。この時代は皇統の創始者である神武天皇の崩御と共に始まり、崇神天皇の即位まで続いた。この時代の指導者たちとその行いについての情報、また人々の歴史についてもほとんど記録はなかった。

王たちの物語

一方、イスラエル王国初期の王たちの物語はイスラエル全部族の共通の記憶にしっかりと刻まれており、日本の最初の天皇たちの名前にイスラエルの王の名前が結合された。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 マタイによる福音書 18章1~10節

そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないでろう。

この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。また、だれでも、このようなひとりの幼な子を、わたしの名のゆえに受けいれる者は、わたしを受けいれるのである。

しかし、わたしを信じるこれらの小さい者のひとりをつまずかせる者は、大きなひきうすを首にかけられて海の深みい沈められた方が、その人の益になる。

この世は、罪の誘惑があるから、わざわいである。罪の誘惑は必ず来る。しかし、それをきたらせる人は、わざわいである。もしあなたの片手または片足が、罪を犯させるなら、それを切って捨てなさい。両手、両足がそろったままで、永遠の火に投げ込まれるよりは、片手、片足になって命に入る方がよい。

もしあなたの片目が罪を犯させるなら、それを抜き出して捨てなさい。両眼がそろったままで地獄の火に投げ入れられるよりは、片目になって命に入る方がよい。

あなたがたは、これらの小さい者のひとりをも軽んじないように、気をつけなさい。あなたがたに言うが、彼らの御使たちは天にあって、天にいますわたしの父のみ顔をいつも仰いでいるのである。

天国ではだれがいちばん偉いのか

だれがいちばん偉いかどころではありません。心をいれかえて幼な子のようにならなければ天国にはいることすらできないとイエスは教えています。天国、つまり神の国は人間中心ではなく、神を中心にして生きる国です。イエスはそれを幼な子の心にたとえたのではないでしょうか。

小さい者を軽んじないように

人間中心、自己中心は自分を大きい者とみなし、小さい者を蔑む心ではないでしょうか。両手、両足、そして目とは自分が持っていると思っている人間的な誇りのことを指して言っているのではないでしょうか。私は持っていると思うなら、持っていない人を蔑むことになるでしょう。気をつけなければなりません。それが私たちたちを神の国から遠ざけてしまうのでしょう。人間的に見て低いと評価されるからと言って軽んじることのないように気をつけましょう。神はそのような者を慈しまれます。そのような神の心をこそ我が心とすべきではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

詳しくは書籍情報をご覧ください。