【日本とイスラエル】日本の祭(3)

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

第七の月

第七の月の十五日にはイスラエル民族が仮庵の祭りを祝うが、日本では「七夕」を祝う。「タナバタ」という音はヘブライ語やアラム語では「持ってこられた(果物の)籠」という意味になる。まるで仮庵の祭りでユダヤ人が野外に小屋を建てて過ごすように、日本人は葉を広げてその上に座り、星を眺める習慣がある。

解放の祭り

日本人は八月十五日に「解放の祭り」を祝う。日本人はこれまで異邦人に国土を踏みにじられたこともなければ、隷従したこともないにも関わらず、なぜこの日を解放の祭りとして祝うのであろうか。旧約聖書列王記には次のような記述がある。

「ヤロブアムはユダにある祭りに倣って第八の月の十五日に祭りを執り行い、自ら祭壇に上った。ベテルでこのように行って、彼は自分の造った子牛にいけにえをささげ、自分の造った聖なる高台のための祭司をベテルに立てた。彼は勝手に定めたこの月、第八の月の十五日に、自らベテルに造った祭壇に上った。彼はイスラエルの人々のために祭りを定め、自ら祭壇に上って香をたいた。」

ヤロブアムが勝手に定めたこの祭りとはどのような祭りだったのか。おそらくこれはユダ族の支配からの解放を祝う祭りだったのだろう。つまり「十部族」がソロモン王の子レハブアムの支配を脱して自由な王国となった、いわば「独立記念の祭り」である。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 6章60~71節

弟子たちのうちの多くの者は、これを聞いて言った、「これは、ひどい言葉だ。だれがそんなことを聞いておられようか」。しかしイエスは、弟子たちがそのことでつぶやいているのを見破って、彼らに言われた、「このことがあなたがたのつまずきになるのか。それでは、もし人の子が前にいた所に上るのを見たら、どうなるのか。

人を生かすものは霊であって、肉はなんの役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、また命である。しかし、あなたがたの中には信じない者がいる」。

イエスは、初めから、だれが信じないか、また、だれが彼を裏切るかを知っておられたのである。そしてイエスは言われた、「それだから、父が与えて下さった者でなければ、わたしに来ることはできないと、言ったのである」。

それ以来、多くの弟子たちは去っていって、もはやイエスと行動を共にしなかった。そこでイエスは十二弟子に言われた、「あなたがたも去ろうとするのか」。シモン・ペテロが答えた、「主よ、わたしたちは、だれのところに行きましょう。永遠の命の言(ことば)をもっているのはあなたです。わたしたちは、あなたが神の聖者であることを信じ、また知っています」。

イエスは彼らに答えられた、「あなたがた十二人を選んだのはわたしではなかったか。それだのに、あなたがたのうちのひとりは悪魔である」。これは、イスカリオテのシモンの子ユダをさして言われたのである。このユダは、十二弟子のひとりでありながら、イエスを裏切ろうとしていた。

ひどい言葉だ

「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命がある」と語るイエスの言葉を聞いて、イエスの弟子たちの中にも「ひどい言葉だ」という者がいました。イエスの言葉を理解できないからと言って、「ひどい言葉だ」と言うことは、その教えを拒絶することに他ならないでしょう。イエスの教えをすべて理解できなかったとしても、それはどういう意味なのだろうかと考えることが大切ではないでしょうか。「ひどい言葉だ」と言うことは、自分をイエスの上に置くことに他なりません。

父が与えて下さった者でなければ

つまり、自己中心を退けて、神に立ち返り、神を中心にしていないのであれば、イエスの教えを受け入れることはできないでしょう。イエスが選んだ十二弟子であっても、神を中心とせず、自分を中心にするならば、イエスを裏切る者になってしまうということだと思います。神を中心にすること。神を中心にするとはどういうことなのか。そのことを求め続けること。それが大切なことではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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