【日本近現代史】日本の戦争回避論

林房雄著「大東亜戦争肯定論」という書名は著者の意図を良く理解しないと、誤解を与えるような気もします。事実は事実として受け止めて、初めて次へ進める。そんな著者の意図があるように思います。この著書から印象に残った文章を抜粋してご紹介いたします。正しい判断をするためには、間違った歴史認識を正す必要があると思います。

金子堅太郎の言葉

「日本皇帝の枢密顧問官金子堅太郎男爵」が明治40年3月の「北米評論」に発表した「日米共栄論」ともいうべき論文。「日米必戦論」の著者ホーマー・リー氏はこの論文を、ことごとく嘘であると批判したが、私には金子氏の意見の方が当時の日本指導階級の本音であったと思える。以下、リー氏の引用による金子氏の論文の趣旨。

「もと日本と米国とは、相互に相補う経済関係をもっている。米国人は日本人の物資に依頼し、また日本人に米国の商品に依頼すること多きが故に、戦争は到底不可能にして、両国民がこれら生活上の必要品を奪わるる時は、たちまち不幸なる結果に陥る。日本人は米国の供給なくしては一日も生活できないのだから、両国間に戦争が起こるはずはない。有利に開発さるべき唯一の市場で今日なお残っているのはアジア大陸だけであるから、日米両国は平和な貿易関係を保ちつつ、アジア市場の開発に協力すべきである」

人間の不条理

金子堅太郎流の「日米戦争不可能論」、「日米戦争回避論」は日本の政治家と実業人だけでなく、陸海軍首脳部の中にも根強く残っていた。開戦の直前、いや開戦後まで残っていたと言える。そのほうが日本にとって「理性的な道」であったことはまちがいない。だが、歴史は人間の理性のみによっては動かない。人間の不条理な熱情と欲望によって動くことが多い。アメリカの「白い太平洋(ホワイト・パシフィック)」建設の情熱と日本の「アジア防衛」の熱情は共に百年前の所産であるが、それは約一世紀間くすぶりつづけ、昭和16年12月8日に至って、ついに爆発した。(本からの抜粋引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開き、これからの日本人の歩みについて考えることは重要なことではないでしょうか。

新約聖書 使徒行伝 20章7~12節

週の初めの日に、わたしたちがパンをさくために集まった時、パウロは翌日出発することにしていたので、しきりに人々と語り合い、夜中まで語りつづけた。

わたしたちが集まっていた屋上の間には、あかりがたくさんともしてあった。ユテコという若者が窓に腰をかけていたところ、パウロの話がながながと続くので、ひどく眠けがさしてきて、とうとうぐっすり寝入ってしまい、三階から下に落ちた。

抱き起してみたら、もう死んでいた。そこでパウロは降りてきて、若者の上に身をかがめ、彼を抱きあげて、「騒ぐことはない。まだ命がある」と言った。

そして、また上がって行って、パンをさいて食べてから、明けがたまで長いあいだ人々と語り合って、ついに出発した。人々は生きかえった若者を連れかえり、ひとかたならず慰められた。

まだ命がある

「まだ命がある」というのは、瀕死の重傷だけれども、まだ死んでいないということだったのでしょうか。しかし、抱き起してみたら、もう死んでいたとありますし、生きかえった若者ともありますので、やはり一度は死んだのでしょうか。そうすると、まだ命があるというのは、完全に命が体から抜けてしまったのではなく、体から抜けてはしまったけれども、まだすぐそばにいて、体に戻ることができる状態にあるということだったのでしょうか。よく分かりません。しかし、命とは不思議なものであることは間違いありません。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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