【日本近現代史】東京裁判と天皇

今日も林房雄著「大東亜戦争肯定論」の第五章「武装せる天皇制」から一部をご紹介いたします。これからの日本を考える上で、正しい歴史認識を持つことは大変重要なことだと思います。

「東京裁判」を否定する

・・・私は「東京裁判」そのものを認めない。いかなる意味でも認めない。あれは戦勝者の戦敗者に対する復讐であり、すなわち戦争そのものの継続であって、「正義」にも「人道」にも「文明」にも関係ない。明らかに、これらの輝かしい理念の公然たる蹂躙であって、戦争史にも前例のない捕虜虐殺であった。かかる恥知らずの「裁判」に対しては、私は全被告とともに、全日本国民とともに叫びたい。「われわれは有罪である。天皇とともに有罪である!」と。

戦った日本

自分は絶対に戦わなかった。ただの戦争被害者だと自信する人々は、もちろんこの抗議に加わらなくてもいい。あの戦争の後に生まれた若い世代にも責任はない。だが、私は私なりに戦った。天皇もまた天皇として戦った。日本国民は天皇とともに戦い、天皇は国民とともに戦ったのだ。「太平洋戦争」だけではない。日清・日露・日支戦争を含む「東亜百年戦争」を、明治・大正・昭和の三天皇は宣戦の詔勅に署名し、自ら大元帥の軍装と資格において戦った。男系の皇族もすべて軍人として戦った。「東京裁判」用語とは全く別の意味で「戦争責任」は天皇にも皇族にもある。これは弁護の余地も弁護の必要もない事実だ。

なぜ天皇を避けたか

この明瞭すぎる事実にもかかわらず、「東京裁判」はなぜ天皇を罰しなかったか。なぜ天皇と皇族を避けて通ったか。・・・マッカーサー元帥は「東京裁判」において、天皇を被告として逮捕し処刑しようと思えば、いつでもできた。・・・元帥は天皇制の根幹の強さと深さを知り、これを根絶することは中止して、占領目的のために利用し活用した・・・日本国民の天皇信仰の根深さを認め、その破壊をあきらめ、占領目的のために利用した・・・。もっと正確に言えば、元帥は天皇制を利用したが、その根幹に手をふれることは巧みに避けて通った。「二千年の歴史と伝統と伝説の上に築かれた生活の論理と慣習をほとんど一夜のうちにぶち砕いた」と『回想録』の中では自誇しているが、それが不可能な芸当であることは、誰よりも彼自身が知っていた。

日本人の心に深く根をおろす天皇制

天皇制はそれほどまでに強く深く日本人の心の中に根をおろしているということになる。天皇制を敗戦後の日本に残したのは、マッカーサーとその聡明な幕僚諸君ではなく、日本国民の「民族的存在様式」であった。・・・竹山道雄氏の言葉を借りれば、それは「国民の深層意識現象」なのだ。国民の一人一人が天皇制護持を意識し信条としていたわけではない。だが、これを打倒せよと命令する者に対しては、大多数の日本国民は「否!」と答える。マッカーサーはそこを避けて通った。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、慣習、国民性のルーツです。天皇制もまた聖書にその起源を求めることができます。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開いてみてください。

新約聖書 使徒行伝 19章1~7節

アポロがコリントにいた時、パウロは奥地をとおってエペソにきた。そして、ある弟子たちに出会って、彼らに「あなたがたは、信仰にはいった時、聖霊を受けたのか」と尋ねたところ、「いいえ、聖霊なるものがあることさえ、聞いたことがありません」と答えた。

「では、だれの名によってバプテスマを受けたのか」と彼がきくと、彼らは「ヨハネの名によるバプテスマを受けました」と答えた。

そこで、パウロが言った、「ヨハネは悔改めのバプテスマを授けたが、それによって、自分のあとに来るかた、すなわち、イエスを信じるように、人々に勧めたのである」。

人々はこれを聞いて、主イエスの名によるバプテスマを受けた。そして、パウロが彼らの上に手をおくと、聖霊が彼らにくだり、それから彼らは異言を語ったり、預言をしたりし出した。その人たちはみんなで十二人ほどであった。

聖霊を受けたのか

「聖霊」とは神の霊のことでしょう。エペソの弟子たちは聖霊のことは聞いたこともないと答えました。彼らもまたユダヤ教的な生活をしているだけで、人間中心、自己中心を退け、神に立ち帰り、神を中心にして生きている人たちではなかったのかもしれません。しかし、大切なことは神の霊を受け、神の霊に従った生活をすることです。イエスの名によるバプテスマを受けたとは、神に立ち帰り、神を中心にして生きるというイエスの教えを受けいれたということではないかと思います。その時、彼らは聖霊を受けたのでしょう。異言を語ったり、預言をする者が起こされたと記されています。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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