【日本とイスラエル】日本の祭(2)

日本とイスラエルに関連する事柄について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。

五月

五月十日~十三日、古代日本人は三日間悲しみ、また貧しい人々に施しをする日々を過ごした。この悔い改めのような習慣の正確な性質は明らかではない。この習慣の持つ重苦しい雰囲気はちょうどユダヤの民がアヴの月(聖書の暦では第五の月に当たる)に、悲しみの日々を過ごすのに似ている。

新年

ユダヤ暦の新年(聖書の暦では第七の月)は西暦では九月~十月にあたる。日本では七月一日の前日、つまりユダヤ暦の新年の前日に当たる日が日本の新年に向けた清めを行う日である。この日には、伊勢神宮の大祭司が新しい年を清める。また日本全国の神社でも、それぞれ祭司たちが新しい年を清める儀式を行う。

大祓いの儀式

神道の神殿で天皇によって行われる大祓いの儀式には、「大祓祝詞」と呼ばれる二つの懺悔の祈りが唱えられる。まず、人と神との間に犯された罪(天つ罪)について、次に人が人に対して犯す罪(国つ罪)について懺悔する。天皇はこれらの罪を読み上げて、「もしこれらの罪が民によってなされたならば、どうかナカト・オミを与えたまえ(「ナケー・エット・アミ」というヘブライ語は「私の民を《全ての罪から》清めてください」という意味になる)、もし天にいます神が赦して下さるなら、綱の上と下の部分を切り、それを八つに裂いてください」(この「裂く」という言葉もヘブライ語の「悪事を裂き、我々の裁きを下して下さい」という祈りに共通する)と祈るのである。天皇による懺悔の祈りは、大贖罪日にエルサレム神殿で行われていた大祭司の祈りに驚くほど似ている。

仮庵の祭りと神嘗祭

日本に来た十部族はエルサレムに巡礼するという定めを実行することができなかった。そこで神道の祭司たちは巡礼が義務付けられた二つの祭り、七週の祭りと仮庵の祭りを一つに合わせ、ユダヤ暦で仮庵の祭りの時期に合わせて行うことにした。この祭りで神道の祭司は、収穫した最初の穀物を神に捧げるという仮庵の祭りで行われるユダヤの律法を実行している。この祭りは「神嘗祭」と呼ばれ、宮中や伊勢神宮で行われる。大祭司である天皇は最高の実在である神に収穫の初物を捧げる。

日本で最も古い祭りの一つが「盆」である。研究者ヨセフ・アイデルバーグは、中央アフリカのバンバラ族の言語が古代ヘブライ語であることを突き止め、そこで使われる「ボン」という言葉が「贖罪」を意味することを発見した。日本の「盆」は死人の魂をお迎えするために行われる祭りで七月十三日に行われる。ユダヤの大贖罪日に当たる第七の月の十日には、イスラエルの民にも近親の死者の霊魂を記憶するため「霊魂のろうそく」を灯す習慣がある。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。

新約聖書 ヨハネによる福音書 6章52~61節

そこで、ユダヤ人らが互に論じて言った、「この人はどうして、自分の肉をわたしたちに与えて食べさせることができようか」。イエスは彼らに言われた、「よくよく言っておく。人の子の肉を食べず、また、その血を飲まなければ、あなたがたの内に命はない。

わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしはその人を終わりの日によみがえらせるであろう。わたしの肉はまことの食物、わたしの血はまことの飲み物である。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者はわたしにおり、わたしもまたその人におる。

生ける父がわたしをつかわされ、また、わたしが父によって生きているように、わたしを食べる者もわたしによって生きるであろう。天から下ってきたパンは、先祖たちが食べたが死んでしまったようなものではない。このパンを食べる者は、いつまでも生きるであろう」。

これらのことは、イエスがカペナウムの会堂で教えておられたときに言われたものである。

わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者

それはイエスがメシヤとして、人々の罪の赦しのために十字架につくことを指して言っているのかもしれません。本当にイエスの肉を食べ、血を飲むということではないでしょう。その意味はイエスの教えを受け入れ、自己中心を退けて、神に立ち返り、神の御心に従って生きることを言っているのだと思います。それが救いであり、永遠の命であると教えたのだと思います。

いかがでしたか

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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