「日本のみなさんがもっている『何か』は、世界に誇ってほしいことです。だから、自信をもって日本のいいところを表現してほしい」と語るのは、日本在住24年(執筆当時)ハワイ出身のアメリカ人ルース・ジャーマン・白石さん。こんなエピソードが載っていました。彼女の著書「日本人が世界に誇れる33のこと」より紹介します。
日本人スタッフを迎えたい
わたしの知り合いに、インドのデリーで弁護士事務所を開いている弁護士がいます。彼からインドで事業展開する日本企業の顧客が多くいるので、ぜひ日本人のスタッフを迎え入れたいという相談を受けました。そこで、わたしはある日本女性を紹介しました。
彼女は泣き出してしまった
彼女は非常に優秀なキャリアウーマンです。子供も大きくなって手がかからなくなったので、インドで仕事をしてみたいという希望もあり、採用が決まりました。それから三ヶ月ほどして、わたしは出張でインドに行った際、その日本女性のもとを訪ねました。ところが彼女は、堰を切ったように泣き出してしまったのです。
いったい何があったのか
時間に正確で勤勉な日本人の一人である彼女は、日本でそうしていたように、毎朝、決められた始業時間に余裕をもって出勤していたところ、まわりのスタッフからバッシングを受けたというのです。現地の社員たちは時間にルーズなため、一人だけきちんと時間を守ってまじめに働く人間がいると都合が悪い。自分たちがいい加減であることが目立ってしまう、と非難されたのです。
理不尽な指摘
また、身なりを整え、靴をピカピカに磨いて勤務につくとバカにされたそうです。デリーの街は、砂埃が舞うような舗装されていない道路がまだ多く、すぐに靴がホコリまみれになって汚れてしまいます。だから毎日靴を磨くなんてムダじゃないか、という指摘でした。
自分が間違っているのだろうか
彼女はこう言います。「ここは弁護士事務所ですよね。お客様は日本人が主流なのですから、身なりを整えたり、清潔にしておくことは大切なことだと思うのです。汚れた靴、だらしのない服装の相手に、仕事を依頼したいとは思いませんよね。・・・・・・でも最近、自分が間違っているのだろうかとわからなくなっているんです。」
あまりに違う日本のよい習慣
なんて嘆かわしいことでしょう。彼女がしていることは、まったく間違っていません。しかし、こうしたことは、日本人が海外で活躍しようとするときに、一度はぶつかる壁かもしれません。日本人のよい習慣は、海外とあまりにも違うため、海外の習慣に覆われてしまうのです。
そのためにここにいる
彼女にも言いました。「そのままでいいんですよ!あなたはそのためにここに来ているのですから。みんなを変えていくんですよ。勇気を出して!」その後は、社長の理解とサポートもあり、彼女は今もこの弁護士事務所に勤務し、日本のいい習慣を実践しているそうです。(本からの引用は以上です。)
日本人の信仰が世界を救う
日本人の心、日本人の品格、日本人の国民性。それは自己中心を退け、神様の思いを中心にして生きるというイエスの教え、聖書の信仰に遡ることができると思います。この日本人の信仰が世界を救うと私は思っています。
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。ここに日本人の原点があると思います。キリスト教とは切り離して、日本人として聖書を読んでみてください。
新約聖書 マルコによる福音書 15章1~5節
夜が明けるとすぐ、祭司長たちは長老、律法学者たち、および全議会と協議をこらした末、イエスを縛って引き出し、ピラトに渡した。ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは、「そのとおりである」とお答えになった。
そこで祭司長たちは、イエスのことをいろいろと訴えた。ピラトはもう一度イエスに尋ねた、「何も答えないのか。見よ、あなたに対してあんなにまで次々に訴えているではないか」。しかし、イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった。
ローマの総督ポンテオ・ピラト
当時、ユダヤはある程度の自治は認められていたものの、独立国ではなく、ローマの支配下に置かれていました。ピラトはユダヤ地方を管轄するローマの総督でした。ユダヤの祭司長、長老、律法学者、および全議会はイエスをローマの権威の下で死刑判決を受けるべく訴えたのだと思います。
武士の生きざま
ピラトの前のイエスの姿はまさに神様の計画、神様の思いを中心にして生きる姿であり、私たち日本人には天命を受け入れて生きる武士を思わせます。これこそ日本人の心ではないでしょうか。単に宗教的な生活をすることではなく、このような生きざまこそイエスが示した生き方であり、私たち日本人が世界に示す生き方ではないかと思います。
いかがでしたか
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」