日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ1」からご紹介いたします。
民族宗教
・・・みなさんは、神道の信者が何人くらいいるか、ご存知だろうか。約1億3千万人いるという。神道では、神社のある地域の住人はみな「氏子」とされ、みな神道信者ということになっているからである。だから神道の信者数は日本の総人口と同じである。その一方、外国人は神道信者にはなれない。信者として登録されないのだ。その意味で神道は、日本人だけの「民族宗教」である。
ユダヤ教
これは、じつはユダヤ教がユダヤ人だけの「民族宗教」であることに、よく似ている。ユダヤ教では、ユダヤ人であるならば、ユダヤ教に熱心である/ないにかかわらず、一応みな「ユダヤ教徒」ということになっている。そして、外国人はユダヤ教徒になれない。なぜなら、もし外国人がユダヤ教を信じ、正式にユダヤ教徒になるなら、その人はその時点から「ユダヤ人」なのである。
ユダヤ人の定義
現在のイスラエルにおける「ユダヤ人」の定義は、おもに二種類あって、それらは血筋的に「母がユダヤ人であること」、あるいは宗教的に「ユダヤ教を信じていること」である。そのどちらかが満たされるなら、その人はユダヤ人として認められる。・・・
正式なユダヤ人
日本人の中には、ユダヤ教を信じてユダヤ人になった人は「偽ユダヤ人だ」、と思っているかたもいる。だが、そうではない。血筋によるユダヤ人も、ユダヤ教を信じてユダヤ人になった人も、共に正式にユダヤ人なのである。
アシュケナージとスファラディ
またユダヤ人には、アシュケナージ・ユダヤ人(北欧系)とか、スファラディ・ユダヤ人(南欧系)といった分類もあるが、いずれも正式なユダヤ人である。そのくらいユダヤ教は、ユダヤ人にとって本質的なものである。ユダヤ教は、ユダヤ人のアイデンティティの中心にあるもので、ユダヤ人だけの「民族宗教」だからだ。
神道
日本の神道も、日本人の民族宗教である。神道も、日本人のアイデンティティの中心にある。神道はまた、とくに伝道ということをしない。これはユダヤ教も同じで、伝道をしない。両教は、伝道ではなく伝統の形で伝えられていく宗教である。・・・(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 29章15~30節
時にラバンはヤコブに言った、「あなたはわたしのおいだからといって、ただでわたしのために働くこともないでしょう。どんな報酬を望みますか、わたしに言ってください」。
さてラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレアといい、妹の名はラケルといった。レアは目が弱かったが、ラケルは美しくて愛らしかった。ヤコブはラケルを愛したので、「わたしは、あなたの妹娘ラケルのために七年あなたに仕えましょう」と言った。
ラバンは言った、「彼女を他人にやるよりもあなたにやる方がよい。わたしと一緒にいなさい」。こうして、ヤコブは七年の間ラケルのために働いたが、彼女を愛したので、ただ数日のように思われた。
ヤコブはラバンに言った、「期日が満ちたから、わたしの妻を与えて、妻の所にはいらせてください」。そこでラバンはその所の人々をみな集めて、ふるまいを設けた。
夕暮となったとき、娘レアをヤコブのもとに連れてきたので、ヤコブは彼女の所にはいった。ラバンはまた自分のつかえめジルパを娘レアにつかえめとして与えた。朝になって、見ると、それはレアであったので、ヤコブはラバンに言った、「あなたはどうしてこんな事をわたしにされたのですか。わたしはラケルのために働いたのではありませんか。どうしてあなたはわたしを欺いたのですか」。
ラバンは言った、「妹を姉より先にとつがせる事はわれわれの国ではしません。まずこの娘のために一週間を過ごしなさい。そうすればあの娘もあなたにあげよう。あなたは、そのため更に七年わたしに仕えなければならない」。
ヤコブはそのとおりにして、その一週間が終わったので、ラバンは娘ラケルをも妻として彼に与えた。ラバンはまた自分のつかえめビルハを娘ラケルにつかえめとして与えた。ヤコブはまたラケルの所にはいった。彼はレアよりもラケルを愛して、更に七年ラバンに仕えた。
レアとラケルを妻とする
ヤコブは妹ラケルを妻としたいと考えていました。しかし、ラバンは先に姉レアをヤコブの妻として与えました。ラケルは美しい女性でしたが、レアは目が弱かったとありますので、ラバンはレアのことを心配していたのでしょう。結局、ヤコブはレアとラケルの姉妹を妻としました。ヤコブはレアより、ラケルを愛したとあります。この物語を読む時、古事記の邇邇芸命(ニニギノミコト)の物語を知っている人であれば、その類似性に驚かれることでしょう。天下った邇邇芸命は美しい木花咲弥姫命(このはさくやひめ)を妻としたいと考えますが、父である大山津見神(おおやまつみのかみ)は醜い姉の石長比売(いわながひめ)も一緒に嫁がせます。また、もともと天下って地を治める予定だったのは、天照大御神の子である天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)でしたが、邇邇芸命が生れたので、代わって天下ることになったと古事記に記されていますが、神の祝福の系図は兄エサウではなく、弟のヤコブが継承することになったというところにも類似性を見ることができます。このヤコブがやがてイスラエルと呼ばれるようになります。つまり、邇邇芸命がヤコブを暗示し、イスラエルを暗示しているのだとすれば、その子孫に神武天皇が生れてくるという古事記の内容は、天皇家こそ神の祝福を継承する系図であることを示しているということになります。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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