【日本とイスラエル】風変わりな絹商人の一行

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

第二の移民の波

ある地方の伝承によれば、紀元3世紀、風変わりな絹商人の一行が日本に渡来した。その後、5世紀に行われた人口調査によれば、この集団の子孫の人口は18,670人に及んだ。この伝承は私が「第二の移民の波」と呼ぶイスラエル十部族の移民団が、この時代に朝鮮半島から日本に渡って来たという私の考えと見事に一致する。

ハタ

この伝承には今も語り継がれる伝説が含まれている。この絹商人の集団の創設者は、赤ちゃんの頃、水に浮かべられた籠の中で見つけられた、というものである。今日でも日本人はこの絹職人の集団に属する人々を「ハタ」または「ハダ」、すなわち「愛される人」と呼んでいる。

ロイド・アボットの証言

開封に12年住んで、その地のイスラエル人共同体の歴史を研究したロイド・アボットが、この秦氏の日本渡来伝承を補強する興味深い証言を残している。彼によると宋の時代の中国に、ある高貴な70氏族がやって来た。彼らは統治者らによって歓迎を受け、蚕を育て、絹を生産するための広大な土地を開封に与えられたという。私の考えでは、これら二つのグループには関係がある。

ダビデの天幕

日本に来た絹職人集団が定住した場所には「ダビデの天幕」という名で知られる神社がある。その神社の入り口には、獅子と一角獣の像が置かれているが、日本ではこれらの像を「ブッダの犬」という風変わりな名前で呼ぶ。中国ではこれらの像は「ペルシアの犬」と呼ばれている。この神社が建つ地域の人々は、この神社と像とを絹職人の人々が建てたものであるとしている。

獅子

私の考えでは、これらの名称にはイスラエル十部族が日本に到着するまでの流浪の旅が反映されている。獅子について言えば、エフライム族は自分たちをイスラエル王家と見なしており、また日本皇室の創立者でもあった。彼らは大和の地に「ダビデの天幕」という神社を建てるにあたって、ダビデ王朝とそのシンボルを記憶しようとした。

ペルシアの犬

「ペルシアの犬」という呼び名は、おそらくイスラエル十部族が遠い西方、その領土の一部がペルシアの支配下にあったアフガニスタンからやって来たためであろう。中国人も十部族を「西から来た人々」と呼んでいた。

ブッダの犬

「ブッダの犬」という呼び名は、この神社がイスラエルの人々によって建てられたという私の考えを補強してくれる。というのは、この日本にやって来た十部族の渡来集団は南ルートの人々も一緒に日本に連れてきた。南ルートの人々はインドからヒマラヤ山脈の麓を通って来たため、ブッダの教えも一緒に日本に持ち込んだのである。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 5章39~47節

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。しかも、あなたがたは、命を得るためにわたしのもとにこようともしない。

わたしは人からの誉を受けることはしない。しかし、あなたがたのうちには神を愛する愛がないことを知っている。わたしは父の名によってきたのに、あなたがたはわたしを受けいれない。もし、ほかの人が彼自身の名によって来るならば、その人を受けいれるのであろう。

互に誉を受けながら、ただひとりの神からの誉を求めようとしないあなたがたは、どうして信じることができようか。わたしがあなたがたのことを父に訴えると、考えてはいけない。あなたがたを訴える者は、あなたがたが頼みとしているモーセその人である。

もし、あなたがたがモーセを信じたならば、わたしをも信じたであろう。モーセは、わたしについて書いたのである。しかし、モーセの書いたものを信じないならば、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか」。

聖書とイエスの教え

ここでイエスが言っている「聖書」とは、旧約聖書のことでしょう。そこには神がモーセを通してイスラエル民族に語った律法が記されています。しかし、ユダヤ人はその戒律を守ることを中心にしてしまい、神から離れてしまったのだと思います。イエスは聖書の言葉を否定しているのではなく、神に立ち返るようにと教えたのです。大切なことは宗教ではなく、神からの誉を求めることです。神からの誉を求める人は、イエスの教えが正しいことが分かるでしょう。それがイエスの言葉を信じるということだと思います。決してユダヤ教ではなく、キリスト教を信じなさいということではありません。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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