【特集】古代ユダヤ人ゆかりの地を巡る旅(出雲大社)

2018年8月6日~16日の10日間。出雲大社、剣山、大避神社、諏訪大社を訪れました。今日は出雲大社のレポートです。

大国主大神の国譲り

大国主命大神

出雲大社に祀られているのは大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。古事記によれば、出雲の地を最初に統治したのは須佐之男命(すさのおのみこと)と記されていますが、大国主大神はその6代目の子孫にあたります。彼は多くの異母兄弟の中の末弟でしたが、出雲の国主となり、その後、この国を天つ神に譲り、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)が地上を統治することになります。この邇邇芸命の曾孫が日本の最初の天皇である神武天皇となります。それは紀元前660年と記されています。

イスラエルとの関連で古事記を読み解く

聖書

大国主大神は多くの異母兄弟の末弟として、意地悪な兄たちに対して、優しい人物として古事記に描かれていますが、それは聖書に記されたヤコブ(後のイスラエル)の末息子ヨセフと重なるように感じます。やはり意地悪な兄たちに対して、優しい弟として聖書でも描かれています。

二人の花嫁

また、邇邇芸命は大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘、木花之佐久夜毘売(このはなさくやびめ)に一目ぼれをして結婚を申し込みますが、大山津見神は木花之佐久夜毘売の姉である石長比売(いわながひめ)も一緒に嫁がせようとします。しかし、石長比売は醜い女性で、邇邇芸命はそれを望みませんでした。それはヤコブが美しいラケルとの結婚を望み、父ラバンは姉のレアも一緒に嫁がせようとしましたが、レアは醜い女性で、ヤコブはそれを望まなかったという聖書の記述と重なります。ヤコブはレア、ラケルと結婚し、そこからイスラエル12部族が生まれることになります。

なぜ古事記には聖書と類似した逸話があるのか

これらの古事記と聖書の記述との関連について、①世界中どこの国にもよくある話なのか。それとも②聖書の話は何らかの方法で日本にも伝わっており、これらの人物を描く際に用いられたのか。しかし、仮にそうだったとしても、聖書の話をこれらの人物の逸話に用いる理由はないでしょう。だとすれば、考えられるのは、③日本にはイスラエル系渡来人が多くあり、これらの日本の黎明期の著名な人々の逸話を描く際に、聖書の著名な人々の逸話を当てはめた、というのが最も考えられることではないでしょうか。

大国主大神の国譲りをイスラエルとの関連で読み解く

出雲の銅剣

B.C.722年の北イスラエル滅亡、B.C.586の南ユダ滅亡以降、何百万人ものイスラエル人が難民となり、シルクロードを東へと向かったことでしょう。日本に渡ったイスラエル人も少なくなかったでしょう。彼らは日本各地に集落を形成し、これによって日本は縄文時代に終わりを告げ、弥生時代を迎えることとなります。それが大国主大神の時代だったのではないでしょうか。その証拠に出雲の地からは紀元前の物と考えられる銅剣や銅鐸が多数発掘されており、宗教的な祭儀が行われていたことがうかがわれます。

出雲の銅鐸

そこへ一足遅れて、北イスラエル十部族のうちの王族であるエフライム族が到着しました。彼らは古事記では天つ神として描かれていますが、王族であるがゆえに、大国主大神は彼らに国を譲ったのでしょう。そうだとすれば、天皇家は天つ神、つまりエフライム族、イスラエル王家の血筋を継ぐ者と言うことができます。

高さ48メートルの神殿

出雲大社復元模型

古事記にもそのような記述があり、実際に巨大な柱が発掘され、高い神殿があったことが裏付けられました。以下の写真は島根県立古代出雲歴史博物館の展示に記載されていた説明です。

出雲古代神殿の説明

次の写真は発掘された巨大柱の太さを示す復元模型です。このように太い柱を3本束ねて一つの柱とし、それを9本立て、その上に神殿を築いたと考えられます。

巨大柱の復元模型

以下のような巨大本殿の設計図も伝えられています。

巨大本殿の設計図

出雲の巨大柱と諏訪の御柱

諏訪大社については次回お伝えしますが、皆様は諏訪大社の御柱祭をご存じでしょう。何千人もの人々が巨大な丸太を人力で引いて、立てます。その様子をビデオで見て、私は出雲大社の巨大柱との共通点を感じ、必ずしも重機がない時代であっても、そのような建築は可能であっただろうと思いました。また、大国主大神の息子である建御名方神(たけみなかたのかみ)が出雲から諏訪に移り、その地を統治したことから、諏訪大社では、かつて出雲の地で巨大柱を建てたように、御柱祭を行うようになったのではないでしょうか。

なぜ高い神殿にこだわったのか

しかし、なぜ出雲では、それほどまでに高い神殿にこだわったのでしょうか。私はここにもイスラエルとの関連を感じます。イスラエルの神は高いところにいる神です。モーセに語った時も、シナイ山という山の上に神は顕現しました。古代イスラエル人である出雲の人々は神を礼拝するために、高い神殿を建てようと考えたのではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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