【日本近現代史】ウェデマイヤー回想録の注目点

藤井厳喜氏は注目点を8つ挙げています。その中の一つを「日米戦争を起こしたのは誰か~ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回想録を論ず」からご紹介いたします。

共産主義の脅威を作り出した

米英の指導者の更に大きな誤りは、ドイツと日本を敵視する余り、ソ連を同盟国として扱い、ソ連共産主義の力を強大なものにしてしまった事である。ナチズムは民主国家とは相入れない思想ではあったが、その脅威はヨーロッパ大陸とソ連のみに限られたものであった。それに比して、共産主義の脅威は世界的なものであった。米英首脳はソ連を助け、共産主義の防波堤となっていた日独を潰す事により、第二次大戦後における共産主義の脅威を自ら作り出したのである。アメリカの指導者たちは、共産主義の脅威について全く無知であった。

より大きな世界的な脅威

言いかえれば、冷戦という状態は、米英の指導者自らが造りだした自業自得の脅威なのである。ナチズムという地域的な脅威を取り除きはしたが、これを共産主義というより大きな世界的な脅威に取り代えただけである。アメリカは第二次大戦の勝利者にはなったが、アメリカの安全保障は、大戦前よりも一段と劣悪な状態となってしまった。核戦争の危機をはらんだ世界情勢は、主としてアメリカの国策が招いたものなである。しかし、この事は国民の間に広く認識されていない。第二次大戦をアメリカが正しく戦っていれば、冷戦の恐怖は必要なかったのである。

日本も利用された

本書(ウェデマイヤー将軍の回想録)を読んでの感想は、『大東亜戦争とスターリンの謀略:戦争と共産主義』(三田村武夫・自由選書)の読後感と重なってくる。日本は共産主義者の謀略によって、シナ大陸の泥沼にはまり込み、本来やるべきであった対ソ連戦(北進論)を放棄して、米英との衝突(南進論)を選択させられたのである。アメリカのみならず、日本もソ連に利用され、戦争に追い込まれていった。その結果日本人は大日本帝国を失い、伝統を失い、正常な国家すら失い今日に至っている。

謀略を見抜く目

日米戦はスターリンからすれば、正にしてやったりの謀略の大成功であった。砕氷船理論の応用である。幸い、日本では戦後共産革命は起きなかったが、きわどい線までいっている。日米の死ななくてもよい若者の多くが戦場で散り、無辜の民の多くが銃後でも命を落とした。指導者に謀略を見抜く目がなければ、敗戦国の国民は勿論、戦勝国の国民すら悲惨な体験をせざるをえない。ウェデマイヤー将軍の回想録は、自身が戦勝国の軍隊の中枢部にいたにもかかわらず、きわめて冷静に客観的に事実を見つめている点において大戦関係の回想録の中の白眉といってよいであろう。(本からの引用は以上です。)

日本を正しく知る

感情論ではなく、歴史の事実を正しく知ることが、これからの日本の行くべき道を正しく考える上で不可欠だと思います。日本はこれまで教えられてきたほど悪くはありませんでしたが、完全とも言えないでしょう。自分自身を正しく知ることが重要です。また、日本も一国で存在しているのではなく、このような国際情勢の中で歩んでいることを知ることも大事なことだと思います。これから世界はどこに向かって行くのか。その中で日本はどのような方向を目指すのか。神の前に正しく判断して進むことが求められているのではないでしょうか。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書はイスラエル民族に与えられた書物であり、その信仰は古代日本にもたらされ、日本の文化、伝統、習慣、国民性に大きな影響をもたらしました。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心のルーツを知るために、聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 5章1~5節

アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。

アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。アダムがセツを生んで後、生きた年は八百年であって、ほかに男子と女子を生んだ。アダムの生きた年は合わせて九百三十歳であった。そして彼は死んだ。

アダムとセツの家系

もともとアダムとエバにはカインとアベルという二人の子供がいましたが、カインがアベルを殺ししたので、カインだけになってしまいました。しかし、その後、アダムとエバにはアベルの代りにセツという子供が与えられました。ここにはセツのことしか記されていません。カインの系図は記されていません。セツがアダムとエバの正当な系図を引き継ぐ者になったことを示しているのかもしれません。人類は殺人者カインの子孫ではなく、神の祝福を受けたセツの子孫であることを示しているのかもしれません。

九百三十歳であった

セツはアダムが百三十歳の時の子供であり、アダムは九百三十歳まで生きたと記されています。事実の記録であるのかどうか、私には確かめる術はありませんが、初めに神が人を創造した時には、人は永遠に生きる者であったことを考えれば、九百三十歳もけっして長生きとは言えないのかもしれません。いずれにしても、そして彼は死んだとあるように、最初の人アダムも神から離れたゆえに死ぬものとなったことが分かります。罪は人類に死をもたらしてしまったことを思います。

罪の赦しと永遠の命

新約聖書を見ると、イエス・キリストはこの人間の罪を赦し、神に立ち返り、永遠の命を与えるために、この地上にやってきて、十字架の死と復活によって贖いを成し遂げたと記されています。アダムが人類にもたらした罪と死に解決を与えたということです。これはキリスト教徒のためだけではありません。全人類のためであったと聖書には記されています。だからすべての人々に安心していただきたいと思っています。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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