【日本近現代史】シナ共産党の狡猾さ

藤井厳喜氏「ウェデマイヤー回想録を読む」の一部を「日米戦争を起こしたのは誰か~ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず」から紹介しています。

アメリカの政策の誤り

回想録後半の白眉は、アメリカがソ連及びシナ共産党に対する政策を誤り、また共産主義者に利用されて、冷戦という泥沼に引きこまれてゆくプロセスを、ウェデマイヤーがあくまでインサイダーとして描いている部分である。

共産主義の脅威

ウェデマイヤーの様に、共産主義者の恐ろしさを知っているアメリカのリーダーはきわめて少なかった。ルーズベルト大統領にしても、彼の元の上司で恩人であるマーシャル陸軍参謀総長にしても、共産主義者の脅威に鈍感であった。

シンパ、スパイ

更に、アメリカ政府内には共産主義者のシンパ、スパイが既に多数侵入していた。またマスメディアの中に同様の人々が多く存在していた。ウェデマイヤー自身の体験に即していえば、アメリカの対シナ政策の過ちは、彼が自ら奮闘してそれを正そうとしたにも関わらず、果たせなかったがゆえに、いっそう悔いの残るものであった。

最大の原因

対シナ政策をアメリカが誤った最大の原因は、特にシナの共産主義のリーダー達を、何やら童話的な存在のように把えていた事であった。「シナの共産主義はソ連の共産主義とは全く異なる。シナの共産主義者は、大衆を貧困から救う為に、単に大土地所有制度を改革しようとしている近代化論者に過ぎない。毛沢東はジェファーソンのような人物である」。当時このような悪質なデマゴギイが流布していた。

ウェデマイヤーは見抜いていた

シナの重慶に赴任したウェデマイヤーは、毛沢東・周恩来と直接議論をする事により、彼らが単なる善意の土地制度改革者ではなく、スターリン同様の筋金入りの共産主義者である事を正しく見抜いていた。さらに周恩来は、レーニンの次の言葉を引用した、「プロレタリア階級は資本主義を破壊し尽くすまで、資本主義に対する闘争を続けなければならない」。

マスメディヤ

こんな事は、現在から見ると当たり前と思われるかも知れない。当時のアメリカのリーダー達を愚かだったと笑う事はやさしい。しかしシナの共産主義者を何か特別なヒューマニストの様に把えるという、エドガー・スノーやパール・バック以来の意図的な宣伝は、田中角栄による日中国交樹立の時にも大々的に行われ、今もマスメディアで力を持っているのである。決して過去の外国の話ではない。

漁夫の利

ウェデマイヤーはシナ共産党が、日本軍と国民党軍を戦わせて相互に疲弊させ、やがては天下を制する「漁夫の利」戦略をとっている事を早くから見抜いていた。中共軍は実際、日中の主要会戦には全く参加せず、日本軍の小部隊を隙を見つけては奇襲していたに過ぎなかった。(下巻一二二頁)(本からの引用は以上です。)

事実を知ろうとする姿勢

事実を正しく知らなければなりません。そのためには事実は何だったのか調べてみる必要があります。一般に広まっている事が事実とは限りません。この世界にはどんな力が働いているのか。その背後にはどんな思想があるのか。それを知らなければ正しい判断をすることはできません。本当のことは何だったのか。まず真実を知ろうとする姿勢がなければ始まりません。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は古代日本にもたらされ、日本の文化、伝統、習慣、国民性に大きな影響を与えました。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心のルーツを知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 6章1~4節

人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。

そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。

神の子たち

これはいつの頃を指しているのでしょうか。アダムとエバの子供たちも結婚して子をもうけていたでしょう。人の年齢が120年とされたのは、ノア以降のことのようにも思います。人が増え広がっていったのは、アダムとエバ以降の期間全体を指しているのかもしれません。そして、ここに「神の子」という言葉が出てきますが、それは人なのでしょうか、それとも神なのでしょうか。同じように古事記にも、神の系図がやがて人の系図へとなっていく様が記されています。アダムとエバの子孫、つまり人は「神の子」と記されているのかもしれません。古事記や日本書紀にも様々な神の名前が出てきますが、だから多神教とは言えないと思います。創造主はただ一人ですが、人もまた「神の子」と呼ばれたり、「神」と呼ばれたりしているのかもしれません。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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