チア・コンベンションに行って来ました

チア・にっぽんはホームスクーリングを支援するクリスチャンの団体です

毎年、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されているチア・コンベンションの分科会で、昨日、「日本てすごい!」という題でお話をさせていただきました。チア・コンベンションというのは、子供を学校任せしないで、親が家庭で教育することをサポートしているクリスチャンの団体で、我が家の3人の子供たちもすでに皆成人しましたが、それぞれ中3、小5、小4からホームスクーリングをしました。

日本の家庭教育を見直そう 

クリスチャン家庭の教育は聖書を土台としながらも、西欧キリスト教の影響も受けると思いますので、これまでの我が家の反省も踏まえながら、日本人として本当に豊かな生活をするためには、今一度、優れた日本の文化、伝統に基づく教育を見直して欲しいという話をさせていただきました。

好意的に受け止めてくださってありがとうございます

このようなテーマの分科会にいったい何人の方が来てくれるだろうかと心配しておりましたが、7人の方が来てくれました。それだけでも感謝なことですが、これまでクリスチャンの間ではあまり取り上げらないテーマであるにも関わらず、大変好意的に受け止めてくださいました。

 日本人家庭の教育は素晴らしい

まず、日本の犯罪率、特に凶悪犯罪の世界比較を見ていただき、その低さをあらためて確認していただきました。統計から見ても、日本は世界一安全な国と言って良いと思います。それはキリスト教国と言われる国よりもずっと良いということに注目して欲しいと思いました。また、少年犯罪率、離婚率も日本は大変低いですが、それは日本の家庭が安定していることを表していると思います。ホームスクーリングするにあたって何か新しい教育方法を探すというより、むしろ日本人が昔から大切にしてきた家庭の教育を見直すことが大切ではないかというお話をさせていただきました。

日本人の文化や価値観を尊重することが大切 

また、日本人のクリスチャンとして、クリスチャンではない方々に、クリスチャンが大切だと考えている価値観を伝えたいと思うのであれば、まず日本人が大切にしている価値観を尊重しなければならないという提案もいたしました。もし、クリスチャンがその信仰のゆえに、日本人としては非常識であったり、良識に欠けるようであれば、どうしてその信仰に関心を持ってもらえるでしょうか。ましてや日本人の価値観に対して否定的であればなおのことです。私は、聖書の信仰というのは決して日本人にとって非常識でも、良識に欠けるものでも、否定的でもないと思うという話をいたしました。

違う意見も尊重し合うことが大切だと私は思っています 

最後に、一人の男性から、クリスチャンになって、クリスチャンではない両親や兄弟の家族たちと初詣に行くことを止めましたが、日本文化を尊重するという観点からどう思いますかという質問を受けました。まず、初詣とか仏壇と言った具体的な事柄に対してどうすべきかということについては、いろんな人の意見を聞きながらも、各自で確信を持つべきことだと私は思っています。そして、初詣をするにしても、しないにしても、それぞれの人の意見を尊重すべきだと私は思っています。その上で、あくまでも参考として、私はどうしているのか、私はどう考えているのか、その後、考えたことも含めて書いてみます。

それって証しになっているの?もしかして躓き? 

私もこれまで、クリスチャンになってからは初詣を止めていました。仏壇に線香をあげることも止めていました。それが神様を証しすることになると思ってやってきましたが、ここ数年、それは証しではなく躓きになっているのではないかと思うようになり、家族で相談をして、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんのために、仏壇に線香をあげてみることにしました。

それだけではない。いろいろと考えた結果 

もちろん、それは躓きだからという理由だけではなく、ホームページにも書いていますように、日本の神道、神社は聖書起源であること。仏教、仏壇も聖書の信仰の影響を受けているものであり、偶像礼拝には当たらないこと。また、そのような日本人の習慣を拒否する姿は信仰の証しではなく、宗教を主張していることではないか。私たちが大切にしているのは神様を信じる信仰であるのに、お線香をあげるとか、あげないということを問題にしているのであれば、そんなことを論点にはしたくない。また、家族が大事にしている日本の風習を頑なに拒否する姿は自己主張しているだけで、愛と言えるのか。それら諸々を考え合わせた上で、我が家ではお祖父ちゃん、お祖母ちゃんを愛するなら、お線香をあげてもいいじゃないかということになりました。

 確信に至ってはいないが、検討の余地はある

その結果は、お祖父ちゃんも、お祖母ちゃんも明らかに喜んでくれました。いつになく信仰に関する話もできました。結論として、そうすべきだという確信までにはまだ至っていませんが、でも、初詣はしない、お線香はあげない、という一点張りではなく、日本の文化、伝統を尊重するという観点から、少なくともそれだけではないと検討しても良いのではないかと思っています。皆さんはどう思われますでしょうか。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

「チア・コンベンションに行って来ました」への2件のフィードバック

  1. 分科会、ありがとうございました。「日本」「日本人」ということを、今まで自分自身気づかなかった新しい見方で見ることが出来ました。日本の宣教を考える時、この視点はなくてはならないことのように思いました。最後の方の質問は、日本のクリスチャンのほとんどの方々が経験されていることだと思います。私自身もそうだし、実際、お線香をあげない、お焼香をしないことが「証」だと思ってきたし、そのようにすべきとアドバイスも受けたし、他の人にも勧めてきました。でも、それが結果として、相手に不快感や寂しい思いを残し、クリスチャンは「信仰を守れた」という自己満足で終わることなら、なんとむなしいことかと思わされました。主人にもこのことを分かち合いました。これから私たちがどうしていくか、このことのみならず、自分たちが証と思ってしてきたことなど、考えていこうと思います。本当にありがとうございます。

    1. チア・コンベンションの分科会にもお出でくださり、本当にありがとうございました。また、いつもブログをお読みくださり、コメントしてくださり、ありがとうございます。クリスチャンの方であっても、みんな同じ考え方にならなくても良いと私は思っています。それぞれご自分の確信を大切にすべきだというのが私が確信していることです。ただ、「日本人の信仰と聖書について考える会」からのメッセージが、新しい視点からそれぞれの確信について吟味するきっかけとなれれば嬉しく思います。また、クリスチャンでない方には、クリスチャンになるとか、宗教をやるということではなく、日本人として神様との関係や聖書について考えていただき、日本人として益々豊かな生き方の参考になれれば嬉しいと考えています。どうぞこれからもブログをお読みくださり、共感いただければ、多くのお友達にご紹介いただければ幸いです。

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