【日本近現代】近衛和平提案の拒絶

正しく歴史の事実を知らなければ、正しい判断をすることはできません。今日も加藤英明、藤井厳喜、稲村公望、茂木弘道著「日米戦争を起こしたのは誰か~ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず」から目に留まった個所をご紹介いたします。

「三カ月あやしておく」

茂木 近衛は本気で和平を提案していたことは間違いない。だけど、ルーズベルトはあざ笑ってたわけですよ。だってチャーチルとの大西洋憲章の会談で、「三カ月あやしておく」と言っているんです。もう一〇〇%戦争すると決めているわけです。最初は提案を受けるようなことを言っていたんですが。

藤井 始めから戦争を狙っていると思われたら困るから、そういうポーズを取ったのでしょう。

「誠意」と「現実」

茂木 近衛が本気になって和平を考えていたというのが、はっきり言えば間抜けですね。自分が誠意を尽くして交渉すれば、どうにかなる、なんて考えるのは間抜けです。近衛より日本の軍人のほうが正しかった。アメリカは戦争しようとしている、向こうがやるんだったらこっちもやる。策を講じるべきで、アメリカの国民に対するプロバガンダ、働きかけ、そういうこともやるべきだった。

和平提案やるんだったら華々しくやって、これを受けなかったらルーズベルトは戦争をやろうとしているんだ、というPRをする。そういう計画の下でやるならいいけど「私は誠意を持ってやった。断られた、残念だ」じゃあ余りに情けない。ルーズベルトが「あやしておくよ」とチャーチルに言っていた通り、近衛は子どもじみてますよ。

外交には「したたかさ」も必要

藤井 近衛提案にしても、今だったらリークするという手がある。アメリカのメディアに。ハル・ノートなどアメリカのメディアにリークして、「ルーズベルトは日本を戦争に追い込もうとしている。日本は平和を望んでいる」とアメリカ世論に訴えるべきでした。日本が和平を望んでいると印象づけなかったのは、まずかったでしょうね。

外交では誠実さなんて役に立たない。そこの日本側の弱さということも、われわれとしては認識しなければいけません。

現実を知る

茂木 大事なのはフーバーは近衛提案を評価し、ここに書いているということです。

稲村 ここでフーバーが一貫して言っているのは、日本が命乞いをしている、ということ。命乞いをしている弱いやつを、なんで叩くんだと言っているのです。

茂木 フーバーは、あまり日本の実情は詳しくないけど、外から見ていてそういうふうに感じたのでしょう。

稲村 日本が惨めに思えますね。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は古代日本にやって来たイスラエル系、ユダヤ系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 3章20~24節

さて、人はその妻の名をエバと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである。主なる神は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せられた。

主なる神は言われた、「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。

そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。

エデンの園からの追放

こうして人に死が入ってきたということではないでしょうか。神から離れ、自ら善悪を判断すること。それが罪の本質であり、そこにあるのは死であることを思います。人は神によって、神の目的のために造られたものであることを覚え、人間中心、自己中心を退けて、再び神に立ち返り、神の善に従って生きること。そこに永遠の祝福、本来の命があることを思います。これこそ日本人が太古の昔から大切にしてきた生き方であると思います。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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