子供の教育ー集中力と自発性

少し前のことになりますが、陰山英男著「だから、子ども時代に一番学習しなければいけないのは、幸福です」という本が話題になったようです。著者は、元小学校教諭で“百ます計算”などの反復学習と“早寝早起き朝ごはん”を軸にした「陰山メソッド」の提唱者です。「1万人が共感してTwitterで話題になった『育ての知恵』」というサイトからご紹介いたします。

子供の集中力を育んでいるのか、阻害してはいないか

サッと宿題をした子はうれしくて『できたっ』と言って、親に見せにくる。しかしその瞬間、親はほぼ間違いなく、言ってはいけないことを言う。『そんなに早くできたのなら、余った時間にもう一枚プリントやったら!』それを聞いて子どもは15分でできる宿題を30分かけるようになる。

なぜ、この発言がいけないのでしょうか。本書で著者は「子どもが集中することを学べなくなる」からだと説明。そして、「勉強ができることと、集中力があることとはイコールだ」と言っています。

問題がスラスラ解けると得られる効果

小学校に勤務していたころ、著者は同じ問題を2週間、クラスの子どもたちに解かせ続けたことがありました。同じ問題を2週間も続けて解けば、答えもおぼえてしまいます。この「スラスラ解ける」状態を体験した子どもたちの成績が急に上がり、応用問題まで解けるようになる “突き抜け現象”が起こったのです。

これに驚いた著者は、その後も「同じ問題を何度も解かせる」ことを実践。それが「百ます計算」を使った独自のメソッドに行きついたわけです。

「好きなことをしている時間」が勉強

著者は、子どもがなにかに集中しているときはすべて「勉強」の範ちゅうに入れていい、と考えています。好きなことをしているときは、誰でも集中しているもの。そして、集中しているときこそ、脳が活発に働いている時なのです。(サイトからの引用は以上です。)

繰り返しの効用

一つは繰り返しの効用だと思います。特に小さい子供ほど繰り返しを好む傾向があることを私も経験から知っています。同じ絵本を何度も読んだり、同じ歌を何度も歌うことを小さい子供ほど好みます。小さい子供にとっては、一度やったことがあるということは、だから違うものがやりたいのではなく、だからそれをやりたいようです。すでに知っているということは、自信と安心感を感じ、楽しいと感じるようです。そうやって子供は習熟度を上げるのだと思います。神様は子供をそのように造られたのだろうと思います。繰り返しを侮ってはいけないと思います。

自らやろうとすることの効用

子供自身が楽しいと感じることが重要だということだと思います。楽しくなければ無理にさせても身に付かないと考えた方が良いと思います。たとえば、躾にしても、親の都合ではなく、子供自身がそれは正しいことであり、神様に喜ばれることだからそれをしたいと自らやろうとすることが大切だと思います。単に強制することではなく、「それは神様に喜ばれることだと思うよ。お母さんも嬉しいよ。」と子供に伝えると良いと思います。

神様を中心にして生きること

本来、神様を中心にして正しく生きることは嬉しいことだと子供は知っていると思います。反抗する子供の心には喜びがないものです。それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとした人たちの記録であり、実は日本人の信仰のルーツでもあります。子供達に神様を中心にして生きる喜びを教えるためには、親自身がそのような生き方をすることが大切です。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きるために聖書を読んでいただきたいと思っています。

新約聖書 マタイの福音書2章1~6節

イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」

それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。

『ユダの地、ベツレヘム。
あなたはユダを治める者たちの中で、
決して一番小さくはない。
わたしの民イスラエルを治める支配者が、
あなたから出るのだから。』」

東方の博士たちとは

どうやって東方の博士たちはユダヤ人の王が生まれたと知ったのでしょうか。東のほうでその星を見たと言っているのはどういうことなのでしょうか。また、拝みに来たと言っていますが、なぜ拝みに来たのでしょうか。

バビロンにいた神様を知る人たち

メシヤニック・ジュー(イエスをメシヤとして受け入れたユダヤ人)の聖書学者であるアーノルド・フルクテンバウム博士は、東方とはバビロンを指していると言っています。紀元前にそこにはイスラエルから捕らえ移されたユダヤ人たちがいたことが分かっています。その中の一人にダニエルという預言者がいたことが旧約聖書には記されています。バビロンでダニエルがどんな働きをしたのかはダニエル書をお読みいただきたいと思いますが、当時、バビロンにはメシヤ誕生を待ち望んでいる人たちがいたということです。

普通の星ではない

この星は明らかに普通の星ではなく、何か特別な光であり、メシヤ誕生を待ち望んでいた人たちにとっては、その時が来たということが分かったということだとフルクテンバウム博士は言っています。こうして見ると、今日の箇所もイエスの誕生が旧約聖書の預言の実現であり、聖書を良く知るユダヤ人に向けて、イエスがメシヤであることを示す内容になっているのだと思います。

いかがでしたか

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