【日本とイスラエル】供え物に見る類似点

神社と古代ユダヤ教の類似点について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として日本に10年以上滞在したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。

神社の供え物

日本の神社においては、米、餅、穀物、野菜、実、菓子、塩、水、魚(鯛など)、鳥(キジ肉など)などが、神への供え物(神饌)として拝殿に捧げられる。これらの素材はすべて最高のものでなければならない。また調理に使う火も、火打ち石か摩擦熱の火起こしで、特別なものでなければならない。

神人共食

これらは一つの木の机の上に美しく並べられ、神官はこれを神に捧げて、祈る。またこれらの供え物は、一連の儀式が終わったのち、神官や参加者たちによって食される。そこには神と人が共に食するという、「神人共食」の意味が込められていると、現代神道家は解釈している。

古代イスラエルの供え物

古代イスラエルの幕屋や神殿においても、至聖所の手前の聖所に、一つの木の机が置かれていた。その机に、地の産物である穀物でつくったパン、酒(ぶどう酒)、香などが捧げられた(旧約聖書出エジプト記25章29~30節)。それらは神への供え物であり、すべて最高のものでなければならなかった。

神と共に食する

祭司はこれらを神に捧げ、祈った。そして一連の儀式が終わったのち、神に捧げられたそれらの供え物は祭司やその家族によって食されたのである(旧約聖書民数記18章11節)。

神聖な灯火

古代イスラエルの幕屋や神殿ではまた、その聖所に「燭台」が置かれて灯火となっていた(旧約聖書出エジプト記27章20~21節)。その火は決して消されることがなかった。神聖な火だったからである。今日もシナゴーグ(ユダヤ教会堂)にはどこも、絶え間なく燃え続ける灯火がある。そのように日本の神社の拝殿にも、神聖な火起こしによる灯火が置かれている(忌火)。

神酒

また日本で、神前に捧げる供え物に酒が欠くことのできないものとなっていることも、興味深い。古代イスラエルでも、神前には神酒が供えられた。「灌祭(かんさい)(注ぎの供え物)には、ぶどう酒一ヒンの四分の一を用いなければならない」(旧約聖書レビ記23章13節)この「一ヒン」は約六リットルである。その四分の一といえば、日本の大社で供えられる神酒の量と大体同じであると聞いている。(本からの引用は以上です。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書を読みましょう。聖書は宗教の戒律が記された教典ではなく、神様を中心にして生きようとしたユダヤ人の記録であり、日本人と深い関係があります。キリスト教の教典としてではなく、神様を中心にして生きる日本人として聖書を読んでみてください。

新約聖書 マルコによる福音書 3章31~35節

さて、イエスの母と兄弟たちとがきて、外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。ときに、群衆はイエスを囲んですわっていたが、「ごらんなさい。あなたの母上と兄弟、姉妹たちが、外であなたを尋ねておられます」と言った。

すると、イエスは彼らに答えて言われた、「わたしの母、わたしの兄弟とは、だれのことか」。そして、自分をとりかこんで、すわっている人々を見まわして、言われた、「ごらんなさい、ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。

神のみこころを行う者はだれでも、わたしの兄弟、また姉妹、また母なのである」。

イエスを連れ戻しに来た家族

ここにはイエスの父の姿はなかったようですが、イエスには兄弟姉妹がいたことが分かります。昨日読んだ箇所に記されていたように、彼らは気が狂ったと思って、イエスを連れ戻しに来たようです。

神のみこころを行う者

イエスは「神のみこころを行うこと」の大切さを教えています。それは自分の考えや計画ではなく、神様の願いや思いを中心にして生きることに他ならないと思います。

中心を確認する

もちろん、完璧な人はいないと思いますが、神様のみこころに生きたいと願っているかどうかは重要なことではないでしょうか。神様を中心にしたいという人どうしであれば、共に励まし合いながら生きて行くことができると思いますが、生きる方向、中心が違っていたら、それは難しいと思います。まず、中心を確認すること。それがスタートラインではないかと思います。

いかがでしたか

参考になりましたら、「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

本をお求めください

本の表紙アマゾンから書籍「日本人の信仰が世界を救う—元キリスト教牧師が語る神の国ニッポン」を出版しています。電子版800円。文庫版2,182円です。日本人の高い国民性のルーツは聖書にあること、イエスの教えはキリスト教よりむしろ「日本人の信仰」の中に引き継がれていることが分かります。ぜひ、読んでみてください。

本書の目次

一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

詳しくは書籍情報をご覧ください。