【子供の教育】行く道を示す大切さ

教育の責任

「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。」(旧約聖書 箴言22章6節)とあります。子供達に何の指針も与えずに、子供の気の向くままに育てることは放任であって、決して子供の自由を尊重することにはならないと思います。親や大人は子供の教育に責任があると思います。

神様を中心にして生きる人

どのような人に育って欲しいのでしょうか。高い倫理観を持ち、人には優しく、勤勉で、困難にも負けずに志を貫ける人になって欲しいと私は思いますが、それは神様を中心にして生きることができる人と言うことができるのではないかと思っています。

戦前の日本の「修身」の教科書

八木秀次監修「明治・大正・昭和・・・親子で読みたい精撰『尋常小學修身書』」から、第一期(明治37年~)・尋常小学第三学年の修身の教科書の文章をご紹介いたします。

よい日本人になるには、ちゅうぎのこころを、もたねばなりません。おとうさんや、おかあさんには、こうこうをつくし、きょうだいとは、なかよくし、ともだちには、しんせつにし、めしつかいをあわれみ、きんじょの人には、よく、つきあわねばなりません。

なにごとも、しょうじきで、こころのとがめるようなことをせず、ゆうきがあって、しんぼうづよく、ものごとに、あわてんようにし、じぶんのことは、じぶんでし、そして、なんぎをこらえねばなりません。また、からだをじょうぶにし、けんやくをまもって、しごとに、せいださねばなりません。

そのほか、れいぎをまもり、じまんをせず、おんをうけては、わすれんようにし、人をそねむようなことなく、どりょうを大きくし、人のものを、だいじにせねばなりません。

かように、じぶんのおこないをつつしんで、よく、人にまじわり、そのうえ、よのため、人のために、つくすように、こころがけると、よい日本人になれます。(本からの引用は以上です。)

子供に分かりやすく、具体的に教える

いかがでしょうか。神様を中心にした生き方を子供にも分かりやすく、具体的に記しているのではないでしょうか。このように子供達に何が正しいことなのか、何が神様に喜ばれる生き方なのか、はっきりと教えて、励まし、また大人がその模範を示すことは大切な教育ではないかと思います。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の記録であり、実は私たち日本人の生き方にも深い関係があるようです。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きるために聖書も読んでいただきたいと思っています。

新約聖書 マタイの福音書 12章15~21節

イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。すると多くの人がついて来たので、彼らをみないやし、そして、ご自分のことを人々に知らせないようにと、彼らを戒められた。これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。

「これぞ、わたしの選んだわたしのしもべ、わたしの心の喜ぶわたしの愛する者。わたしは彼の上にわたしの霊を置き、彼は異邦人に公義を宣べる。争うこともなく、叫ぶこともせず、大路でその声を聞く者もない。彼はいたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともない、公義を勝利に導くまでは。異邦人は彼の名に望みをかける。」

何が正しいことなのか

ユダヤ教の安息日の規定に従わないということで、ユダヤ教の指導者たちはイエスを殺す相談を始めました。イエスは宗教の規定ではなく、安息日に良いことをすることは正しいことではないかと言いました。その通りではないでしょうか。しかし、イエスはそこを立ち去り、ついて来た多くの人たちの病いをいやしました。

対決しない

イエスは反対者と対決せず、自分のことも知らせないようにと戒めました。まだ、対決の時ではないということだったのかもしれません。イザヤは紀元前700年頃の預言者ですが、この預言はイエスのことを指していると言っているのだと思います。

神様のしもべ

イエスは神様が選んだしもべであり、神様の霊がイエスの上にあるということだと思います。実際、福音書の記録を見れば、イエスを通して神様の超自然的な力が働いていたことが窺えます。彼は争わない。叫ばない。大通りで大々的に教える訳でもない。いたんだ葦やくすぶる燈心のような人たちを退けることもしない。

全世界の希望

「公義」とは、神様を中心にした幸いな生き方のことを指して言っているのでしょうか。それは単にユダヤ人のためだけではなく、異邦人、つまり全世界の人々のためでもあることが預言されていました。初めから、それが神様の計画だったということでしょう。そのために、今はまだ対決の時ではない。イエスは最終的な勝利を考えていたということなのかもしれません。

いかがでしたか

「日本人の信仰と聖書について考える会」では、宗教ではなく、神様を中心にして生きる幸いを多くの人に知っていただくために、パンフレット「今こそ伝えたい日本人の心」(1部10円。100部以上で送料無料。)を作成しました。ぜひ、お知り合いの方にお渡しください。ご協力をよろしくお願いします。

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■お知らせ■

2017年5月11日(木)19:00~20:00 泉パークタウンタピオ(仙台市泉区寺岡6丁目5-1)南館1階パークタウンスタイルで「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係」と題してお話しいたします。入場無料、予約不要です。ぜひお出で下さい。詳しくはホームページのインフォメーションをご覧ください。