日本人が信じている神様を中心にして生きること

宗教の勧誘ではありません

水曜日のテーマは「キリスト教、宗教」です。神様というと宗教の話と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「日本人の信仰と聖書について考える会」は宗教の勧誘ではありません。むしろ、その逆で、大切なことは宗教をやることではないということを知っていただきたいと思っています。神様を中心にして生きることは、日本人が太古の昔から大切にしてきた生き方であり、そこに日本人と日本文化の優秀性のルーツがあると思っています。ですから、宗教ではなく、神様を中心とした生活を取り戻すところに、すべての問題の解決があることを知っていただきたいと思っています。

日本人は神様を知っているのです

これまで、キリスト教の伝統から言うと、日本人はキリスト教徒ではないので、聖書に記されている異邦人、つまり神様を知らない人々と同じという捉え方をして来たのではないかと思います。その日本人に神様のことを伝え、キリストを信じるように働きかけることを伝道と呼んできたのかもしれません。しかし、日本人は太古の昔から神様を知っており、むしろ神様を中心にして生活して来た人々であるので、そのような考えは当てはまらないと思っています。

神様を信じてくださいではなく、神様を中心にした生活をしてください

殆どの日本人は神様を信じていると私は思っています。しかし、神様を中心とした生活をしているかと言えば、必ずしもそうではないように思います。そのために日本人も様々な問題に悩んでいます。特に現代は毎日の生活の中で、かつてほど神様を意識することがなくなり、神様ではなく自分が中心となって、それゆえに問題に苦しめられています。日本人へのメッセージは神様を信じてくださいではなく、神様を中心とした生活をしてくださいというのが相応しいと私は思っています。

大切なことは神様を中心とした生活をすること

また、これまでキリスト教会はキリスト教徒(クリスチャン)にならなければ救われないという印象を人々に与えていて、むしろそれが人々を神様から、また聖書からも遠ざけてしまっているという状況があるのではないかと私は危惧しています。大切なことはキリスト教徒(クリスチャン)になることではなく、神様を中心とした生活をすることであり、聖書に親しんでいただくことだと私は思っています。そこで、「日本人の信仰と聖書について考える会」では、キリスト教や宗教ではなく、神様を中心とした生活をすることが大切だとお伝えしています。

そのための手段として祈りと聖書の時間をお勧めしています

そして、いつも神様を意識して、神様を中心にした生活をすることができるように、何かの宗教団体に所属することよりも、毎日時間を決めて神様に思いを向けて祈り、聖書を読むことをお勧めしています。それでは今日も聖書の続きを読んで、私が考えたことを書いてみますので、神様を中心とした生活の参考にしてみてください。

新約聖書 ルカの福音書14章7節~11節

招かれた人々が上座を選んでいる様子に気づいておられたイエスは、彼らにたとえを話された。「婚礼の披露宴に招かれたときには、上座にすわってはいけません。あなたより身分の高い人が、招かれているかもしれないし、あなたやその人を招いた人が来て、『この人に席を譲ってください』とあなたに言うなら、そのときあなたは恥をかいて、末席に着かなければならないでしょう。招かれるようなことがあって、行ったなら、末席に着きなさい。そうしたら、あなたを招いた人が来て、『どうぞもっと上席にお進みください』と言うでしょう。そのときは、満座の中で面目を施すことになります。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。」

日本人であれば上座を選ばないのではないか

ある安息日に、食事をしようとして、パリサイ派のある指導者の家にイエスが入られたときの出来事です。イエスの他にも招かれた人たちがいたようです。人々は上座を選んでいたとありますが、それは私たち日本人にはむしろ理解できないことのように思います。イエスに言われなくても、日本人であれば一般的には遠慮して、あなたが上席に着いてくださいと言うのが普通ではないでしょうか。それとも、最近では日本人も我先にと上席に座ろうとするのでしょうか。

これは日本人の品性

今の日本では、たいてい婚礼の披露宴の座席は予め決められていますが、決められていなければ、末席に着くのは日本人であれば常識と言えるのではないでしょうか。我先にと上席に着こうとする人は子供だろうと思います。私はこのような日本人の品性は、このイエスの教え、神様の教えから来ていると思います。世界中を見渡しても、キリスト教国と言われる国の人々よりも、むしろ一般的な日本人の中に、このような考え方が宿っていることを発見することができると思います。ただ、だんだん神様を意識することが少なくなってくると、このような日本人の品性が失われて行くのではないかと心配しています。今こそ神様をいつも意識して、神様を中心とした生活をし、日本人の心、日本人の品格を大切にして生きていただきたいと願っています。そこにこそ本当の人間の尊厳と幸せがあると確信しています。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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