【日本とイスラエル】年末とイスラエルの風習

年末とイスラエルの風習について、久保有政氏のYouTube動画解説「日本の風習の中の古代イスラエル」からご紹介いたします。

年末の風習

似ているのは正月の風習だけでなく、正月前の風習も似ている。日本人は正月が来る前に、必ず家の中の大掃除をする。・・・これはユダヤ人もそうで、彼らも正月前に大掃除をする。聖書にそう命じられているからだ。「(過越の祭が始まる前に)あなたがたの家から確かにパン種を取り除かなければならない」(旧約聖書出エジプト記12章15節)と言われているから、新しい年の前に大掃除をして、家の中からすべてのパン種を取り除かなければならない。

大掃除の祭日

ラビ・M・トケイヤーによると、インドのユダヤ人コミュニティにおいては、「種を入れないパンの祭」は別名「大掃除の祭日」とも呼ばれていたという。皆がその前に大掃除をして、家からパン種を取り除いたからだ。このように日本の正月の風習と、イスラエルの正月の風習はきわめてよく似ている。

沖縄の看過

さらに、これが沖縄に行くと、もっと似ている。・・・この「種入れぬパンの祭」は別名「過越の祭」ともいう。・・・「過越の祭」の由来は、今から3400年前にある。・・・当時、イスラエル人はエジプトで奴隷となっていた。だが、神に立てられた指導者モーセに率いられて、イスラエル人たちは「出エジプト」(エジプト脱出)を敢行した。その前夜のこと、神はエジプトに災いを下された。それは、エジプト中の長男が急病で死ぬという災いだった。しかし神は、その災いがエジプトにいるイスラエル人に及ばないために、あることをイスラエル人たちに命じた。それは、各家で小羊をほふり、その血を各自の家の入口の柱と鴨居に塗ることだった。イスラエル人たちはそれを実行し、ヒソプという植物の枝葉に血を浸して、柱や鴨居に塗った。その夜、家の窓も入り口もかたく閉ざした中で、イスラエル人たちは、ほふった小羊の肉を食した。また苦菜をそえて、「種入れぬパン」を食べた。真夜中になって、死の天使がエジプトに災いを下すためにやって来た。するとエジプト人の家からは、どの家からも長男の突然の死を悼む家族の泣き声があがった。しかしこの災いは、小羊の血の塗られたイスラル人の家は、すべて「過ぎ越して」いったのである。以来、毎年、イスラエル人そしてユダヤ人は、この出来事を覚えて「過越の祭」(別名=種入れぬパンの祭)を行なっている。じつは、沖縄には古来、これと非常によく似た風習が伝わっている。

シマクサラシ

それは「シマクサラシ」「島カンカー」「看過牛」などの名で呼ばれている。これは、ほふった動物の血を、家の入口の柱や鴨居に塗る風習だ。植物(ススキ、トベラ、桑の葉など)に血を浸して、柱や鴨居に塗る。あるいは、血を浸した葉を軒にさすこともする。村の入口や四隅などにも、同様のことをする。そうすると、その血をみて災厄が家や町に入り込まないのだという。いわゆる厄除けの風習である。・・・この厄除けは「看過」(カンカー)の名で呼ばれている。看過は、看過(みす)ごす(見過ごす)の意味である。つまり「過越」と同じ意味だ。看過の風習は、基本的に2月上旬に行われる。・・・2月は、旧暦でいう正月である。古代イスラエル人が小羊の血を塗ったのも、ニサンの月、つまりユダヤ暦の正月だった。・・・このシマクサラシ(看過)は、古代の大和朝廷で行われていた儀礼の名残であるという。つまり、かつては本土でも同様の風習があったわけである。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 42章1~5節

ヤコブはエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った、「あなたがたはなぜ顔を見合わせているのですか」。また言った、「エジプトに穀物があるということだが、あなたがたはそこへ下って行って、そこから、われわれのため穀物を買ってきなさい。そうすれば、われわれは生きながらえて、死を免れるであろう」。

そこでヨセフの十人の兄弟は穀物を買うためにエジプトへ下った。しかし、ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンを兄弟たちと一緒にやらなかった。彼が災に会うのを恐れたからである。こうしてイスラエルの子らは穀物を買おうと人々に交じってやってきた。カナンの地にききんがあったからである。

神の救い

なぜ、豊作があり、ききんがあるのか。その理由をすべて知ることはできませんが、神はあらかじめ豊作の時を与え、ききんに備えることができるようにしてくださいました。神はそのことを夢でエジプト王パロに示しましたが、その夢の意味を解き明かしたのは、神を中心にして生きるヨセフでした。それゆえに多くの穀物が蓄えられ、その蓄えはエジプトのみならず、ヨセフの兄弟、父母、つまりイスラエルの人々をも救うことになります。救ったのは神ですが、神を中心にして生きるヨセフが、その神の計画を解き明かすことによって、多くの人にその救いがもたらされました。神に目を留め、神を中心にして生きることが大切です。そして、このように世界の救いは神を中心にして生きる人にかかっています。それは日本人が太古の昔から大切にしてきた生き方であることを考えると、世界の救いは日本人が日本の心を取り戻すことにかかっているということが理解できます。神に立ち返り、神を中心にして生きましょう。今こそ、それが求められています。この神からの声なき声を聞いて立ち上がる日本人が、今、あらゆるところに起され始めているようです。このブログや私のYouTube動画を見た方から、賛同のメールが時々寄せられています。

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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