【日本人と日本文化】世界標準と日本標準

「高校生のためのおもしろ歴史教室」というウェブサイトを興味深く読ませていただいております。今日は「世界標準と日本標準」という項から一部をご紹介させていただきます。 ぜひ、著者とお会いしてお話ししたいと願っています。

ジャパンスタンダード

日本には、奴隷は基本的には存在しなかった。宦官、奴隷がいないというのは、ジャパンスタンダードの面目躍如である。奈良時代に編纂された万葉集には、天皇の歌や政府高官の歌と共に、名も無き農民の歌も多数のこされている。そもそも神代から続く和歌で天皇と農民が結ばれているということも日本独自のことである。今日につながる天皇が主催する歌会初めの伝統にもつながるものである。

平和的共存

ヨーロッパから朝鮮半島までのユーラシア大陸では、宗教においても、「領主の信仰その地で行われる」という原則があり、宗教を巡る戦争が繰り返されてきた。日本では、共存共栄の思想があり、様々な宗派の仏教も神道も共存してきた。秀吉は1587年のバテレン追放令によってキリスト教を迫害したと言われているが、キリスト教徒の領主(大名)が、バテレン(キリスト教宣教師)の指導により、領内の神社仏閣を焼き払い、キリスト教徒以外を奴隷として海外に売り払っていたからであり、神社仏閣を破壊したり、「領主の信仰その地で行われる」という、ユーラシアスタンダードを実行しようとしたことに対する対応であったことが明らかになっている。徳川幕府によるキリスト教徒の迫害は、宗教的寛容、諸宗教の平和的共存というジャパンスタンダードをまもるための処置であった。

なくて良かった

‥‥日本の歴史を見ていくと、諸外国であれば当然あったはずのものが日本にはなかったということが多い。しかも、なくてマイナスになるどころか、なくて本当に良かったというものばかりだ。この本では、日本の「なくて良かった」ものばかり集めて「あった」ヨーロッパの悲惨で暴力的な歴史と対比していく。「ないない尽くし」のすばらしさを、ごゆっくり味わっていただきたい。」(p3~p5)「奇跡の日本史 『花づな列島』の恵みを言祝ぐ」増田悦佐 著(2010年 PHP研究所)(サイトからの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開く時、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 使徒行伝 8章1~8節

サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起り、使徒以外の者はことごとく、ユダヤとサマリヤとの地方に散らされて行った。

信仰深い人たちはステパノを葬り、彼のために胸を打って、非常に悲しんだ。ところが、サウロは家々に押し入って、男や女を引きずり出し、次々に獄に渡して、教会を荒し回った。

さて、散らされて行った人たちは、御言を宣べ伝えながら、めぐり歩いた。ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べはじめた。群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、こぞって彼の語ることに耳を傾けた。

汚れた霊につかれた多くの人々からは、その霊が大声でわめきながら出て行くし、また、多くの中風をわずらっている者や、足のきかない者がいやされたからである。それで、この町では人々が、大変なよろこびかたであった。

大迫害

数万人規模になっていたイエスの弟子たちのグループに対するユダヤ政府の弾圧が始まったことが記されています。彼らは集団生活を解散させられ、散らされて行きました。

サウロ

弾圧の先頭に立っていたのはサウロという人物だったようです。彼は後にイエスの教えを受け容れ、新約聖書の大半を書くことになるパウロですが、最初はイエスの弟子たちを迫害していたようです。

ピリポ

イエスの12使徒のひとりであったピリポのことだと思いますが、かつて北イスラエルの人々のいたサマリヤに行って、イエスの教えを伝えました。ユダヤ政府はイエスの弟子たちを弾圧しましたが、サマリヤの人々はピリポの話を聞き、ピリポを通して神の超自然的な奇跡が行われるのを見て、大変喜んでいた様子が窺えます。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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