【子供の教育】教育を取り戻す

先生と生徒の人形
アメリカの教育改革

先週、アメリカの教育の荒廃と教育改革に立ち上がったロナルド・レーガン大統領について、八木秀次著「明治・大正・昭和・・・親子で読みたい精撰『尋常小學修身書』」の監修者解説から一部をご紹介しました。アメリカの問題点は何であり、どのような教育改革をしたのか。今日もその続きを一部ご紹介いたします。

基本に返れ!

この〝病理〟現象を憂えて立ち上がったのが父母たちであった。父母たちは〝子ども中心主義〟の教育が、放任・甘やかしとなり、子供たちのわがまま勝手を許し、親や教師の権威を否定し、その当然の結果として非行や犯罪の激増、学力の低下を招いたとして、70年代の後半以降、「基本に返れ!」を合言葉に、宗教家や政治家、地域の指導者などを巻き込みながら、教育を立て直すための草の根運動を展開していった。

基礎学力の充実と規律の回復

ここでいう「基本に返れ!」とは、①読み・書き・計算の充実、高校ではこれに加えて科学・歴史・外国語の重視、②児童・生徒中心主義(子ども中心主義)から教師主導型への移行、訓練・宿題等の充実、しつけ指導、時には体罰も、③進級、卒業認定を厳しく—というもので、基礎学力の充実と規律の回復という伝統的な教育の在り方に回帰しようというものであった。当時、この運動を83%ものアメリカ国民が支持したという。

危機に立つ国家

政権についたレーガン大統領は、就任早々の1981年4月、教師、学校の校長・職員、元知事、連邦政府教育庁の元幹部、大学教授、学長、経済学者、物理学者など18人からなる「教育の卓越に関する国家委員会」を組織し、18ヶ月にも及ぶ広範な調査を行わせた。その結果、1983年、同委員会は連邦教育庁長官に『危機に立つ国家』と題された報告書を提出し、過去20年間の教育の在り方とその結果を次のように描いてみせた。

教育の回復

「我々の国家は危機に瀕している。かつてわが国は、通商、産業、科学、技術革新の各分野で優位を誇っていたが、今や世界中の競争相手にその地位が脅かされている。この報告で取り上げるのはこの問題の数ある原因や背景の一つだけであるが、この一点こそ、アメリカの繁栄、安全保障、社会規範を支えるものである。それは教育である。」(本からの引用は以上です。)

神様を中心とした生き方

それは一言で言えば、「神様を中心とした生き方」を取り戻すということだと思います。それが個人の幸いであり、国家の幸いでもあると思います。幸いにも日本人の心には太古の昔から「神様を中心とした生き方」があり、アメリカほど教育の荒廃を招くには至っていないと思いますが、それでも〝子ども中心主義〟に影響された人たちがいない訳ではないと思います。あらためて「神様を中心として生きる」ことに心を留めていただきたいと思っています。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の記録であり、実は私たち日本人の生き方に深い関係があると思います。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きるために聖書を読むことをお勧めします。

新約聖書 マタイの福音書 8章23~27節

イエスが舟にお乗りになると、弟子たちも従った。すると、見よ、湖に大暴風雨が起こって、舟は大波をかぶった。ところが、イエスは眠っておられた。弟子たちはイエスのみもとに来て、イエスを起こして言った。「主よ。助けてください。私たちはおぼれそうです。」

イエスは言われた。「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。」それから、起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。人々は驚いてこう言った。「風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」

問題がないということではない

イエスに従って進むだから、何も問題は起こらないだろうと思いたいところですが、そうではなかったようです。湖に舟を出すと、大暴風雨が起こったと記されています。神様を中心にすれば、立ちどころに何の問題も起こらなくなるということではなく、問題もありますが、神様を中心にすることで解決もあるということを思わされました。

神様に信頼すること

怖がる弟子たちに「信仰の薄い者たちだ」とイエスは言われました。信仰とは神様を中心にすることだと私は思いますが、神様に信頼することでもあると思います。自分ではどうすることもできない状況に置かれたとしても、神様に信頼していることは神様を中心にすることになると思います。

神様の超自然的な力

イエスが風と湖をしかりつけると静かになったと記されています。事実だとすれば、ここでも神様の超自然的な力がイエスを通して働いていたと考える以外にないと思います。神様に信頼するとは、そのような神様の超自然的な力に信頼するということでもあると思います。

いかがでしたか

「日本人の信仰と聖書について考える会」では、宗教ではなく、神様を中心として生きる幸いについて、多くの人にお伝えできるように、パンフレット「今こそ伝えたい日本人の心」(1部10円。100部以上で送料無料。)を作成しました。皆様のお知り合いの方にぜひお渡しください。ご協力をよろしくお願いします。

参考になりましたら、「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

■お知らせ■

2017年5月11日(木)19:00~20:00 泉パークタウンタピオ(仙台市泉区寺岡6丁目5-1)南館1階パークタウンスタイルで「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係」と題してお話しいたします。入場無料、予約不要です。ぜひお出で下さい。詳しくはホームページのインフォメーションをご覧ください。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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