明治維新以降、日本は外国の圧力に対抗すべく「富国強兵」に取り組み、ある程度達成すると、膨張政策に転化した。ナショナリズムには牙があると林房雄氏は指摘します。「大東亜戦争肯定論」からご紹介いたします。
ロシアのアジア侵略阻止
日清・日露の両戦争が「ロシアのアジア侵略の阻止」をその根底においていたことは、多くの歴史家の認めているところで、これを「帝国主義戦争」とみるものは極端なマルクス主義史家以外にはほとんどなくなった。 明治維新によって国内体制の改革と、「富国強兵化」をひとまず完了した日本ナショナリズムの反撃であったと見るのが正しい。
ナショナリズムの膨張
すべて新興諸国のナショナリズムは外国の圧力への抵抗として発生し、国内改造と自己解放をある程度まで達成すると、膨張政策に転化する。ナショナリズムは生まれながらに牙と爪を持っているのだ。
ネールの「ナショナリズム論」
新インドの指導者ネールは、日本敗戦後に、新興アジア諸国に対して、ナショナリズムの効用を認めると同時に、その危険な猛獣性を分析して、「ナショナリズムは本来的には一国における健全で進歩的な解放的勢力であるが――おそらく解放後に――不健全な逆行的な、反動的あるいは膨張勢力となり、かつてその国が自由を得ようとして戦った相手の国と同様に、貪欲な目で他国をうかがうことがあるのであります」と警告した。
なくならない紛争
これは日本の歩いた道に対する批判であると同時に、戦後独立したアジア・アフリカ諸国に対する警告であった。だが、最近の情勢はこれらの新興諸国がネールの忠言にしたがっているとは思えない。中共はインドに対して国境紛争をおこし、現にソ連ナショナリズムと対決中である。インドネシア共和国の対マレーシア政策も牙と爪をむき出している。いかに理性的ナショナリズムをとなえても、ナショナリズムから牙と爪をぬきとることは、不可能である。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本人の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開いてみてください。大切なことはいつも神を意識し、神の前に歩むことです。
新約聖書 使徒行伝 21章1~6節
さて、わたしたちは人々と別れて船出してから、コスに直航し、次の日はロドスに、そこからパタラに着いた。ここでピニケ行きの舟を見つけたので、それに乗り込んで出帆した。
やがてクプロが見えてきたが、それを左手にして通りすぎ、シリヤへ航行をつづけ、ツロに入港した。ここで積荷が陸上げされることになっていたからである。わたしたちは、弟子たちを捜し出して、そこに七日間泊まった。
ところが彼らは、御霊の示しを受けて、エルサレムには上って行かないようにと、しきりにパウロに注意した。しかし、滞在期間が終った時、わたしたちはまた旅立つことにしたので、みんなの者は、妻や子供を引き連れて、町はずれまで、わたしたちを見送りにきてくれた。
そこで、共に海岸にひざまずいて祈り、別れを告げた。それから、わたしたちは舟に乗り込み、彼らはそれぞれ自分の家に帰った。
共にひざまずいて祈った
ツロの弟子たちは神の霊の示しを受けて、パウロにエルサレムに上って行かないようにと注意しました。エルサレムで待ち受けている苦難を示されたので、パウロに行かないように言ったのでしょう。しかし、パウロの意志は変わりませんでした。皆、神を中心に考えていますが、その行動は同じとは限らないと思います。それでも大切なことは、それぞれ神に祈りつつ、神を意識し、神の前に生きることでしょう。共に祈ることも有益だと思います。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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