東京オリンピックの開会式と閉会式にひるがえる数々の国旗を見た時、日本百年の苦闘が何物をも貢献しなかったとは言えないと林房雄氏は記しています。「大東亜戦争肯定論」からご紹介いたします。
パール博士の「日本無罪論」
パール博士はインド代表として東京裁判にのぞみ、この裁判が裁判という名に価せず、「儀式化された復讐」にすぎないことを立証して、全員無罪を主張したただ一人の判事である。
当時はその内容は発表されなかった
田中正明氏によれば、この判決文は他の十一カ国の判事の判決文の全文を合わせたよりもはるかに長大なものであったが、「当時、日本の新聞は、どうしたものかほんの数行をもって、〝インド判事のみが全員無罪を主張し、異色ある判定を下した〟ていどの記事しかのらなかった」
昭和27年に公刊
田中氏は、「〝日本は侵略戦争を行った〟という東京裁判の線が、そのまま無条件で容認され、いまだに小国民は、そのような教育をうけている。日本の行なった戦争が侵略戦争であったか、自衛戦争であったかは、後世史家の批判にまかせるべきものであって、戦勝国の判断や戦時宣伝を鵜呑みにする必要はない。〝日本は世界に顔向けのできない侵略戦争をやった張本人である〟という罪の意識を頭の中にたたき込まれている間は、真の日本の興隆はありえない」という見地から、昭和二十七年に、その重要部分の抄訳を発表・・・
東京オリンピックの旗
・・・カイロ・ポツダム宣言にもとづいて日本におしつけられた講和条約は百年以前までさかのぼった。「日本を明治維新以前の状態にまでおしもどす」と彼らは公言し、そのとおりに実行した。・・・たしかに日本は四つの島の中におしもどされた。・・・だが、いかなる力も歴史そのものをおしもどすことはできない。・・・この「おしもどし得ない歴史」の姿を、私は東京オリンピックの開会式と閉会式のテレビでまざまざと見た。ここにひるがえった国旗は九十余、その三分の一近くは「大東亜戦争」後の新興国であり、これに中共、インドネシア、北ベトナム、北鮮の国旗を加えて考えれば、私の言いたいことは理解していただけるであろう。
日本百年の苦闘
これらの新興国のすべてを「大東亜戦争」の生んだ息子であるとは言わぬ。それは後進諸民族のおのずからなるナショナリズムの成果であり、ソ連共産主義の反植民主義政策も大いにこれを助けたことであろう。ただ無用な自己卑下をすてて言えば、あの「民族の祭典」においておどろくべき増加を示した新国旗は帝国主義と植民主義の弔旗であり、このことのために日本百年の苦闘が何物をも貢献しなかったとは、いやしくも歴史を読む者には言えないことだ。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は古代日本にやってきたイスラエル系、ユダヤ系渡来人によってもたらされた日本人の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人の心を知るために聖書を読んでみてください。
新約聖書 使徒行伝 28章1~6節
わたしたちが、こうして救われてからわかったが、これはマルタと呼ばれる島であった。土地の人々は、わたしたちに並々ならぬ親切をあらわしてくれた。すなわち、降りしきる雨や寒さをしのぐために、火をたいてわたしたち一同をねぎらってくれたのである。
そのとき、パウロはひとかかえの柴をたばねて火にくべたところ、熱気のためにまむしが出てきて、彼の手にかみついた。
土地の人々は、この生きものがパウロの手からぶら下がっているのを見て、互に言った、「この人は、きっと人殺しに違いない。海からはのがれたが、ディケーの神様が彼を生かしてはおかないのだ」。
ところがパウロは、まむしを火の中に降り落して、なんの害も被らなかった。彼らは、彼が間もなくはれ上がるか、あるいは、たちまち倒れて死ぬだろうと、様子をうかがっていた。しかし、長い間うかがっていても、彼の身になんの変わったことも起こらないのを見て、彼らは考えを変えて、「この人は神様だ」と言い出した。
神中心に生きるパウロ
一命を取り留め、マルタという島に漂着した人々でしたが、そこでパウロは柴を火にくべていたと記されています。疲れ果てた人々の間にあって、パウロは人々のために働いていた様子が窺えます。また、まむしにかまれても、慌てる様子は記されていません。すべて神を中心にして、神に委ねて、神に仕えて生きるパウロの姿ではないかと思わされます。そして、何の害も受けなかったとあります。神の守りなのだろうと思います。もちろんパウロは神ではありませんが、人々はパウロを神だと言ったようです。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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