【日本とイスラエル】大日本帝国憲法

日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

憲法発布

1889年、明治天皇は国民が政府を選ぶ権利を持つことをうたった憲法を発布した。この憲法により、将軍による支配体制は完全に終焉を迎え、権力を争って軍事的衝突が起きることもなくなった。また太政官は廃止され、貴族階級の特権もなくなり、武士はその地位を表す象徴であった二本の刀を差すことを禁じられた。

天皇の存在

この憲法では、特に天皇の神聖さが強調された。天皇は国家の精神的元首であり、その権威は決して害されてはならないとされた。伊藤博文は憲法の解説書の中で「天皇は天から続く存在であり、神聖であられる。天皇は全ての全臣下の上に存在され、尊ぶべきであり、侵されるべきではない。その身体を冒涜し傷つけることはもちろん、天皇の威厳を損なうような意見などがあってはならない。天皇はあらゆる論評や議論の対象としてはならない」という内容を書き残している。

国学

日本社会は西洋列強によって広められた民主主義思想を手放しで称賛して受け入れたわけではない。民主主義を完成した統治形態だとは見なさなかったからである。それどころか十七世紀以降は日本民族とその宗教、文化の起源を明らかにしたいという機運が高まっていた。この、民族の起源を明らかにしようとする学問は「国学」と呼ばれた。

古事記

学者たちは彼らのバイブルであり、日本民族の歴史的ルーツが隠されている「古事記」を徹底的に研究した。偉大な国学者には加茂真淵(1697~1769)、新井白石(1657~1725)らがいる。彼らは古事記を研究し、この書こそが確かに古代日本民族の価値観が隠されている根本的な書物であると確信した。

本居宣長

国学の研究は加茂真淵の弟子で、古事記研究の大家、本居宣長(1730~1801)の時代になって、その成果は最高潮に達する。木綿商の子であり医者でもあった彼は古事記を言語、宗教、社会、経済などあらゆる側面から研究した。本居宣長の深くかつ基礎的な研究により、古事記が日本人の起源を示す最も古代の、かつ信頼できる書物であることが確定的となった。

日本民族の誇り

日本が国家的にも民族的にも弱体化していた時代に登場した国学者のグループは日本民族に民族の誇りを取り戻させ、優れた古代の価値観に立ち返らせようと試みた。・・・約150年に渡って国学の火は燃え続け、日本民族の過去に関する研究を深めた。

懐疑論

しかし民主主義思想が日本に入ってくると共に、日本民族が長い歴史の中で神聖視してきたものを全て否定しようとする破壊的目的を持った懐疑論が生まれてきた。津田佐右吉という学者は、1913年に二冊の本を出版、古事記の特に最初の部分は歴史でも神話でもなく、権力者に近い学者による、天皇による支配を正当化し権威を与えることを目的とした創作物語である、という主張を発表した。

挑発的学説

彼の研究は日本の学会に大きな騒ぎを引き起こし、庶民の中には憤慨する者も多かった。この騒ぎによって古事記への興味はより広まったが、津田の挑発的学説を受け入れる者はほとんどいなかった。

矢部八重吉

この騒ぎが頂点に達していた1915年、矢部八重吉という学者は日本の雑誌に論文を発表、その中で彼は次のように述べている。

称賛すべき若芽、天孫である我々の天皇は、天の徳、知恵、力を地上において代表する方である。天皇は巨大で永遠なる目的を持った皇国の基礎を据えられた神から、途切れることのない血統で繋がっておられる。天皇の血管には神の血液が流れている。私たちは天皇の中に至高かつ永遠の実在の栄光と輝きを見るのである。

(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、歴史、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開く時、そこに古くて新しい発見があるでしょう。

新約聖書 使徒行伝 2章25~31節

ダビデはイエスについてこう言っている、『わたしは常に目の前に主を見た。主は、わたしが動かされないため、わたしの右にいて下さるからである。それゆえ、わたしの心は楽しみ、わたしの舌はよろこび歌った。わたしの肉体もまた、望みに生きるであろう。あなたは、わたしの魂を黄泉に捨ておくことをせず、あなたの聖者が朽ち果てるのを、お許しにならないであろう。あなたは、いのちの道をわたしに示し、み前にあって、わたしを喜びで満たして下さるであろう』。

兄弟たちよ、族長ダビデについては、わたしはあなたがたにむかって大胆に言うことができる。彼は死んで葬られ、現にその墓が今日に至るまで、わたしたちの間に残っている。

彼は預言者であって、『その子孫のひとりを王位につかせよう』と、神が堅く彼に誓われたことを認めていたので、キリストの復活をあらかじめ知って、『彼は黄泉に捨ておかれることがなく、またその肉体が朽ち果てることもない』と語ったのである。

ペテロの話の続き

物音を聞いて集まった人々に語ったペテロの言葉の続きです。神の霊によって、人間中心を退け、神中心に立ち帰ると、かつてのペテロもこのように聖書やダビデの言葉を理解するようになるのかと驚かされます。キリストの復活は千年も前に、すでにダビデ王が預言していた、そう聖書に記されていると言っているのだと思います。それは神の約束の成就であり、神の計画の成就であると言っているのでしょう。それは偶然でも、たまたまでもなく、神を中心にするなら、世界の歴史はこうして神に導かれていることを知ることができる。千年も前にすでに預言者であり、王であったダビデを通して預言されていたということ。それが今、目の前で起っているのだとペテロは人々に話したのだと思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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